記事一覧
農協新聞『筆一本で権力と闘いつづけた男 陸羯南』(K&Kプレス)
以下は農協新聞に寄稿した自作自評となります。 https://www.jacom.or.jp/column/2021/01/210127-49031.php ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 時は…
アフリカと商業主義
平成18年11月20日の記事(http://blog.livedoor.jp/k60422/archives/50657760.html)。 ーーー 今号(11月22日号)のSAPIO(リンクはウィキペディアによる解説)に、「…
「近代」とオリエンタリズム
平成18年11月17日の記事(http://blog.livedoor.jp/k60422/archives/50649559.html)。 ーーー オリエンタリズムという議論がある。詳細はリンク先のウィキぺディアを見…
政治形態と歴史、伝統、文化
平成18年11月2日の記事。http://blog.livedoor.jp/k60422/archives/50606789.html ――― 今はもう古いニュースになってしまったのかもしれないが、最近タイでクーデ…
日本という特殊性―皇室論―
平成18年10月22日の記事。http://blog.livedoor.jp/k60422/archives/50569783.html ――― どこの国でも、最初は土俗信仰を信じていたわけである。それは多神教である…
支那と「中国」
平成18年10月16日の記事。http://blog.livedoor.jp/k60422/archives/50550721.html ーーー 当ブログでは一貫して「中国」のことを支那と表記している。これに眉をひそ…
株主資本主義を改めよ
現今の資本主義は「株主資本主義」ともいうべきで、すべてにおいて株主ファーストの姿勢が貫かれてきた。これによって、企業収益が上がっても、配当にばかりまわって賃金にまわらない状態となっているのが、いまの日本の現状である。株主は短期目線で利益を出し配当を高めることばかりを求め、長期的目線、社会への目線がない場合が多い。特にハゲタカファンドはその傾向が強い。
わたしは日本経済の回復のためには積極財政が必
グローバル資本主義の安倍政権で日本が守れるか?~明治維新からの歴史を紐解きながら現代を考える~
移民・観光・新自由主義にうつつを抜かす安倍政権 「悪夢の民主党政権」と安倍総理は盛んに強調しているが、後の世では「地獄の安倍政権」と揶揄されるかもしれない。安倍政権の政策は日本を解体する危険性に満ちたものだ。TPPに代表される国境の無力化政策。アベノミクスの「成長戦略」は結局外国人労働者の積極採用と観光振興に過ぎない。挙句の果てが、新型コロナウイルスの脅威が冷めないうちから踊り狂う「GO TO」キ
もっとみる【日本人よありがとう】本書からいま日本人は何を学ぶべきか
先般復刊したラジャー・ダト・ノンチック『日本人よありがとう』の解説を私が書かせていただきました。その解説部分を以下に掲載いたします。
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●日本人に自信を取り戻させてくれた本
かつて 日本人は
清らかで美しかった
かつて 日本人は
親切でこころ豊かだった
アジアの国の誰にでも
自分の国のように
一生懸命つくしてくれた
とても印象的なノンチック氏の詩から始ま
農協新聞『筆一本で権力と闘いつづけた男 陸羯南』(K&Kプレス)
以下は農協新聞に寄稿した自作自評となります。
https://www.jacom.or.jp/column/2021/01/210127-49031.php
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時は明治時代。一人の言論人がいた。その名は陸羯南。安政四年に青森の弘前に生まれ、明治四十年に没した人物である。正岡子規を育てたことでも知られている。
羯南は上京し、明治二十二年に『日
陸羯南のアジア認識―『国際論』を中心として―
陸羯南という人物
陸羯南(くが・かつなん 安政四年~明治四十年)は明治期に活躍した新聞記者である。陸は弘前出身で、明治二十一年に『東京電報』という新聞の主筆兼社長に就任。翌年二月十一日に『日本』と改題し、舌鋒鋭い言論活動を繰り広げた。陸は主筆として主に社説を担当し、当時は徳富蘇峰らと並び称される、福沢諭吉の次の世代を担う人物であった。
陸は一級の新聞記者であったが、その政論は政府や政党の動向にと
陸羯南の国家的社会主義
陸羯南と社会問題
明治二十年代、鹿鳴館外交に代表される欧化主義を批判した政論家がいた。陸羯南(くが・かつなん)である。陸は弘前出身で、明治二十一年に『東京電報』という新聞の主筆兼社長に就任。翌年二月十一日に『日本』と改題し、舌鋒鋭い言論活動を繰り広げた。陸は主筆として主に社説を担当した。大隈重信の条約改正論は欧米列強に日本を売り渡すものであると非難したことで評判を呼んだ。陸は徳富蘇峰などと共に、
アフリカと商業主義
平成18年11月20日の記事(http://blog.livedoor.jp/k60422/archives/50657760.html)。
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今号(11月22日号)のSAPIO(リンクはウィキペディアによる解説)に、「グローバリゼーションの罠」と題された『ダーウィンの悪夢』という映画の評が載っている。そこではナイルパーチという、日本人には耳慣れない、しかし日本人の食生活に影響を与える
「近代」とオリエンタリズム
平成18年11月17日の記事(http://blog.livedoor.jp/k60422/archives/50649559.html)。
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オリエンタリズムという議論がある。詳細はリンク先のウィキぺディアを見てほしいが、要はイメージ論のことである。オリエンタリズムの議論は発展して、今では「東洋から見た西洋」、「東洋から見たアフリカ」などさまざまなイメージに関する議論となっている。例
政治形態と歴史、伝統、文化
平成18年11月2日の記事。http://blog.livedoor.jp/k60422/archives/50606789.html
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今はもう古いニュースになってしまったのかもしれないが、最近タイでクーデターが起こった。そのとき、アメリカ政府は(日本政府もだが)即時民主制に戻るよう、タイを非難したのである。私はこれに非常に反発した。アメリカの、「自国の民主主義が一番優れている」と
日本という特殊性―皇室論―
平成18年10月22日の記事。http://blog.livedoor.jp/k60422/archives/50569783.html
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どこの国でも、最初は土俗信仰を信じていたわけである。それは多神教である。元来、世界では(特にキリスト教圏において)、アニミズム→多神教→一神教 と「進化」すると考えられてきた。これはヨーロッパを最上とする近代欧米の驕りの中で作られた学説だ。
支那と「中国」
平成18年10月16日の記事。http://blog.livedoor.jp/k60422/archives/50550721.html
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当ブログでは一貫して「中国」のことを支那と表記している。これに眉をひそめる方もいるかもしれない。しかし厳密に言えば、「中国」というより支那というほうが正しいのだから、こう呼ぶのが当然だ。支那の由来となぜ「中国」と呼ばせたがるかを知れば、支那が日本に