日本茶インストラクター 今村由美

日本茶を販売するお茶屋の娘として育ちました。日本茶だけでなく珈琲、紅茶も大好きです。お…

日本茶インストラクター 今村由美

日本茶を販売するお茶屋の娘として育ちました。日本茶だけでなく珈琲、紅茶も大好きです。お茶を飲んだときのようなほっとくつろぐコラムを書きたいと思っています。よろしくお願いします。

記事一覧

茶ムリエ 今村由美の「お茶note」

「お茶note#1」2024年鹿児島県種子島新茶「松寿」について シングルオリジン(品種茶)の新茶を淹れるのはとても難しい。 茶ムリエが色々な淹れ方を試したメモも公開して…

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夏の昼下がり

「カロン、コロン」とお茶に浮かぶ氷がグラスの中でくるりと返った。 外では夏の盛りと蝉の音が響き渡っている。 ラジオから熱中症警戒アラート発令中らしい 冷蔵庫の中…

Swaying light

日が沈み、足元の茶畑が見えにくくなった。 空を見上げるとお月様が見守ってくれその近くで星も瞬き始めた。 北斗七星を目印に北極星を探していると 星明かりより少し強く…

無農薬 星野のお茶

このお茶は、私の祖父母の家にある茶畑で育ったお茶です。 今は叔父叔母が安心して飲めるお茶を作りたいと農薬をかけずに 土づくりに力をいれて作っています。 縁側から茶…

聖菓 百千万十

封を開けると見た目小ぶりで素朴なお饅頭。 手にとった瞬間、芳醇なバターの香りが広がる。洋菓子にも似た皮から上品な甘みの白あんの調和がたまらなくおいしい。また一つ…

天空の茶園

春の光をうけきらきらと光る小川沿いには桜、春の草花が咲いている。 このお茶の作者、八女市黒木町の三宅さんのお宅に向かう道中の風景。 「春らんまん」 三宅さんのお…

子安の石 うみもなか

妊娠が分かり、安定期に入って宇美八幡宮へお参りに伺うのを指折り数えて心待ちにしていた私。 夏の暑い日でしたが、夫と母と三人でお詣りに伺いました。 安産祈願の御守、…

お茶屋の娘

「お茶にしませんか♪」 日々の暮らしの中で大切にしているお茶の時間。 ひとりでのお茶時間、家族とのお茶時間、お友達とのお茶時間 心和みほっとくつろぐ、家族や友達…

茶ムリエ 今村由美の「お茶note」

茶ムリエ 今村由美の「お茶note」

「お茶note#1」2024年鹿児島県種子島新茶「松寿」について
シングルオリジン(品種茶)の新茶を淹れるのはとても難しい。
茶ムリエが色々な淹れ方を試したメモも公開しています。

(読んでもらいたい人)
日本茶のプロの方(日本茶インストラクターや日本茶アドバイザーなど)
お茶のいれ方ワークショップにもお役立て下さい。

日本茶カフェやおもてなしでお茶を淹れる方
メニュー作りやお茶選びにご活用くだ

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夏の昼下がり

夏の昼下がり

「カロン、コロン」とお茶に浮かぶ氷がグラスの中でくるりと返った。

外では夏の盛りと蝉の音が響き渡っている。

ラジオから熱中症警戒アラート発令中らしい

冷蔵庫の中にはわらび餅があったはず。

お茶は何にしようか、

グラスにたっぷりの氷をいれ、ほうじ茶を注ぐ。

夏の昼下がり、少しばかりの優越感。

ほうじ茶 3g
湯量 150cc
浸出時間 1分

🍵熊本県産ほうじ茶 10g×2袋(送料込

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Swaying light

日が沈み、足元の茶畑が見えにくくなった。
空を見上げるとお月様が見守ってくれその近くで星も瞬き始めた。

北斗七星を目印に北極星を探していると
星明かりより少し強く大きな光がまたたいた。
蛍だ。

その光は少しずつ多くなり再び空を見上げると
星の光かホタルの光か分からない
穏やかで優しい光がゆらゆらと瞬いている
星野村の夜空。

2021年5月30日(日)19時30分~ インスタライブ @福岡県八

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無農薬 星野のお茶

無農薬 星野のお茶

このお茶は、私の祖父母の家にある茶畑で育ったお茶です。 今は叔父叔母が安心して飲めるお茶を作りたいと農薬をかけずに 土づくりに力をいれて作っています。

縁側から茶畑が見える祖父母の家にはいろんな思い出があります。 正月お餅つき、色鮮やかなひな祭り用の菱餅づくり、藁を使った納豆づくり、すいか割り、バナナの天ぷらも揚げたなぁ。
幼かったころはまだ五右衛門風呂があって湯舟に浮かぶ木板を踏んで入っていま

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聖菓 百千万十

聖菓 百千万十

封を開けると見た目小ぶりで素朴なお饅頭。
手にとった瞬間、芳醇なバターの香りが広がる。洋菓子にも似た皮から上品な甘みの白あんの調和がたまらなくおいしい。また一つと手に取ってしまう。
聖菓 百千万十を販売するお店「季のせ(ときのせ)」は福岡県粕屋郡宇美町にあり、今年町制施行100周年。そのキャッチフレーズ「見つめようこの百年、うみ出そう次の百年。」を踏襲して作られたお菓子だそうだ。
福岡のお土産とし

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天空の茶園

天空の茶園

春の光をうけきらきらと光る小川沿いには桜、春の草花が咲いている。
このお茶の作者、八女市黒木町の三宅さんのお宅に向かう道中の風景。

「春らんまん」

三宅さんのお宅に着くと、玄関でおもてなしの一席が用意され
早速、お茶をいれてくださった。

長身の背筋が伸び真剣な眼差しでお茶をいれる、その姿が格好いい。

澄んだ鮮やかな緑色のお茶。いただきますと、ゆのみを持ち上げると香りが心地よい。
そういえば

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子安の石 うみもなか

子安の石 うみもなか

妊娠が分かり、安定期に入って宇美八幡宮へお参りに伺うのを指折り数えて心待ちにしていた私。
夏の暑い日でしたが、夫と母と三人でお詣りに伺いました。
安産祈願の御守、子安の石を授かり
帰りに立ち寄った季のせさんで子安の石を模したお菓子「うみもなか」を買って帰りました。
実は私、最中が苦手なんです。
口にひっつく感じ、噛んだ瞬間に広がるあずきの強い甘味。
うみもなかを食べたら元気な赤ちゃんが生まれる気が

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お茶屋の娘

お茶屋の娘

「お茶にしませんか♪」

日々の暮らしの中で大切にしているお茶の時間。

ひとりでのお茶時間、家族とのお茶時間、お友達とのお茶時間

心和みほっとくつろぐ、家族や友達と語らいが生まれる。私にとって大切な時間です。

お茶のこと、お菓子のこと、器のことなど暮らしの中の「お茶時間」について書きたいと思います。

読んで下さる方にお茶を飲むようにほっと一息していただけるようなエッセイを書けたらいいなと思

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