KEY-STU(キースタ)@フォロバ100💖小説💖4コマ💖イラスト💖

3人共同制作。web小説・イラスト等。 作品集:https://lit.link/ke…

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3人共同制作。web小説・イラスト等。 作品集:https://lit.link/keystu ツイッター:https://twitter.com/stu_key

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「堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~」あらすじ

 地球に生きる多種多様な生命。  それらの霊長と自負して疑わない人類。  そして、命が誕生した三十八億年前から、様々な世界の創造を果たして来た神々……  今やその身への信仰を失い、自ら創造して来た人々から悪魔と貶められた彼等。    太古から複雑に絡み合った運命に起因する滅びは現代になってこの星全体に顕著な変化を見せ始めます。  地球を舐めるなよ!  魔神アスタロトが、神殺しバアルが、偶像神サタンが、そして最高神であり最も忌み嫌われて来た存在、ルキフェルが地球を守る為に再

    • 【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

      あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1453.アガリアレプト  一瞬前まで対岸に居た筈の声の主は、気が付くとレイブの直ぐ傍まで移動していた。  そして目線を合わせる様に中腰になり真横、しかも至近距離から話し掛けて来たのである。  仰天して警戒の構えを取るスリーマンセルと、慌てて三者の影に身を隠すミロブロ、小さなバッタのテューポーンは主を守る様に声の主の前に立っている。  声の主は髪色と同色なマガモの羽に似たブルーの瞳を丸くしてバッタに話し掛け

      • 【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

        あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1452.呼び掛ける声 『下にー下にー、はい、到着っと』  ペトラのわざとらしい明るく弾んだ声が終りを告げると、周囲の色彩も同時に光を取り戻していた。  数秒遅れで到着したレイブ達の目の前には林の外の湿地とはまるで違う清廉な泉が美しい水を湛えている。  一見して、ここまでのトレントの林とは趣を違えた美しく荘厳な古木に囲まれた泉の姿は、これまでの人生でレイブが見たどんな池や湖よりも不可思議な神秘に溢れていたのだ

        • 【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1451.駆け引き  歩きながら兄達の中央を先んじたぺトラが先頭となり、自然、狼と虎似の二人が魔術師と赤竜に挟まれる形となった。 『ええぃ、頭が高ーい! 控えおろーっ!』  堂々と前を歩くペトラは周囲に向けて叫びながら進んでいた。  明らかに異常な静けさの中で享楽的な豚猪の声。  狼のブロルは一層おどおどしながら隣を歩くレイブに聞く。 「あの、大丈夫なんですか? これ、周りが全部モンスターなんですよね?

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          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1450.殺る気満々  先程までマジガチモードっぽかったブレスの火球は最早どこにも存在していない、ギレスラ自身が既に消し去ってしまったらしい。 「え? これは一体、どーゆー?」  唖然としているミロンの横から発せられたブロルの問いに答えたのはペトラの声だ。 『ほら見てご覧なさいよ、斜線上の樹木と草花が全部避けて道を空けているでしょう? つまりこいつ等も全部モンスター、それもニンゲンの言葉を理解できる高い知

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1449.喰うか喰われるか  げんなりした表情を浮かべる二人に現実を語る口は止まる事を知らない。 「そもそも毒沼ばっかりのこんな場所に綺麗な泉があるとかさ、不自然だとは思わなかったか?」 「そう言われれば……」 『罠なのだ、馬鹿なモンスター共なりに餌を誘き寄せようとしていたのだぞ』 「あっ、そーゆー?」 「なるほど、ですね」 「まあ水か食い物、後はこっちの同種を囮に使ったりもするな」 「ほへー」

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1448.植物モンスター  ドゴンッ! メキョメキョメキョ…… ドズゥーンッ! 「ひっ!」 「こ、今度は何ですっ?」  大きな音に振り向いた先では、レイブが近くに生えていた樫の木を叩き折ったらしく、砕け散った木片の舞い落ちる中、不気味な顔が浮き上がった幹を鋭利な牙で噛み締める赤竜の姿が見えた。  トレントはまだ死に切れていない様で苦しそうな唸り声が休む事無く届けられている。  口をそのままで発せられたギ

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1447.林の中 「ここにはモンスターはいないみたいですね」  両手で油断無く武器を構えたままで、少し安堵の気配を漂わせたブロルの声が林間に響く。 『あら、どうしてそう思うの?』  ペトラの問いに返した声には、更に自信と確信が加えられている。 「我々以外の匂いや気配が感じられないからですよ、最近耳と鼻が以前よりずっと利くんです! こうして集中すると息遣いだけじゃなく心臓の鼓動まで聞こえるんですから」

