パラスパレス pal'laspalace

パラスパレス|インディゴ染めや、産地との取り組みを生かした服作りをしているファッション…

パラスパレス pal'laspalace

パラスパレス|インディゴ染めや、産地との取り組みを生かした服作りをしているファッションブランドです。noteではものづくりの背景や物語、季節の読み物などをご紹介します。お気に入りを見つけに是非お店にいらしてくださいね。全国44店舗にておまちしております。

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固定された記事

はじめましての方へ

まずは、このnoteを開いていただきありがとうございます。 私たちは、天然素材や手仕事を活かしたものづくりを続けているファッションブランド「pal'las palace (パラス…

皐月|さつき|端午の節句のしつらい

晴れ渡る五月。気持ちの良い月がはじまりました。 みなさまゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか。 わたしは休暇を利用して岡山、兵庫に旅行してきました。 各地で…

夏のTシャツ つぶぞろい

まずは、ベーシックな無地を。 何枚でも欲しくなるシンプルなTシャツは、色と素材にこだわりを。 生地には「ラフィ」という糸をつかっています。不均一で自然な太細がある…

夏のシャツはじめ

それではシャツの旅、はじまりはじまり。 今回は「あべこべグレンチェック」にスポットをあててご紹介します。 ◾️生地のデザイン 服つくりには、2つのパターンがあり…

日本のへそからこんにちは

日本のへそと呼ばれる、兵庫県西脇市。 日本の真ん中にあたる東経135度・北緯35度の交差点がある市で、 「へそモニュメント」や「日本へそ公園」もあるユニークなところ…

卯月|うづき|胴吹き桜

新学期 新年度 新入生 新入社員 なにかと新の字を目にする4月。新鮮な気持ちでスタートを。4月のはじまりです。 こちらでは桜が咲き始めました。今年は過去10年で開花…

パラスパレスの ヒト モノ コト#2

遠くへ行きたい。そんな気持ちが数年に一度、むくむくと湧き上がってきます。 生活や仕事に疲れたというわけではなく、ふと思い立ち、ひとりで海外にポーンと飛んで行っち…

あたらしいベーシック ラフィバックチノ

アメカジファッションによく登場する「チノパン」。 カーキベージュのパンツのことで、チノとはchina(中国)のスペイン語呼びからきたミリタリー由来の素材です。 パラス…

弥生|やよい|春となり 隣は何を着る人ぞ

春の語源 天気の「晴れ」から また 草花の蕾や木の芽がふくらんで「張る」こと からとも なんだか、希望や光であふれんばかりの由来です。 凍えるような寒さとおもえば…

春を迎える新しいバッグ

もうすぐ三月。この春から新しい生活がはじまる方も多いのではないでしょうか。 バッグを新調すれば気分も変わってリフレッシュ! 職人さんの手仕事がいきる、メイドイン…

如月|きさらぎ|春節のこと

この時期になると「春節」という ことばが聞こえてきます。 あまり馴染みがありませんが、実は、 とても歴史深いもの。 今回の読み物は 春節について書いてみました。 …

シーズンブックの工場へ

店舗にてお渡ししている冊子〝シーズンブック〟は、年四回発刊しているフリーペーパーです。 2024年春号から、すこしリニューアルをしました。 春にふさわしい、変化のき…

パラスパレスの ヒト モノ コト #1

骨董市や、蚤の市を見て回るのが好きです。 見たことのないきれいな日用品や、古い、味わいのあるもの。 青空の下のんびり歩きながら掘り出す楽しさがたまりません。 …

睦月|むつき|謹賀新年

あけましておめでとうございます 本年も パラスパレスをどうぞよろしくお願い申し上げます アトリエに飾ったこちらの鏡餅。 本来の鏡餅であれば…… 上に載せる果物🍊は…

針供養に行ってきました。

針供養とは 使い古した裁縫針にお疲れ様の意味をこめ、最後に柔らかい豆腐や蒟蒻に刺してから納める行事のこと。毎年12月8日か2月8日に行われます。 東京で針供養を行…

師走|しわす|ふゆのやま

「山の神の年取り」という記事を読みました。 それは12月12日、神さまが山の木を一本一本数えてまわる日のことで、山仕事に携わる方は、この日ばかりはゲンを担いで山には…

