記事一覧
日常に生還した兵士の休息
身の危険に遭わされた時期があったことに今では信じられない思いがする。
何もいいことがなかったと嘆くことすら贅沢なことだった。
あれは理不尽だと言えるような日常が学生時代の圧倒的逆境に落とされることで一瞬にして奪われた。
日常の割れ目に突如静かに現れる戦闘が極度の緊張をもたらせた。
その時の肉体的反応がぼくの記憶に残っていた。
その戦闘状態から解放されたと感じられるように時代が変わった。
石川子ども文庫連絡会への手紙
突然のご連絡になり不審に思われたかもしれません。私は野々市市の読書会連絡協議会の藤井と申します。〇〇さんの連絡先は、石川県の読書会連絡協議会(以下読連協と略す)の事務局から教えていたただきました。〇〇さんは県の読連協の名簿には石川子ども文庫連絡会代表とありました。実は先ごろ県の読連協の理事会で、児童書の読書会の方々とも連携して読連協の活動の幅を広げたらどうかとの提案があり、村井会長から野々市市の読
もっとみる[自分史] 定年退職後の模索期1
ついにCDを買う決心をしてCD屋に行くとぼくと女性店員だけだった。しばらく店内を探しても見つからなかったので、その女性店員の方へ行って「アジアンカンフージェネレーションってありますか」と尋ねた。一瞬彼女は思案したがすぐにその場所に案内してくれた。8枚ほどあった中でベストアルバムを選んで彼女のところへ持って行く。幾分嬉しそうな感じが素振りに出ていた。袋にCDを入れる時にフンと笑ったような気がした。ぼ
もっとみる自分の郷土が舞台の時代小説
たかが趣味の読書会サークル活動に、自分を向上させようとするまで打ち込まなくていいものよと思うのだが、趣味なだけにかえって拘ってしまうのかもしれない。自分の生き方が関わってくると考えるといい加減に出来ないのだ。文学散歩といった楽しみを小説を深く読むように、イベントとして企画してしまう。言わば時代小説の舞台を再現するための探究的な、文学散歩なのだ。加賀の一向宗が中心となった農民一揆の歴史的事実が我が郷
もっとみる仕事に精を出し休まない
偉大な芸術家の仕事にどうして卑小な自分が嫉妬しなければならないのか。彼は晩年癌で闘病生活を余儀なくされた以外はこれ以上ないほどの幸せな人生だったと思える。音楽の才能一筋に自分の仕事をやり遂げて一生を終えることができたからだ。才能のある人の成功物語には充実した一貫性がある。仕事をやり遂げた人の人生ほど素晴らしいものはないと思える。仕事という活動の場が何より大事だと改めて思い知らされた。今のぼくにそれ
もっとみる一歩一歩進むのが現実的
ぼくの残りの生涯を賭けた目標の達成計画の中で、地域の(公的な)読書会を設立というのがある。あるというより最近決めたばかりなのであるが。この計画にはさまざまな問題が埋まっていることが予想される。読むべき本の選定をどのように行うかなどはすぐ考えられる問題だが、もっと自分の達成能力がそもそも問われる課題をまず取り上げてみたい。それは開催する読書会にどう人を呼び込むか、そのために必要な魅力ある課題本の紹介
もっとみる計画を立てて実現する達成感
金沢市のとなりの野々市市で、毎年椿まつり(全国椿サミットの一環)が行われ、読書会主催で文学講演会もその中のイベントとして毎年参加している。このブログで講師依頼から講演内容を巡っての打ち合わせや進行プラン等の準備を書いているが、今回は一連の経験を振り返ってみて、つかんだ教訓について書いてみたい。結果は予想以上で講師も読書会仲間からも高評価を得た。よく準備した結果だった。講師選びから講演会実施まで約4
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