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【いざ鎌倉(49)】京の新たな支配者、六波羅探題
前回の振り返り。
貴族社会では死刑が廃止されていましたが、後鳥羽院の計画に加わったとされた公卿5名を容赦なく斬首とする鎌倉幕府。
戦争という武士のフィールドに足を踏み入れた彼らに幕府は「武士の論理」を適用するのでした。
後鳥羽院とその皇子たち「三上皇二親王」は配流され、幕府の介入によって後鳥羽院の兄・後高倉院が「治天の君」として院となり、新天皇にはその子・後堀河天皇が践祚しました。
多くの人が恐れ
【いざ鎌倉(39)】天才・後鳥羽上皇、理想の美しき世界 その挫折
前回までの振り返り。
後鳥羽院と幕府の将軍下向を巡る駆け引きは、双方の妥協により九条家の若君・三寅を下向させる「摂家将軍」で決着しました。
信頼していた実朝を失い、さらには交渉の中で幕府が軍事力で圧力を加える姿勢を見せたことで後鳥羽院の鎌倉への不信感は高まります。
今回は「天才・後鳥羽院シリーズ」の最終章です。
源頼茂の討伐次期将軍・三寅が鎌倉に向かっているその時、京で変事が起こります。
承
【いざ鎌倉(38)】四人目の適格者、三寅と尼将軍
前回の振り返り。
源実朝暗殺により、将軍不在となった鎌倉幕府。
次期将軍が決まらぬ中、実朝の従兄弟の阿野時元が挙兵します。
幕府は容赦なくこれを討ち取り、源氏将軍にNOの姿勢を示しました。
幕府は後鳥羽院の皇子を将軍に迎えようとするものの、後鳥羽院からは「保留」の意向が示され、次期将軍は決まりません。
実朝亡き幕府に不信感を持つ後鳥羽院と、幕府存続のために新将軍下向を必要とする北条氏との駆け引き