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#掌編小説
『ちーちゃんとかれはさん』
丘の上のまん中に、白くて大きな建物がたっていました。
その中庭に、太っちょの木が一本はえていました。
太っちょの木がいいました。
「オラオラ! はっぱども!
さっさと光採りこんでエーヨー運ばんかい!
太陽はんかて、いつまでも
照ってるワケにはいかんのやで!
陽がくれてまうわ!」
はっぱをかけられた はっぱたちは
夏のあつい陽射しの中、汗をカキカキ働きました。
たくさんの光をエーヨーにかえては
『飼い殻~KAIGARA~』
唯一の肉親だった祖母が死に、ボクの友達は絶望だけになった。
祖母だけは味方だった。
祖母はボクの全部だった。
女なのに「ボク」って言っちゃうのはどうしてなのか。
自分でもわからない。
ひたすらに絶望を研ぎ澄ませていると死の領域に入っていくしかなくて。そんな風にしか考えられなくなってしまうというのは、要するにボクはきっと、愚鈍な愚か者なのだろう。
死ぬ前に何か楽しいことはないかとふらりと入った
おいしい「コーヒーストーリー」いかがですか? ~6名のnoterさんによる短編集
シェアードワールド――。
それは、複数の書き手さんが同じ世界観や登場人物、設定を共有して創作する作品群。
本来は孤独な作業である「執筆」にみんなで取り組み、お互いの個性を磨きあいながらひとつの世界を作り上げるという、なんとも素敵な手法です。
このたび雪人形さんにより、シェアードワールドが企画されました。
名乗りを上げたのは、雪人形さん含め精鋭noterさん6名。
まずは前哨戦とし