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1446.正確な言葉を 「凄いな、おい…… やっぱエイプだから邪心とか無いからなんだろうなぁ…… ほれ、毛が三本足りないとか言うじゃんか? 単純なのが良いんだろ、馬鹿が効くんだよ、馬鹿が!」  とか何とか、差別撲滅に命を懸けている優しき活動家の耳に入ったら焼き殺されかねない発言をレイブがしていた事も無理は無いとか思ったりする快挙であった。  当然、不信感に溢れた視線を送るエイプの群れ(全員♀)に対して、

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1445.取り柄  こんなやり取り…… 普通ならパニクってワタオロ状態、結局平謝りでお茶を濁す位しか打つ手は無いだろう……  しかし、そこは言葉の瞬発力と屁理屈を多用した誤魔化しに定評しかないレイブの事である。  ましてやこの時には、不規則使用の金属板が降ろしていた謎の帳による精神錯乱から解放されていたのだ。  堂々と悪びれる事無く、赤子の手を引き千切り始めたのである。  曰く、 「おっさん? 何だそれ?

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1444.弟子取り  仕方があるまい、一旦早送りした観察を巻き戻して確認してみよう。  気になってたまらないし超倍速で再生すれば、そう長くは掛からんだろう。  では一旦失礼して……  ……………………  迎えたレイブは満面の良ーい笑顔だ。 「ああ、こちらこそよろしく頼むな! 疲れてないかな? お嬢さん方?」  なるほど…… 結論から言おう、彼等、もとい、彼女たちは一般人ではなくチンパンジーの獣人だ。

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1443.最近の日常  そんな悪鬼羅刹の如き半獣集団のリーダー、ダソス・ダロスに話し掛けるレイブの声はパリトキシンにも負けずに陽気なままである。 「なあダダ坊、皆が飲める水とか探せるかぁ?」 「無論です、『調査』! ふむ、少し先の林の奥、そこなら魔力に侵されていない水場があるみたいですぞ」  ああ、あれね…… なるほど、魔力を探知できる『追跡』の進化系スキルである『調査』、それを応用して魔力=モンスター&

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1442.野生  食事や野営、立ち止まるタイミングで幹部連が自然と集まってくるレイブの周辺だが、次に発せられた声にも旅慣れない集団らしさが滲み出ていた。 「レイブさん、水が足りなくなりそうなんですけど」  声は大柄で筋骨隆々な狼顔の獣人から発せられた、アイユの里では見掛けなかったワイルドなキャラだ。 「そっか、じゃあ休憩のついでに補充しておかなきゃな」 「レイブさん、これ少し先で見つけたんですけど、飲め

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1441.旅慣れ  レイブはゲッコーの獣人、ステナの子供達を地面に下ろすと、背負っていた大量の荷物をも降ろし手際良く検品しながら誰にともない呟きを洩らす。 「アーバンクの肉は結構干し上がってきたな…… これなら夕飯には食わせられそうだ……」  よろよろと近付いたシュカーラが返したが、こいつはまだ重そうな金属器を背負ったままである。 「ふうぅ、そのビーバーみたいなのって美味しいんですか?」 「いや滅茶苦茶

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1440.ヒシの実  私、観察者が、蛇の成長に心を砕いてやっている間に流浪の民の行進には、何やら変化が生じたらしい。  具体的には全体の進みが先の方で停止したらしく、ぐんぐん詰め込まれる感じで集約した群れの全長は行進時の十分の一、皆さんの単位で言えば凡そ百メートル位の長さまで短くなっていたのである。  先頭から歩いてきたのだろうキャス・パダンパがレイブ達スリーマンセルに向けて、持ち前の人懐っこい顔を浮かべて声

          【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

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          あらすじ・目次  第三部 六章リベルタドーレス ~解放者たち~1439.贖罪の荷  赤竜、ギレスラは何度目かの声を溜息混じりで繰り返す。 『シュカーラよ…… それ、置いて行けば良かろうに』  ヘビ顔シュカーラは死にそうな声で答える。 「はぁはぁ、置いて? 冗談でしょ? 亜神様の、はぁはぁ、アーティファクト、ですよ? はぁはぁ」 『だがバラバラに砕けて最早使い物にならんのだぞ?』 「はぁはぁ、はあっ? そんな事は関係ありません! 正しい信仰の前には使い道とか有用と

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