はじめましての方へ

はじめましての方へ

まずは、このnoteを開いていただきありがとうございます。

私たちは、天然素材や手仕事を活かしたものづくりを続けているファッションブランド「pal'las palace (パラスパレス)」です。
全国44店舗とオンラインストアを展開しています。

私たちが大切にしていることは、永く手元に残したくなる服を。

デニムのように経年変化が楽しめる「インディゴ染」や、
産地と共に、糸づくりからはじめるオ

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皐月|さつき|端午の節句のしつらい

皐月|さつき|端午の節句のしつらい

晴れ渡る五月。気持ちの良い月がはじまりました。
みなさまゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか。

わたしは休暇を利用して岡山、兵庫に旅行してきました。
各地で見かけた端午の節句のしつらいをご紹介します。

倉敷の阿智神社でみかけた、おおきな鯉のぼり🎏
その脇に、ひな壇ならぬ武者壇(?)がありました。とっても立派です!

岡山の工芸品、張り子の虎が対になって迫力がありますね。

そして、姫路

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夏のTシャツ つぶぞろい

夏のTシャツ つぶぞろい

まずは、ベーシックな無地を。
何枚でも欲しくなるシンプルなTシャツは、色と素材にこだわりを。

生地には「ラフィ」という糸をつかっています。不均一で自然な太細がある糸で、どこかこなれたヴィンテージ風。
さらに、Tシャツのかたちにしてから染色をする製品染を施しているので、雰囲気がある一枚です。

オリジナルの色つけをしていて、今回は、南風格子柄から色をチョイスしました。

実はこの色つけも、染テスト

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夏のシャツはじめ

夏のシャツはじめ

それではシャツの旅、はじまりはじまり。

今回は「あべこべグレンチェック」にスポットをあててご紹介します。

◾️生地のデザイン

服つくりには、2つのパターンがあります
①生地からオリジナルで服をつくる
②生地屋さんが作った生地から服をつくる
今回のシャツは①のパターンです。
色、柄、どこにもないブランド独自のものができあがります。

ただしとっても時間がかかるので、考えはじめるのは半年以上前で

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日本のへそからこんにちは

日本のへそからこんにちは

日本のへそと呼ばれる、兵庫県西脇市。

日本の真ん中にあたる東経135度・北緯35度の交差点がある市で、

「へそモニュメント」や「日本へそ公園」もあるユニークなところなんです。

さてさて、今回ここに来た理由は……

4月20日より「夏のシャツはじめ」として、パラスパレスのお店にはたくさんのシャツが並びます。

シャツ生地「播州織」の故郷、西脇市を訪れたのでした。

播州織とは播州織は、シャツな

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卯月|うづき|胴吹き桜

卯月|うづき|胴吹き桜

新学期 新年度 新入生 新入社員

なにかと新の字を目にする4月。新鮮な気持ちでスタートを。4月のはじまりです。

こちらでは桜が咲き始めました。今年は過去10年で開花がもっとも遅かったそうですよ。

桜の温度計?

桜には「温度のメーター」が体内にくみこまれていて、2月1日からの最高気温が合計600度になると花開くと聞いたことがあります。

今年は三月に入っても寒い日が続きましたから、待ち遠しか

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パラスパレスの ヒト モノ コト#2

パラスパレスの ヒト モノ コト#2

遠くへ行きたい。そんな気持ちが数年に一度、むくむくと湧き上がってきます。

生活や仕事に疲れたというわけではなく、ふと思い立ち、ひとりで海外にポーンと飛んで行っちゃうんです。行先は気の向くままに。これまでベルギーやペルー、南アフリカにも訪れました。

一人旅をしたと話すと「どうして一人で行くの。」と尋ねられることがあります。

ひとつめの理由は、飛行機で丸一日かかる場所に同行してくれる人がなかなか

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あたらしいベーシック ラフィバックチノ

あたらしいベーシック ラフィバックチノ

アメカジファッションによく登場する「チノパン」。
カーキベージュのパンツのことで、チノとはchina(中国)のスペイン語呼びからきたミリタリー由来の素材です。

パラスパレスでは、この春生地からオリジナルでチノのジャケットとパンツを作りました。チノという基本のアイテムを、ブランドらしさのある素材で出来たらな、そう思ったのがきっかけです。

