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#本とのつながり

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読書レビューです。 気に入った本のレビューを書いていきます。 最低限月4回更新を目標にしていきます。
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記事一覧

#018 「読んでいない本について堂々と語る方法」所感

#018 「読んでいない本について堂々と語る方法」所感

視点が面白い書籍だったのでシェアです!

著者は大学の教授です。日頃講演する中、さまざまな書籍について「教授なら当然読んだことありますよね」というプレッシャーを感じています。また、読んだことのない書籍についてコメントを求められる場面に多数遭遇し、ついに「読んだことのない書籍について堂々と語る方法」を体得されたのです!

何が知りたかったか

私は、本を読むというのはどういう状態なのか知りたかったの

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#019 倫理の「なぜ〜してはいけないのか」を追求する

#019 倫理の「なぜ〜してはいけないのか」を追求する

倫理学についての思考ゲームとして考えさせられた本があったので、紹介します!

本のタイトルに怖い印象を受けますが、「ダメなものはダメ。なぜダメなのだろうか」を掘り下げて行く趣旨の書籍で、倫理的にダメとされる行為を推奨する書籍では決してないのでご安心ください。

この本は、古代から問われ続けている10もの難題に力の及ぶ限り答えを与えていく内容となっています。特に面白かった点は、質問そのものではなく、

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#003「営業の赤本」〜どう売るかではなく、なぜ買うのか〜

#003「営業の赤本」〜どう売るかではなく、なぜ買うのか〜

目から鱗の内容だったのでシェア!

手に取ったきっかけ竹葉さんの投稿がきっかけで読んでみたいと思った1冊です。「どう売るか」ではなく、「なぜ買うか」に着目した良書です。

ジェフェリー・ギトマーさんってこんな人著者の写真があったほうが内容への興味やイメージも湧くので掲載します。ユーモアがあり、かつ文才もあるので非常に読みやすい一冊。2時間くらいで通読できますが、折に触れて繰り返し読んでみたいと思い

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#001 他人がおすすめした本は読んでおきたい

#001 他人がおすすめした本は読んでおきたい

Twitterで半年くらい前からフォローさせていただいている竹葉さんという方のストイックさを見習いたいと思い、たまにおすすめしてくださる書籍をいくつか自分でも買ってみて読んでみている。全部は難しいけれど、要素要素で読み比べてみたいと思う。

自分が他人におすすめの本を紹介するとき、あまり雑な紹介はしたくないし、少なくとも何かしら得るものがある本を選定すると思う。「読んだけどイマイチピンと来なかった

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「征服されざるもの」モーム

「征服されざるもの」モーム

モームの短編集の中でもスリルのある作品だった。タイトルの意味を最後のページで知った。勝利したドイツ軍のハンスと敗北したフランスの農家の娘アネット。戦争していた国同士のこういう婚姻関係って実際どれくらいあったのかはわからないけども、現実的な生活面を考えて「征服」されちゃう人が多いと思う。小説には描かれていなかったけれど、その後のアネットは生活面は貧困で両親にも嫌われ、短命に終わるにせよ精神は自由のま

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「マウンティングは楽しむもの」目次だけ読んだ感想

「マウンティングは楽しむもの」目次だけ読んだ感想

目次がまず最高に面白い「マウンティング」という言葉には嘲笑するニュアンスが強いのでどうしても嘲笑のニュアンスに引きづられてしまうけれども、マウンティングと捉えられる発言は日常のあちらこちらに転がっている。意識していようとなかろうと。ある意見を発したら、それは何かしらのマウンティングと捉えられてしまう可能性が高いのだ。「私はフルーツが好きです」という普通のセリフも、「マウンティング」という言葉が脳内

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「本を読む本」で読書方法をアップデート

「本を読む本」で読書方法をアップデート

本屋で手に取った本を読む本がとても良書だったので内容シェアします。

📚読み始める前に…❓何が知りたかったのか

この本を読む前に知りたかったことは2点。

短時間で本を効率的に読む方法

本を読んだだけで終わらせない方法

実家の本棚を整理していた時に、積読本の多さに圧倒された。
「本読めてないな〜」「本が泣いている」と自己嫌悪に陥った。
自分の読書サイクルの何かをアップデートする必要性を感じ

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1984を読んでみて

1984を読んでみて

自分で書くあらすじネタバレはたくさんあるのでちゃんと読みたい人は注意です!

1984は、三部構成になっている。
第一部では、ビッグブラザーによる社会統制の様子が主人公ウィンストンの目を通じて描かれている。第二部では、ウィンストンはジュリアと出会い、生を謳歌しつつビッグブラザーによる支配から抗おうと画策する。そして第三部では、ウィンストンは投獄されるが、精神世界は支配させまいと抵抗していく。。。

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「東大作文」は文章術にこだわった一冊

「東大作文」は文章術にこだわった一冊

本屋で立ち読みしていて思わず買ってしまった東大作文。
せっかくなので書評も兼ねて「作文」したいと思った。
何かにつけ、学んだことを人様に伝えることは重要である。
なるべく速く、簡潔にまとめることを心がけたい。

この本を読んで一番気に入った点は、丁寧な慣用表現や日本語の作法などの「文章の枝葉」ではなくピラミッドを組み立てるような「文章全体の設計」に主眼を置いている点。

学んだこと1. 文章には型

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「メルカリ読書法」で健全な読書習慣を育む方法

「メルカリ読書法」で健全な読書習慣を育む方法

目次
1. メルカリ読書法を始めようとしたきっかけ
2. メルカリ読書法とは
3. メルカリ読書法の3つの圧倒的メリット
4. メルカリで出品する流れ
5. 出品の価格設定方法
6. 出品テクニック紹介

1. メルカリ読書法を始めようとしたきっかけ
皆さんは「鍵泥棒のメソッド」という傑作映画を見たことはあるだろうか。香川照之と堺雅人、広末涼子の三人が織りなすコメディで、私の好きな邦画三本の指に入

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モーム著『月と六ペンス』の名文章について考える

モーム著『月と六ペンス』の名文章について考える

サマセット・モームの月と六ペンスを読んだ。これは、死後に天才画家と称されたゴーギャンをモデルとした作品と言われている。控えめに言って、今までの読書体験を全て覆すほど熱中した一冊であったので、この本を紹介してくれた友人に感謝するとともに、印象に残った節をアウトプットしたいと思う。

夫婦とはわたしは夫婦の人生を思い描いてみた。思いがけない冒険などあり得ない、素朴でまともな人生だ。(中略)幸福で価値あ

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