山田玲司『絶望に効く薬 vol.2』(小学館)を読了。2004年刊行のインタビュー漫画で、様々な著名人を取材したシリーズの一冊。この巻は忌野清志郎や宮藤官九郎、町田康も登場するが、筆者は荒俣宏さんに最も共鳴した。著者曰く「人に会ううち感じたのは『無知こそ絶望の種』だということ」。
再入手再読。予備知識を得てから読むと、とてもよくまとまっている伝記漫画だと分かる。監修・解説を務める荒俣宏氏のメッセージも貴重。自分流を貫く「エキセントリック」はイギリスで尊敬の対象だったとか。また文士(リテレート)とは叩き上げの在野研究者で、外国でモテると熊楠自身が述べている。