「きちんとすることが正しいことではない。それは幻想。 心が喜ぶことをする方が正しい」 「正しすぎて、正しくない人いるよね」 14歳長女との夜道の会話。 正しい子育てができたかはわからない。 心はあたなの母でいることを喜んでいる。
「母子」 車椅子の母子の姿があった。 「おかあさん、疲れたんじゃない?帰ろうか?」 「大丈夫。お前と話せるから、楽しい」 母親は、古希、息子は、四十代。 息子が振り向き、言った 「ごめん。僕が車椅子押さなきゃいけないのに」 母親は、申し訳なさそうに、子供の頃の様に、頭を撫でた。