ブラッドベリ

野田秀樹の「半神」の意味が少し分かった気がする

どうも、ウサギノヴィッチです。
 
 今回は、レイ・ブラッドベリの『霧笛』という作品です。
 ぼくが、この作品に出会ったの大学生のときです。
 ぼくの好きな劇作家で演出家で役者の野田秀樹の「半神」という作品に、この作品の一節を輪唱するシーンがあります。
 なんて美しい言葉たちが並べられているんだろうと思いました。
 ただ、意味が分かっていませんでした。
 それが今回この作品を読んで分かったような気

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ありがとうございます!
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読書会議事録

来たる5/11、陽光差し込む初夏の日差しの中、サロンで読書会をしました。

テーマは「初夏に読みたい一冊」
紹介する本と、その選定理由に参加者それぞれの「初夏」に対するイメージや捉え方の違いが浮き彫りになり、単に一冊の本を紹介するだけでない面白さがありました。

春でもない、夏でもない。曖昧だけど、キラキラしていて、初夏が来るたびに、思い出す、感覚と密接したほんの一瞬の季節。そんな初夏に抱くそれぞ

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vol.57「見目好い知性の待望論」(『華氏451度』レイ・ブラッドベリ 宇野利泰:訳/ハヤカワ文庫/1975年刊)

vol.57「見目好い知性の待望論」

みなさんこんにちは。
今回は、ある読書会の課題図書です。

ちょっと作ってみた読書会サークルのメンバーが、来週に読書会を企画しておりまして。

こちらの本を扱うそうです。

レイ・ブラッドベリ、『華氏451度』。
では、どうぞ…。

本書はSF。

華氏451度は、摂氏に直すと233度くらい。
これは、紙が燃えだす温度だそうです。

このタイトルは暗喩で、

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来週もがんばります!
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133「華氏451度」レイ・ブラッドベリ

168グラム。近未来、思想管理のために本が禁制となった国だ。民家に隠された本があると消防士の恰好をしたファイアマンがやってきて燃やしていくディストピア。ファイアマンっていうのだから火を消すんじゃなくて、つける仕事に決まってる、というブラッドベリの出オチギャグが響き渡る。

 いろいろと鼻に付くのではある。
 ざっくり言うと「本を読まないと馬鹿になるよ」というメッセージがうるさい。
 ええい、本を読

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ポメラ競合ガジェット

ポータブル電子タイプライターのTraveler(Astrohaus 製)に物欲アンテナがバリ5📶! 
 → https://www.indiegogo.com/projects/traveler-ultimate-distraction-free-writing-tool#/

審美性と簡素性はポメラ DM30に勝る。でも来年6月の出荷まで悶絶必至。

壁紙は有名作家シルエットらしく #ブラッド

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絶望の中にも人間の果てしない可能性を感じさせる力強い作品に…★劇評★【舞台=華氏451度(2018)】

本を焼くという古典的な思想弾圧や自由の抑圧の方法は幸いにも今の日本では行われていないが、恣意的に創られたり、特定の考え方に染められたりした映像や、感覚だけに訴えて人間から思考する力を削いでいくような番組や音楽はむしろ現代のこの世界にあふれている。書物自体の所有や読書そのものを禁じ、見つかった場合は容赦なく強力な火炎放射器で焼却するという究極的なディストピア(反ユートピア)社会にはまだ到達していない

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うれしいです

小説の世界でもう一度暮らしたい

文章を書くのは好きだ。
敢えて「得意なコト」としてあげるとすれば、文章を綴ることだ。偉そうにいえば「武器になる」のかもしれない。

集客のための…読者の心に刺さるフレーズ、リスト集めのための効果的な単語、文章、注目を集めるコピーライト、最後のクリックまで誘導させるLPの書き方…そんなコトも学んでみたし、実際、ある程度成功することもあった。

けど、だから何。全然おもしろくない。

たとえば絵に例え

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今日一日楽しいことだらけでありますように☆
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うつくしい1週間

慌ただしい週だった。

月曜は一日中たくさんの人に揉まれた。どの方も素晴らしくご自分の職務を果たしておられ、なんてすてきなんだろうと胸を打たれた。

火曜は電車に揺られ遠い遠い街へ。車中、チェックしていたゲラからふと目を上げると真っ青な空が目に染みるようだった。春と夏のあわいは、なぜか大学生のときの思い出が蘇る。期待と不安でいっぱいだったあの頃。

水曜は早朝の新幹線にのって西へ。清らかな志をもつ

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ありがとうございます!あなたにも嬉しいことがありますように。
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十月はたそがれの国

○月○日

 中学生の頃、ミステリのブックガイドを眺めていた。そのとき、いずれ読もう、ぜったいに読もう、と思って、いまだに読んでいない本がある。
 とりあえず、この2冊。

 G・K・チェスタトン「ブラウン神父の童心」
 ウィルキー・コリンズ「月長石」

 名作といわれているミステリ作品である。
 いずれ読みたい。戒めの気持もこめて、ここに書いておこう。
 ほかにもあるが、それはまた。

 ○月○

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傷は癒えず血が流れている(「スズキ」)
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レイ・ブラッドベリ 『猫のパジャマ』

★★★☆☆

 2004年に出版されたレイ・ブラッドベリの短篇集です。収録されている作品は1940年代のものから2000年代のものまで幅広いです。ショート・ショートとまではいきませんが、短めの短篇ばかりなので、夏場の麦茶みたいにさらさら読めます。

 レイ・ブラッドベリの作品は『華氏451度』など何冊か読んでいますが、その割にはいまひとつ印象に残っておりません。村上春樹の『風の歌を聴け』の中で架空

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