桜庭一樹

φ(・ω・`)メモメモ

少し前まで、直木賞作家の作品というのを避けていた傾向があって、自覚できる理由としては、気にかかる選考委員がいなかったーーそれは知らない人が多かったことも含めてーーということや、直木という字面があまり好ましくないということなどがあったのだけれど、装丁装画の美しさに惹かれ、京都市岩倉に住んでいた時分に『私の男』を読んだ。
想像力の跳躍力というか、境界線を超える力みたいなものを持っている日、時間が少ない

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2019年の6冊目

は、こちら↓↓の絵本です!

『すきなひと』(桜庭一樹・作/嶽まいこ・絵)

この絵本は、直木賞作家らが恋をテーマにストーリーを執筆し、マンガ家や画家がイラストを手がける絵本シリーズ『恋の絵本』の一冊です。

< あらすじ >
ある夜、「好きな人がいるから追いかけている」という“もうひとりのわたし”に出会った“わたし”。好きな人って、なに? どこにいる、どんな人なの。“わたし”は“もうひとりのわた

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金魚を忘れる

桜庭一樹が書いた、映画「嵐電」の映画評を読んで驚いた。私もほぼ同じ夢を見たことがあるからだ。

これまで見た中で最も恐ろしかったのは、「亀を飼ったことを忘れる」という夢だった。自宅でくつろいでいて、ふと思い出すのだ。半年前に亀を飼い始め、すぐに忘れたことを……。水槽はすぐ後ろの棚に乗っている。わたしは、ゆっくり、振り…返り……。ギャーー!?

怖すぎて、意思の力で起きてしまった。

私の場合、飼っ

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ありがとうございます! 気に入ってもらえて嬉しいです😆
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No.005 傷痕 桜庭一樹 著

桜庭一樹先生は私のお気に入りの作家のひとりでもあるので、できるだけ理解したいと思って読むのですが、今回はちょっと難しかったです。理解力ってどこに行ったら買えるんでしょうね?

今回は私も大好きな『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』や『GOSICK』シリーズで有名な桜庭先生の作品の中でもあまり知られていないであろう作品の感想です。

偉大なるスター、キング・オブ・ポップが51歳で急逝した。子供時代、二人

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桜庭一樹「少女七竈と七人の可愛そうな大人」

美少女七竈(ななかまど)と美少年雪風(ゆきかぜ)の儚く美しい物語。
旭川を舞台にして美しいがゆえに異形の者として生きる二人。
ありがちな展開といえば言えなくもないがそれでも全体が美しい飴細工のような小説。
一般的に小説は主人公が美少女美少年ということはあまりない。
平凡な主人公が美しく変化するとか、美しい異性に恋をするとかはあるけれど。
なぜならば美少女や美少年には平凡な読者は感情移入することが難

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核のかがやき

やはり最後まで捨てられないのか

おかしなことだけど、突然、まっさらな
罪なき自分に戻りたくなる

夜は来るのが早すぎる 朝が来るのは遅すぎる

今までは全て演技だったから、
まるで何も知りませんと言うような顔つきに戻りたくなる

そう、まさにそれがあなたの顔だった

純真さなんて云うものは全部、
読んだことない本のあらすじのように、心に存在しないものなのかもしれないな

目に映る雨

財布に紙幣

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わたしと友達のこと 【雑感】

(※この記事には、桜庭一樹の二つの小説「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」「ファミリーポートレイト」と中山可穂の一つの小説「感情教育」のネタバレが若干含まれています。)

(※この記事には、簡単にですが虐待に関する記述があります)

 桜庭一樹の小説に「ファミリーポートレイト」というのがある。主人公の女性「駒子」は、物心ついた頃から父親を知らず、母親に虐待とネグレクトを受けて育つ。十五歳で父親から助け

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昨年面白かった本

2018年は本を100冊ちょうど読みました。今年はもう少し沢山読めるといいな、と思っていますが、どちらかというと集中力を研ぎ澄まして、きちんとテキストを読み取り味わう読書を目指した方がいいような気もしています。

舞台「豊饒の海」を見る前に三島由紀夫『春の雪』『奔馬』を再読(『暁の寺』『天人五衰』もこれから読みたい)、舞台「メタルマクベス」disc1を見たら、あ、原作当たっておくべきだった、とdi

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【書評】『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』桜庭一樹

冒頭からエキセントリックな美少女に問答無用に引き込まれる。痣だらけの白く細い足をずるずる引きずりながらペットボトルの水をぐびぐび飲み、口から光るヨダレのごとく垂れ流して主人公につきまとう転校生「海野」(ネタバレ注意)

はじめて桜庭さんの本を読んだのは、『少女には向かない職業』。
まずあれを読んで、「ふーん、こんなものか」と思ってしまい、
ごめんなさい。

『ゴシック』をちょっとかじって、
「あ、

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