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読書感想文53 かげはら史帆 著 「ベートーヴェン捏造名プロデューサーはうそをつく」
ベートーヴェンの無償の秘書にして長年の友人、シンドラー。彼はベートヴェンの伝記を書き、人々にベートヴェンのエピソードを聞かせて回った。しかし、彼は記録を自分に都合よく改竄し、自分に都合の悪い記録は処分。
自身があたかもベートーヴェンの親友であるかのように見せかけた。シンドラーはどのように嘘をつき、その嘘はどのように暴かれたのか。
軽い文体で読みやすいノンフィクション。面白かった。
ふらここってなんで春やねん
ふらここ、つまりぶらんこは春の季語だ。しかしなぜ、ぶらんこは春の季語なのか腑に落ちない。
トリビア収集家を自称するこのうさぴょんはもちろんブランコは古代中国では清明節のあそびであり、若い女性がブランコに乗ると着物の裾から白い足が見えて大変に色っぽい事から艶事を連想させる遊戯であることを知っている。
現代ではぶらんこは幼児の遊びだ。そして私のようなトリビア収集家か中国文学の専門家でもない限り、
読書感想文51 レイ・ブラッドベリ著「 華氏451℃」
本が禁じられた世界で本を焼く昇火士のモンダークは隣家の少女クラリスとの交流を通して、世界のあり方に疑問を持つ。彼の妻、ミルドレッドはテレビジョン壁に夢中で夫のことさえ眼中にない。モンダークはいつしか妻との出会いを思い出せなくなっていた。本を読むことを忘れ眼の前の人のことではなくテレビジョン壁で見たことを話題にする世間のあり方に疑問を持つようになったモンターグは本を保護する活動を始めるようになるが…
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