マガジンのカバー画像

うつとの付き合い方(千里の道も一歩から)

49
これは私の実体験に基づく観察日記、実験記録です、同じ悩みを抱えている方に参考になればと思い。書き綴ります。 うつ病発症より10年で寛解し、今年で寛解後2年を超えました。 記事も… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

うつとのつきあい方(17)日常の大事さ

先日お一人様映画をしました。

なんとなく1人になりたく、あらたまって考えるとそういう場所は以外に少なく、見たかった映画を見ることにしました。

この世界の片隅に

クラウドファンディングで制作された映画だそうで、公開当初は上映館が少なかったのですが、口コミでどんどん広がり、近場の映画館でも上映していました。

内容は戦時中の日常を丁寧に描いており、過剰な演出はないのですがなぜか見終わったあとでも

もっとみる
うつとのつきあい方(16)ひとだんらくしました

うつとのつきあい方(16)ひとだんらくしました

最近病状も徐々にですが安定しています。
苦手な上司も最近は機嫌悪くなることが少ないのか、結構放任されています。
治りかけのかさぶたではありませんが、これが一番効くようです。いじられると病状が悪化するので助かります。

今年になってから症状が上向きになったので思い切ってメンタルヘルスマネジメント、FP、福祉環境コーディネータの独学と試験を受けました。
先月ようやく今年最後の試験が終了しました。一つ一

もっとみる
うつとのつきあい方(15)深みにはまらないための呪文

うつとのつきあい方(15)深みにはまらないための呪文

生活にしていくと知らないうちに深みにはまって抜け出せないことが
あります。

ココロを患ってから、事あるごとに俯瞰で見るように訓練しているのですが
なんとなく気が重かったり、イライラしているなぁとあとで気づくことが
あったりします。

なんとかしてこの底なし沼から沈まない方法がないものかといろんな本を
読み漁りましが、最近ちょっとした呪文を発見して試しています。

それは

『~と思っている、自分

もっとみる
うつとのつきあい方(14)自分実験のススメ

うつとのつきあい方(14)自分実験のススメ

自分のやる気やモチベーションが上がらないのは自分の気持ち
によるものなのですが、そんな悩みを低減してくれる本と出会いました。

使える行動分析学: じぶん実験のすすめ (ちくま新書)

自分の行動を客観的に観察、日記を書くことで傾向を分析。
どうやったら実践できるかを淡々と実験していくというものです。

誰にも迷惑を書けずノートと筆記具さえあれば明日からできる。
夏休みの観察日記見たく根気は多少必

もっとみる
うつとのつきあい方(13)電通過労自死事件で思うこと

うつとのつきあい方(13)電通過労自死事件で思うこと

一時期ブラック企業で働くことが話題になっていたが先日電通の新入社員の方が亡くなり、働き方とは何か?が議論されることが多くなりました。

電通過労自殺事件へのコメントで炎上した大学教授を考察

今は「会社の社畜」と言われている世代の終盤に差し掛かっています。平成に入った当時はバブルが弾けた直後で、景気のいい話が残っていましたが、時がたつにつれ風船がしぼむが如く市場が縮小していくのずっとを見続けていま

もっとみる
うつとのつきあい方(10)レジリエンスとは

うつとのつきあい方(10)レジリエンスとは

メンタルヘルスマネジメントの勉強をしていてレジリエンスという言葉を
初めて知りました。

レジリエンス(resilience)とは、「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」という心理学で使われる言葉だそうです。心が折れそうなときに
どうやって回復するかを訓練するテクニックのようなものと言ったほうが
わかりやすいかもしれません。

最近ではレジリエンスに関する本が沢山出ています。

つい最近

もっとみる
うつとの付き合い方(48)助けを求めてもいいという考え方

うつとの付き合い方(48)助けを求めてもいいという考え方

先日、会社のセミナーで「ヘルプシーキング」という考え方を講演いただきました。

これはチームビルディングには効果的な手法の「困ったときは率先して手を上げていいんだよ」という考え方で心理的安全性をあげるというものです。

ただし、この言葉だけを鵜呑みにするのは禁物です。
なぜなら部下がこのメソッドを使い手を上げたとしても上司から見るとそれは「弱音を吐いている」とみなされるからです。

この考え方はチ

もっとみる
うつとのつきあい方(47)自己評価は低いほどよいのか?

