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青天の霹靂60(千香の思い)
本宮がいなくなると、千花は勝人に抱き付いた。
「もう、放さないから」
勝人は顔を真っ赤にしながら、驚いている。
「こんなに思われているのに、お前は死ぬ気か?」
「でも、俺、良いのかな?」
「誰が悪いと言った?」
「それは・・・」
「どうせ、本宮さんだろう? あの人はセコいんだよ」
「セコい?」
「ああ、そうだ。そんなのに、お前コロッと騙されすぎだぞ」
「私を置いて何処にも行かないで」
千花が泣きな
青天の霹靂58(会社のパーティーで2)
「はぁん、従業員はそうかもな。でも、てめぇの御内にも同じことが言えるかな?」
従業員の前に廉夏が連れて来られる。
「お前ら粋がっていられるのも、今だけだ」
廉夏の頬をナイフで叩く。
普通の女の子は普通ここで脅えるものだろう。
ただ、廉夏は違かった。
「何それで、脅しているの?」
そう言われ、犯人は廉夏の頬を叩く。
さらに、犯人はナイフで脅すように、ブラウスのボタンを一個ずつ切り落とす。
「まだるっ
青天の霹靂53(16進法4)
「じゃあ、取りあえず、私が先生の家の斜め下の喫茶店に行くから」
それだけ言うと、廉夏は切る。
返事も聞かずに、それに、冬眞は笑う。
「廉夏さんらしい」
クスクス笑う冬眞に中川が、「如何した?」と、聞くと、笑いながら、冬眞は言う。
「いえね。京極さんらしいなと思って。今から、そこの喫茶店に来るらしいですよ」
「今からか? まだ、8時にもなってないぞ。早いだろう?」
「それが、京極さんでしょう?」
「
青天の霹靂51(16進法2)
今朝のを分けました。
「やり込めた?」
「そうよ。先生とパソコンでどちらが早く打ち込めるかの勝負で優香は、先生に勝ったのよ。凄かったんだから、二人ともブラインドタッチで、全然キーボード見ていないんだから」
恍惚(コウコツ)としながら、廉夏は言う。
「もしかして、対決した先生って中川先生ですか?」
「そうよ。そう」
「確かに、卒業生の間でも、噂になっていました。1年生が中川先生をパソコンの早打ちで