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2018 日日是好日「編」

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日日是好日とは、禅語で"どんな日でも、毎日は新鮮で最高にいい日だ"というものです。特別なイベントも、もちろん胸が高鳴るものだけど、ありきたりな、平凡な毎日だって、きっと素敵で愛し… もっと読む
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記事一覧

「エモい」や「をかし」に潜むもの。

「エモい」や「をかし」に潜むもの。

「エモい」という言葉が2018年の10代女子の流行語になることに警鐘を鳴らされている。

2000年代に流行した「ヤバイ」を例にだし、「エモい」が感性の腐敗を引き起こす危険性を紹介した。

2000年代前半だろうか。ヤバいという言葉が流行った。
問題が起きている状態、期待を超えた状態、予想外である状態など、全てをヤバいと表現する風潮があった。当時中学生だった筆者の周りにもヤバいを連呼する人はいた。

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できることは、「すごいこと」じゃないといけないのか?

できることは、「すごいこと」じゃないといけないのか?

今の世の中生きやすいようで生きづらく、悩みは減るようで増えている気がする。ただ間違いなく良いことは、テクノロジーの発達によって一緒に考えられる人が増えたということだろうか。

先日たまたまテレビをみていたときに、「僕らは奇跡でできている」というドラマがやっていた。みる予定ではなかったのに引きこまれてしまって最後までみた。感動した。これは大事だなぁと改めて考えたのでここに記しておきたい。

まずはあ

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日本人は外を向き、外国人が日本を見ている

日本人は外を向き、外国人が日本を見ている

日本を知らなさすぎることが、これからの楽しみでもあり悔しさでもあった。

先日、日本文化はどうなっていくんだろうかということを考えていた。

外に目を向けどこかを真似し、波に乗ることは決して悪いことではない。ただ内のことにあまりに頓着ではないかとも思ってしまう。

これは16日に名古屋で行われたイベント「NAGOYA INNOVATOR'S SPECIAL EVENTS」に株式会社umariの古田

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日本文化は侵食されるのか、呑みこむのか。

日本文化は侵食されるのか、呑みこむのか。

日本文化という全体像はとてもじゃないけれど語れないし語るものでもない。でも興味は日に日にましていて気になってしまう。

先日ツイッターを眺めていたときにパッと目をひかれたのがこちら。

もちろん侵食されるのを意識して作られたものではないけれど、アメリカやヨーロッパの文化に染まっていってしまう日本を想像してしまうのも分からなくはない。文化庁ホームページにはシンボルマークについてこう書いている。

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「入れること」と「出すこと」の考え方。

「入れること」と「出すこと」の考え方。

呼吸の仕方を一つ変えるだけで、不思議なことに気持ちが落ち着いてくる。

普段意識をしていないと、ふとしたときに呼吸が浅くなる。浅くなると心拍数が上がり、体のリズムが変わってくる。細かい繋がりが、全体として体の調子を歪めていく。

だから時々意識して、深呼吸をしてみる。コツは吸うときよりも吐くときの時間を長くすることだ。やってみるとわかるけれど、息を吐く時間を長くするのは意外と難しい。練習が必要だ。

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試行錯誤するのが好きらしい。良いらしい。

試行錯誤するのが好きらしい。良いらしい。

料理をしている姿を見て、ふと考えた。

なんども同じ料理を作るときに、このタイミングで具材を入れて、強火にして、仕上げるという流れがみえてくる。タイマーが切れる時間、そのピピピッという音が鳴るか鳴らないかの瞬間にストップを押して次の工程に進む。最適化をその都度行って効率的に。よりはやく、よりていねいに出来るように改善していくわけだ。

料理をする機会の最近多い僕は、そんなことをいつも考えながら食材

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シャワーで流れていくアイデアたちは。

どこに行ってしまうんだろう。溜まった湯船に入っていないだろうか、すくってみてもアイデアは思い出せない。

お風呂に入って考えごとをしていると、結構いいものが浮かんでくる。エッセイのアイデアや表現するときの言葉遣い。よしよしと思いながら、意気揚々とシャワーを浴び始めると決まって後悔することになる。

シャワーと一緒に流れていってしまうように、今さっき浮かんだアイデアが綺麗さっぱり忘れてしまう。あれ?

