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雑記「朗らかでない自分とどう付き合うか」
うぐぅと身体をねじり起こしてiPhoneで聴いていないPodcastを流すと、そのまま続く微睡に聴き慣れたパーソナリティの声がぬるっと混ざり込む。これまで見ていた夢の続きに写されて、旧友や輪郭だけの登場人物に代わる代わるそれは化けていく。夢で俺はなんと答えていたんだろう。返答を待たずに会話は進んでいく、自分自身の意識のはずなのに。主体が不在でも夢は続き、断片的な記憶は残る。
推敲していると基本的
短歌連作「rob/sub」
片翅をもがれて振れる鬼蜻蜓 実存は怪しくてこんなにも
高校の時知り合ってたらきっとマーブル模様だっただろうね うるさい9月
笑わなくなった従姉妹の右手には月の剥げた絵札 鯉が浮く
秋の停車場で萎びた朝顔を千切る 集団下校の匂い
Wedding cakeに満ちる水面の重み した/してくれた事柄
持ち去った季節を覚える義務があり 夜間急行は嘶き声で
それからの fuel 生活の記録と fo
短歌連作「wake」
生傷のごとく短い八月のビデオテープに再生機能
未完とはゆれる海面 お茶の味変わっちゃったしもう帰ろうか
「猫いたよ」とかの連絡されて ああ 守ろうとしてくれたんだよね
夕暮れの眩しさ握りしめる 俺ジーンズ似合うねって言われたい
知っている街のバス 知らない街で頼むのは辛い麺類ばかり
ウーロン茶、う・う・ろんちゃって粒立てて 笑うところまだ分かんないよ
満席の居酒屋チェーン 歌っても踊っ
雑記「歌い出しが凄い曲 10選」
歌詞優先で音楽を聴くタイプなので、「凄い…」と思わず唸ってしまった歌い出しについて、簡単な感想と一緒に、自己満足でまとめました。
個人的な意見なので、解釈や制作背景が違っていたらすみません…。
表現の自由・多様性の時代を、言い訳にしています。
①ところで君の音楽の趣味の少し偏屈なところが好きだった(andymori「誰にも見つけられない星になれたら」)
いや偏屈なのお前だろ!という意見はさてお
短歌「Lucky Boy」
もう胸に電光掲示をつけてやりうっすらスマイルマークを流す
この鍵は実家のだったと呟いて ごめんねって右耳下げていた
生活はこんなに美しかったっけ歯を磨くたび歯は永らえて
運命があればいいのに辛いなら車海老だって剥いてあげるよ
月は武器 声は振動に過ぎなくて無理に話さなくてもいいから
歯並びが綺麗じゃないしクリスマスソング歌えるから恥ずかしい
おれは詞にあのこは北に行きついておなじ運河を
雑記「ハンバーグセットのライスってカピカピになったことしかないですね」
もうすぐで23歳になるのに、特技が「感傷に浸る」なのまずい気がしてきた。ずっと謝りたい人たちのことを思い出しているのも、良くない気がしてきた。気がしてきた、じゃないね。良くない、むしろ悪い。
社会人になってから変わったこと。ティッシュを高くてデカいコンビニに売ってるやつに変えたこと。ヨガ・サウナ・瞑想とかしないと体がもたないこと。一万しないご飯のお会計にビビらなくなったこと。煙草の本数が増えたこ
最近の短歌詰め合わせセット④
一心に風受けきってきたんだね白菜を冷ますあいだのことば
見かけよりずっと穏やか特別な夜に埋まって帰らないひと
羊雲みたいなダウン着た彼もバスに乗り込む つまんない朝
楽しかったよ薄緑のプレートにカッサータの欠片こぼれてて
にぶい夢 裸足で踏み抜いた鏡に女の笑みひとつふたつみっつ
コンデンスミルク必死で絞ったら鋏を持ってきてくれたのに
最近の短歌詰め合わせセット②
紛い物のフライパンで炒った卵の剥げたテフロンまで所有物
我学問は荒みぬ、自制心なしに綺麗な森で迷った挙句
クソ映画観たよ本当に最悪で泣けてきたなんで一人で観たの
手土産のクッキー缶をぶら下げて髪を染めてみたら気づくかな
全身の写真を見せて顔だけを拡大された 地獄にいけよ
solitude まだよく分からないままに青山ブックセンターにいる
くちびるの色素沈着 愛おしいほどナンがでかいイン