うつとのつきあい方(47)自己評価は低いほどよいのか?

今勤めている会社は年度初めに計画を立て、年度終わりに振り返りをして自己評価を行い上司との面談を行います。
評価の基準は曖昧で自分としてチャレンジャブルな内容か?その実績は類稀な実績か?といったいった自分目線での評価となります。基準が数値化できず、当人の評価軸になるのは仕方ないことです。

評価者はこれまた自分目線でのチャレンジャブル、類稀な実績となるのでギャップが生じるのは仕方ないことです。

もっとみる
うつとのつきあい方(46)止まることを許されない仕組み

うつとのつきあい方(46)止まることを許されない仕組み

私の勤めている会社は一応名の知れている上場会社でして、社員にも優しい会社とされています。

昇給や昇格の仕組みも文書化されており、他の人から見ればちゃんとした会社に見えます。

私も当初頑張ればその分報われると思っていましたが、なぜかよくわからない違和感を感じていました。

会社の会社の決めていることにイチ平社員が文句を行っても仕方ないのですがその違和感が最近になってなんとなくわかってきました。

もっとみる
うつとのつきあい方(45)普通って難しい

うつとのつきあい方(45)普通って難しい

前回深みにハマるコラムを書きましたが、書いている途中に普通って何だろう?と思い始めました。

普通=平常と一般的解釈されがちです。普通はなにもせず保持できるのでしょうか?

よくよく考えると私達の身の回りは絶えず流動しており、それらに振り回されないように無意識に精神的、肉体的に調整しているのではないでしょうか?

そう考えると普通を維持するのにも相当なパワーが必要ということがわかりました。

昔う

もっとみる

うつとのつきあい方(44)落とし穴には気をつけろ

最近有名人が自死される記事を見かけました。コロナ禍になってから有名な方も何人か亡くなられています。

ちょっとした環境の変化、例えば気温や気圧、天気でもメンタルが弱っていると相当影響されます。コロナ禍になってからはリアルな交流も憚られ、なかなかちょっとした憂さも晴らすことができません。

仕事しているときは気が張っているからいいのですが、家に帰る途中や夕食のあとの就寝前、なにも考えない時間がすっと

もっとみる
うつとのつきあい方(43)ゆでガエルの寓話

うつとのつきあい方(43)ゆでガエルの寓話

サラリーマンならゆでガエルの寓話を耳にしたことがあると思います。

ゆでガエルの寓話とは
カエルが入っている冷たい水を火にかけ、水温を徐々に上げていくと、カエルは温度変化に気づかず逃げ出さないため、最後は熱湯でゆで上がって死んでしまう……という内容です。

通常この寓話はいつまでも変化を好まず、過去を踏襲しているといつの間に環境の変化にとり乗り残され、気づいたときには手遅れになるというものです。

もっとみる
うつとのつきあい方(42)抗うつ剤の減薬について

うつとのつきあい方(42)抗うつ剤の減薬について

病院で頂いた薬に効果があり、一定期間を過ぎますと、そろそろ減薬する次期に差し掛かります。

減薬に対してはお医者さんはすごく消極的に患者に接しているような感じを受けます。患者が症状が良くなったから減薬したいと言ってもなかなかOkを出してもらえません。

その当時は早く治りたいので減薬して欲しいという気持ちがあったのですが
今になってみるとお医者さんが減薬を渋るのはわかるような気がします。

なぜか

もっとみる
うつとの付き合い方(41)「嫌われる勇気」の建前と本音

うつとの付き合い方(41)「嫌われる勇気」の建前と本音

「嫌われる勇気」という名前のアドラーの言葉を元にした本が一時期流行りました。私も題名に惹かれ読みました。

内容は他人の言うことに左右されず、自分をしっかり保って生きて行くということが大半でした。謳っている内容はいちいちもっともで、読みやすく共感し易い内容でした。

読んだあとの感想は「これを実践できれば、みな苦労はしない」し実践できたとしてもそれを良しとする自分のメンタルが持たない。ということで

もっとみる