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言葉が刃物に変わる時。

言葉が刃物に変わる時。

言葉は相手の闇を照らす一筋の光になることもあれば、相手を傷つけ殺すこともある。

普段言葉でやり取りをしている僕たちは、言葉の扱い方も考えながら行動する必要がある。特にみんなが気軽に言葉を綴れるようになった今だからこそ。

言葉が相手を傷つける刃物になるのはどんな時だろうか。怒鳴ったりする語気の問題は言葉ではなく、言葉の周りにあるものが関係する。言葉自体に目を向けると、それは”理論を持たせたとき”

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たゆたえども、沈まず。

ゆらりゆらりと揺れ動いても、自分は決して沈まない。

タイトルにある「たゆたえども沈まず」は、小説家原田マハさんのタイトルからお借りした。この小説のタイトルをはじめ、表紙のゴッホの絵や全体から何か引き込まれるものをずっと感じていた。理由はわからない。まだ読んではいないが、このタイトルから考えを進めたい。

パリの標語となった「たゆたえども沈まず」フランスパリ市の標語がこの言葉であるというのを、調べ

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気づかいは、想像力。

人を気づかうには、バランスが大事だと思っている。

過度な気づかいが僕は嫌いだった。社会人になって最初に感じた違和感。合わせなければいけない空気、飲みの場では誰かが誰かの酌をする。別に全てを否定したいわけじゃない。気づかうことに偏よりすぎていた。

気づかうのは誰かが誰かのお世話をするものではない。「相手が気持ちよく行動するために考えて、手を回すこと」。理想は相手が気づかわれていることに気づかずパ

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自分で考えること、考え続けること。

自分で考えること、考え続けること。

考えることはやっぱり大切だ。

僕が日課のようにして読んでいるものに、糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日)」がある。今日の投稿が考えさせられた。

北海道の方から、こういうメールをいただきました。
 「ほぼ日さんは今回の北海道の震災について、感じること、思うことはないのでしょうかね?東北の震災のように、津波があったり、仙台のような大きな街が大きく被災しないと、反応はないのでしょうかね?昨晩

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喫茶店は、香りと時間を楽しむもの。

コーヒーがどこでも美味しく飲めるようになった。

コンビニコーヒーが優秀なのだ。大学生の時に出会った驚いた僕は、時間があるのをいいことに各種コンビニのコーヒーを飲み歩いては試した。

コンビニコーヒーといえば、ずっと缶コーヒーのイメージでコーヒーと名をつけてはいるが、淹れたものとは明らかに違っていた。

でも、どうだろう。

豆から挽き、いろんな会社の技術を総動員して作られた今のコンビニコー

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三日坊主が「続けること」を考えてみた。

なかなか続かない性格だった。

「毎日これをやろう!」そう意気込んでもうまくいかない。うーんと唸りながら続け方を工夫しては試してみた。まだ決定打になるようなものは見つかっていないけれど、考えてきたことや学んできたことは役に立つだろう。

今日は思い出すようにしてここにまとめておきたい。

続けるとは習慣にすることまず思い浮かんだのはスポーツ選手だった。彼らは安定した結果を出すために習慣・ルーティー

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人生、フルーツ。 | 日日是好日

人生、フルーツ。 | 日日是好日

月に一回更新する「日日是好日」。

今回は、ある一本の映画との出会いから始まった。

◇◇◇

『人生フルーツ』。東海テレビの制作するドキュメンタリー映画で、第10作目になる。予告を見て、前から見たいなぁ見たいなぁ、と思っていたら新年のはじめにテレビで流れた。
そこで見て、思わず泣いてしまった。

丁寧な暮らし…それは最近とても注目されるようになったと思う。本屋に向かえば暮らしを楽しむ方法は溢れ、

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