記事一覧
それでも私は食べていく②
【伝説のわらびのたたき】
ひいおばあちゃんが亡くなったのはもうずいぶんと前のことだけど、忘れられない味がある。娘であるおばあちゃんに聞いても、
「作り方、よく知らないのよね。私味になっちゃう。」と言っていた。孫であるお母さんにも聞いてみたけれど、
「味もうっすらとしか覚えてないし、直接は聞いたことないかも。」とまるで戦力にならなかった。
たぶん、私も数えるほどしか食べたことはないのだけ
それでも私は食べていく①
【彼女と唐揚げ定食】 人生で一度だけ、ご飯を食べられなくなったことがある。
正確に言うと、食べられなくなったのではなく、食べることをやめた。
無理やり食べてみたけれど、戻してしまうのが切なくて、やりきれなくて、食べることをやめた。生まれて初めて、二十歳の夏。
当時の私は塾講師のアルバイトをしていて、夏休み真っ盛りの超繁忙期だったのが救いだったかもしれない。唯一の栄養源は出勤前に寄るコンビニで買
クリスマスプレゼント
先輩後輩をしていた時から7年という時間が経ったいま、この関係でいられることは奇跡以外のなんでもない。だからって、いろんな問題を見ないふりをして二人で生きていこうなんて世の中はそんなに甘くない。ちょっとずつ、関係性だって前に進まなきゃいけない。「好き」という感情だけでない、「生きていく」という関係づくりが必要になる年齢になっていたようだ。
「1年も経てばお互いの嫌なところだったり、分かり合えな
身だしなみの乱れは心の乱れ
「「身だしなみの乱れは心の乱れ」なんて、そんな都合のいいことあるわけないじゃん。」と、思っていた。
【心の乱れは伝染する要素を持っていて学校の風紀が乱れる】
そうなると学校側としては非常に厄介だからそんなことを言っているんだろうなと解釈するような学生時代だった。
「心が乱れる」、とはどういうことなのだろうと考えたことはあるだろうか。
私はなんとなくぼんやりでしか捉えていなかったし、結局どういうこ