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第16話 大和平定と妄想話し
神武東征の旅第16話 大和平定
長髄彦を倒した皇軍は、その後、帰順しない新城戸畔、居勢祝、猪祝の邑を攻めます。地図で確認しましょう。三か所の伝承地と大和の主な弥生遺跡をマークしています。地図で見ると磐余を中心として周辺の邑(遺跡)は既に帰順していて、今回登場するのは一番離れた場所の部族という感じです。
前回の記事で書きましたが、こうして見ると長髄彦との決戦地が生駒ではやはり違和感ありま
第14話 宇陀② 忍坂大室の巻
神武東征第14話 宇陀その2 忍阪大室の巻
神武天皇が、八十梟帥をどう打ち破れば良いか思い悩んでいたところ、夢に天神が現れて「天香具山の土で平瓦80枚とお神酒を入れる瓶子をつくって天神地祇を祀り、身を清めて呪詛せよ」と告げます。
さっそく椎根津彦と弟猾に天香久山の土を取りに行かせます。
天香久山
大和三山(畝傍山、天香久山、耳成山)の一つ。天から降り来た山とも言われ、香久山の土には霊力・
第13話 宇陀の巻① 「国の始まり大和の国 郡の始まり宇陀郡 村の始まり穿邑」
神武東征の旅第13話 宇陀の巻その1
「国の始まり大和の国 郡の始まり宇陀郡 村の始まり穿邑」
という古誦があります。宇陀郡は奈良県宇陀市、穿邑は現在の宇陀市菟田野宇賀志です。
宇賀志の血原
〝記紀〟を要約したような内容でして、短いのでこちらがわかりやすいかなと思い引用しました。
この時の勝利の宴で「久目歌」が歌われました。
宇菟の高城
久米歌にも登場した、皇軍の休息に築いたといわれる、
第12話 吉野の国つ神の巻
神武東征の旅 第12話 吉野の国つ神の巻
皇軍は八咫烏の先導で紀伊山地を越え、吉野から宇陀に入ります。
『古事記』は、吉野川の河口に着き、最初登場するのは贄持之子、次に井氷鹿、次に岩押分之子、そして宇陀へ入ります。
『日本書紀』は逆で、まず最初に宇陀に着き兄猾を討ちます。その後に吉野を巡幸され、井光、石押分之子、苞苴担之子の順で登場します。
〝記紀〟共に、石押分之子と井光(井氷鹿)は尻尾
第8話 五瀬命死す その1
神武東征の旅 第8話 五瀬命死す その1
まず日本書紀の方から、
古事記には「ちぬのうみ」の語源が記されます。
〝記紀〟の記述を元に、和泉国(大阪府泉南エリア)と紀伊国(和歌山)に伝承地があります。
まずは、「皇軍は(和泉の海)茅渟の山城水門(別名 山井水門)についた」という記述に関連する伝承地を訪ねます。
大阪府泉南市男里にある 男神社(おたけびの宮)。ご祭神は、神日本磐余彦命
筑紫を出航した船軍は、響灘から日本海へ向かうのか?と思いきや、関門海峡を引き返して瀬戸内海を行き岡山に着いた
【いっしょに〝記紀〟を旅しよう!】第5話 吉備国高嶋宮への巻
日向を出て4ヶ月で吉備に到着、そこで3年滞在。日本書紀に記され行程を表にすると、
「古事記」は、年月日の記述はなく、筑紫 岡田宮で1年、阿岐国 多祁理宮で7年、吉備 高嶋宮で8年と滞在期間のみ記します。読み比べると違いがあるんですが、ここでは日本書紀の記述にそって話を進めます。
多家神社
埃宮の伝承が伝わる多家神社
日向を出港し、椎根津彦を水先案内とした船軍は途中宇佐に立ち寄り、なぜか筑紫の岡水門へ向かいました
【いっしょに〝記紀〟を旅しよう!】第4話 筑紫への巻
速吸之門
日向を出発した神武天皇の船軍が速吸之門(豊予海峡)に至ったとき、珍彦という漁師が小舟に乗って現れました。天皇は珍彦に椎のさおをさしわたして舟に引き入れ椎根津彦という名前を与え水先案内としました(日本書紀訳)。
椎根津彦は水先案内だけでなく、後に大和の天香山の土を採取、兄磯城討伐などでも活躍し、東征メンバーの中で智将的な働き