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日記

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記事一覧

東京から福岡に引っ越した心境と手触り

東京から福岡に引っ越した心境と手触り

10年住んだ東京から福岡へ引っ越しました。決めて以後、なぜ引っ越す(した)のかとよく尋ねられます。引っ越してから2週間が経ちnoteを書くほどの落ち着きを得たので、つらつらとキーボードをなぞります。

埼玉とか千葉へ引っ越すのと感覚的に一緒唯一コロナに感謝していること、それはリモートワークがめっちゃやりやすくなったこと。業界と職種、会社に恵まれてリモートワーク前提で働けています。借りていた物件の契

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立ち飲み屋でしゃがむ

立ち飲み屋でしゃがむ

なんてことない休日の話を書きます。
今週は土日の両方とも用事がなく、土曜は映画を観たり本を読んだりしてぼんやりと過ごしていた。食事は出前をし、いっさい外に出なかった。ここ数ヶ月は多様性やオープン性といったものに関心があり、『多様性の科学』(マシュー・サイド著)が面白くて一日で半分以上読めてしまった。Kindleの本は、紙の本と違ってどこまで読み進んでいるかすぐにわからないので、気づけばもう終わりか

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歩道橋の上で

歩道橋の上で

飲酒した夜、コーヒーを片手に数駅分歩くのが好きだ。夏ならアイス、冬ならホット、コンビニの味と値段がちょうどいい。「珈琲」ではなく「コーヒー」であるのがちょうどいい。

かつおの刺身が美味しかったなとか、上手く話せなかった気持ちのことを考える。酔ってるから深くものを考えるのはむずかしいのだけど、アスファルトを踏むたびに緩んだ頭が少しずつ固められていくことを期待する。ささやかで贅沢な時間が別の酔いを補

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出前館のスーパーゴッド会員になって神を超える

出前館のスーパーゴッド会員になって神を超える

まずはこれを見てほしい。

初めて見た人が多いのではないだろうか。これは「出前館」、言わずと知れた国内最強格の出前宅配サービスの会員ランクである。この記事では出前館の最高権威である「スーパーゴッド会員」の僕から直々にランクについての説明と出前館の小ネタを高いところから失礼したいと思う。ちなみに現在僕の観測範囲でスーパーゴッド会員なのは僕とマツコ・デラックスだけである。

まず「ゴッド」って…なに?

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無職のあいだに起きた実存的閃光

無職のあいだに起きた実存的閃光

はじめに2021年2月から2022年4月までの1年3ヶ月、僕は無職だった。定職に就いていないということではなく、完全なるニートだった。副業はおろか生産的なことをほとんどせず、社会的無重力空間に居た。紆余曲折を経て、今月から晴れて社会の構成員として積極的に責任を果たすべく職に就いた。この記事はその「紆余曲折」について記録を残すものである。ワンルームの部屋だけで起こる「紆余曲折」は、社会にとっては微小

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創作は精神が生む宝石なのか

創作は精神が生む宝石なのか

はじめに「創作(物)」と「宝石」は似ているのではないかという発想が、ある日急に心の水面から頭を出した。その発想をもう少し詳細にすると「創作は精神のマグマから生まれた宝石のように価値ある結晶なのではないか」というものだ。こんな発想が出たのは面接を受けていた会社で「創作」が大事な単語となっていたので四六時中「創作」について考えていたからだろう。心の水面に浮かんだアイデアの頭頂部はまだ小さな島にしか見え

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遠浅の人間の反抗

遠浅の人間の反抗

こんな記事が先日出ていた。

僕自身は「倍速視聴」をしない。けれど、する人がいるだろうことは想像できる。僕の積読、マイリストの身長といったら、見る度に憂鬱になるほどなのだ。これらを「消化しなきゃいけない」という気持ちになり、余暇で「味わう」ための贅沢な料理がファストフードのように感じられる。一度感じると、料理の味もそこから得られるエネルギーも随分小さくなるように思えて仕方がない。

それでも「損を

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ロシアのウクライナ侵攻から僕が感じた「生きる」こと

ロシアのウクライナ侵攻から僕が感じた「生きる」こと

ロシアによるウクライナへの武力侵攻について、国際社会と同様に僕もロシアを強く非難したい。また、一刻も早い平和を願っている。ただの私的な感想文であるが、「ただの感じた想いを文にすること」が自分にとって大変に大事だと思われたので、少し輪郭を持たせることにする。それは詩人としての態度でもある。同時にコスモポリタンとしての責任を果たそうという背伸びした願いがある。

(概要を把握するのに最も役に立った動画

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真夜中の叫び声

深夜、窓の向こうから分厚いガラスを突き抜けて、若い男性の叫びが聞こえてきた。一棟横のマンションからだろうか。喉がまだ熟れていない少年の声だった。一度短く「アーーー!!!」というこころの破裂音がした。暗い空を通った音は、どれだけの人に届いたかはわからないが、僕には真っ直ぐに届いた。声が僕のこころを揺り動かすのを感じた。

多くの人には迷惑だろう。深夜に狂ったような男の叫びを聞くのは恐怖だろう。隣室の

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ハッキリしない食べ物が苦手

ハッキリしない食べ物が苦手

日記です。
前職の友人2人と久しぶりに会った。なんでも論理的に理解したいエンジニアSと感覚を大事にするデザイナーYと人間第一主義のプロダクトマネージャーの僕。3人はたぶん同い年。僕の呼びかけに応じて僕の無職脱出祝いをしてくれた。(ありがと!)
そこで「ハッキリしない食べ物が苦手」という話をSが始めた。

わけわからん美味しい食べ物注文した「ベイクドチャーシューバオ」がテーブルに来たとき、その話は始

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僕がウィル・スミスだったら殴れたか

殴れていないだろうと思う。彼ほどの影響力があって、世界でも名誉あるアカデミー賞の授賞式で、私的な理由で抗議する、そんなことは仮に僕がウィル・スミスと同じ境遇でもできなかっただろう。できたとしても、一度「That's OK.」と受け流し、激しく後悔をしながら家に帰って抗議文をしたためるくらいだろう。

あまりにも驚きの強い画だった。「何が起こったんだ」と多くの人が持つのと同じ好奇心で、背景の説明や授

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