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「不妊治療が保険適用になるかも?」一般市民がSNSで声を上げる大切さ

先日、「不妊治療費、保険拡大に向け調査研究へ」というニュースを見つけた。

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200522-00000054-jnn-pol

正直、私自身は不妊治療費が保険適用になることはないだろうなと思っていたので、この朗報にはビックリ。

とくにここ数年は、SNSでも不妊治療患者や経験者がアンケートを取って情報誌に持ち込むなど、積極的に声を上げる人を見かけるようになった。

また、この出来事がとある政治家に声が届き、SNSで反応があったという投稿を見たこともあり「もしかしたら、何かが変わるかもしれない」と思ったが、こんな早くに政治が動くのには本当にビックリ。小さな声でも届けていくことは大事なのだな、と痛感した。

正直、私自身は年齢的な問題もあり、もう不妊治療をすることはないかもしれないけど、それでもお金がなくて満足に治療を受けられない夫婦が救われると嬉しい。

とくに若い夫婦は、男性側の給料もなかなか思うように上がらない。

管理職の給料が得られるのも、男性なら30代後半からかなぁと。20代だと、手取り20〜30万の人が多いんじゃないかと思う。

それで女性が不妊治療のために仕事を辞め、パートや内職という流れの場合は良くて5〜10万位。不妊治療は、月20〜30万はポンと消える。

私の場合は、3か月でなんと100万も治療費がかかった。

治療費は病院のレベルによって違うが、しっかりした所ほど、私は治療費が高いと思っている。

それだけ採血、薬の投与、最先端の設備維持費、他にもいろんな検査をするため、通常よりお金がかかるのだ。

もちろん、一回15〜30万位で全てが完結する病院もあったけど、そこは40歳以降は受付拒否だった。設備も古め。

産科併設なので、不妊治療で儲けようというスタンスではなく、診察も非常にのんびりしていた。私は急いで欲しかったので、常にイライラ。

結局、ここではダメだと見切りをつけて最先端の医療が揃う不妊治療専門クリニックに転院した。

少しでも早く成果を出したい方は、お金がかかってもいい病院を選ぶ。ただし、評判の高い所ほど治療費は高め。よって、若い夫婦はなかなか受けることができないのである。

夫婦の中には、お金がどんどん減って泣く泣く満足な治療ができずに諦めてしまう人も少なくない。

私が通っていた病院には、患者たちのメッセージに溢れたノートが置いてあった。「もうお金がありません」という人ほど、年齢も比較的若めだったと思う。

女性は若い方が間違いなくチャンスは高いので、可能性があるのに金銭的な問題で諦めざるを得ない人たちがもっともっと救われるといいなと思う。

それから、個人的に最近「もっと改善してほしい」と感じるのは養子制度の緩和化。

とくに特別養子縁組は、条件を厳しく設定しているため、子供が欲しい夫婦が登録しづらいという点も。

特別養子縁組を望むのは、大抵の場合は不妊治療で結果が望めない夫婦が多いのが現状だ。

にもかかわらず、「40歳の専業主婦」という条件がついているケースも。家の広さ、経済的な安定も重要なポイント。

他にも、赤ちゃんを産んだ実母に払うお金など、色々費用もかかる。(児童相談所と民間でかかるお金が違うらしいが)

時と場合によっては、不妊治療するより全然お金がかかることも……。

つまり、お金に余裕がないと養子縁組もできないのである。

正直、40歳であればまだまだ不妊治療にチャレンジしたいと考える夫婦は多い。

それに子供を育てるには、どんな子であれお金は間違いなくかかる。

とくに養子縁組は障害児の受け入れも多いので、親が働けないのは厳しい。海外でセレブ達が養子をどんどん引き取っているのと、日本の一般的な夫婦が引き取るのとは訳が違うのだ。

確かに養子制度は「子供のための制度」ではあるが、親側の希望ももうちょっと対応できるようになると、もっと救われる夫婦や子供が増えるのではないだろうか。

不妊治療も、養子制度も、結局お金持ち夫婦が一番得をするようにできている。

私的には、

たとえ普通の家庭でも「愛情を持って子育てしたい」と考える夫婦が報われる世の中になって欲しい。

お金持ちじゃなくても、地に足をつけて頑張って働いている人たちが報われる世の中になってほしい。

これからも、自分の思いはどんどん届けていこうと思う。もしかすると、誰かが救われるかもしれないから。


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