マガジンのカバー画像

<奨学金>

8
2004年から支援を続けている贈与型奨学金について。 また教育支援全般について。
運営しているクリエイター

記事一覧

人材は群生する

人材は群生する

世界の自然紀行番組で、高さ100mを越すような巨木の森が紹介されたことがあった。

ビルの階高で言えば20階から25階という高層に匹敵する、圧倒的な高さであった。巨木の森が成立する一つの理由として、群生するから強風にも耐えて成長できたと解説していたが、たしかに、周りが低い木々中に、一本だけ高木が聳えている風景は少ない。

人間の社会でも、どうも人材と言うものは、単独に出るというよりは、ある時期ある

もっとみる
『世界の果ての通学路』

『世界の果ての通学路』

ドキュメンタリー映画「世界の果ての通学路」は、アフリカのマサイ族の兄妹、モロッコの女の子、アルゼンチン、インドの兄妹の4家族の小学生が学校へ通う様子を淡々と描いているだけのものだが、未舗装の悪路、象が支配する危険な草原、山脈を越えて行く石だらけの道、およそ、1時間から時には4時間を要する通学路を行く子供たちの姿が、実に感動的である。

学校へ行くと言うこと、勉強するということは何だろう?ということ

もっとみる
who is 山田方谷?

who is 山田方谷?

大きな借金を抱えて返せなくなってしまった。

収入のほとんどは利払いで消えてしまい、生活費が足りないためさらに借金をしなければならない。借りる当てもなくなってきた。この調子では返済どころか食べていけない。

そんな状況において、8年計画で負債を完済し、その上貯金までできるとしたら、その計画を誰が信じるだろうか?「夢みたいなことはありえない」100人が100人そう思うだろう。新手の詐欺か?と疑うかも

もっとみる
『迷いの時代に』

『迷いの時代に』

出版物のご紹介(再掲)

『迷いの時代に ー現役経営者が語る60話ー』ーーー不器用で、あたふたしている姿も、ぐちゃぐちゃの仕事に振り回されている時も、クレームでお客様から叱られて謝っている状態も、「格好の悪い」仕事こそが、その人の真価を表している場合が多いのである。

昔の人は負け戦のしんがりこそ勇者の証と認めていた。ーーー

                    (本文『負け戦の殿』より)

もっとみる
孫子の兵法(再掲)

孫子の兵法(再掲)

小生が細々支援している贈与型奨学金財団の出版物のご紹介です。

『The Art of War: 英語で読む孫子兵法』大英帝国の外交官、シノロジストの家系であるGiles家が、2500年前の戦争思想『孫子』を忠実に英語訳し近代に甦らせて完成した'THE ART OF WAR'。

それを、英語文献として研究の上、精細に日本語に訳し、国内の孫子思想との比較や分析を加え、再び現代の光の下に導きました

もっとみる

奨学金ローン

アメリカでは7割の学生が奨学ローンを組んで進学する。その結果卒業時には約33000ドル(335万円)の借金を背負って社会に出て行く。

金利は4.66%と、とても高い。年に156000円の金利と元金を返済する。返せなくて連帯保証人の親が老後資金や家を失うケースも多い。学費は高く、州立大なら8900ドル/年、私立は3万ドル/年だが生活費は1万ドル/年はかかる。オープンで陽気なアメリカの学生も、内実は

もっとみる