まずは生地作りから

わたしたちの大のお気に入り、ラフィと

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弥生|やよい|春となり 隣は何を着る人ぞ

弥生|やよい|春となり 隣は何を着る人ぞ

春の語源

天気の「晴れ」から
また
草花の蕾や木の芽がふくらんで「張る」こと からとも

なんだか、希望や光であふれんばかりの由来です。

凍えるような寒さとおもえば、汗ばむほどに暖かな日だったり。
きまぐれな冬と春のはざま。山から本格的にお便り(花粉)も届き始めたようで、さあ、三月のはじまりです。

そろそろウールのコートを衣替え。
はりっとしたスプリングコートに袖を通すと、背筋がのびるよう。

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春を迎える新しいバッグ

春を迎える新しいバッグ

もうすぐ三月。この春から新しい生活がはじまる方も多いのではないでしょうか。

バッグを新調すれば気分も変わってリフレッシュ!

職人さんの手仕事がいきる、メイドインジャパン。通勤、通学、生活のおともにカジュアルに使えて日常によりそうバッグをご紹介します。

トートバッグ派には、大きなポケットが便利なこちら。
大サイズと小サイズをご用意しています。

左右の高さがちぐはぐなポケットが楽しいバランス。

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如月|きさらぎ|春節のこと

如月|きさらぎ|春節のこと

この時期になると「春節」という
ことばが聞こえてきます。

あまり馴染みがありませんが、実は、
とても歴史深いもの。

今回の読み物は
春節について書いてみました。

◼️春節とは
春節とは旧暦での元日のこと。旧正月とも呼ばれます。

アジア諸国では今も盛大に祝う文化があり、爆竹を鳴らしたり、龍が舞ったり、とても賑やかです。

スタッフの雑談のなかで、
「日本で旧正月を祝う習慣がほとんど残っていな

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シーズンブックの工場へ

シーズンブックの工場へ

店舗にてお渡ししている冊子〝シーズンブック〟は、年四回発刊しているフリーペーパーです。

2024年春号から、すこしリニューアルをしました。
春にふさわしい、変化のきざし。今回はブックができるまでの過程や裏舞台をご紹介します。

幅広い年代の方に手に取ってほしい。

その想いから、この春号は二人のモデルさんに着て頂きました。

年齢の固定概念に縛られず、好きなもの、暮らし方、自分が心から楽しむこと

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パラスパレスの ヒト モノ コト #1

パラスパレスの ヒト モノ コト #1



骨董市や、蚤の市を見て回るのが好きです。

見たことのないきれいな日用品や、古い、味わいのあるもの。

青空の下のんびり歩きながら掘り出す楽しさがたまりません。

使い方がわからない昔の道具を見つけては、
「これは、どう使うのでしょう。」と店主に尋ねるのも楽しいやりとりです。

先日行った骨董市で手にしたのが、毛糸で編まれたお寿司のセットです。

毛糸でお寿司ですか?!と二度見をしたものです。

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睦月|むつき|謹賀新年

睦月|むつき|謹賀新年

あけましておめでとうございます
本年も パラスパレスをどうぞよろしくお願い申し上げます

アトリエに飾ったこちらの鏡餅。

本来の鏡餅であれば……
上に載せる果物🍊は「橙(だいだい)」…代々家系が続きますように

下に敷く植物🌱は「裏白」…白髪になるほどに長寿でありますように

という意味があります。

こちらの鏡餅には、
橙の代わりに綿と、
裏白の代わりに藍の葉を添えました。

さしずめ

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針供養に行ってきました。

針供養に行ってきました。

針供養とは

使い古した裁縫針にお疲れ様の意味をこめ、最後に柔らかい豆腐や蒟蒻に刺してから納める行事のこと。毎年12月8日か2月8日に行われます。

東京で針供養を行っているのは、
浅草寺(台東区)正受院(新宿区)そして、森巖寺(世田谷区)の三ヶ所。

12月8日、世田谷区の森巖寺へ行ってきました。森巖寺の針供養は区の指定無形民俗文化財にも制定されています。

持っていったのは、アトリエのミシン脇

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師走|しわす|ふゆのやま

師走|しわす|ふゆのやま

「山の神の年取り」という記事を読みました。

それは12月12日、神さまが山の木を一本一本数えてまわる日のことで、山仕事に携わる方は、この日ばかりはゲンを担いで山には入りません。

なぜなら、山の神さまに木と間違え数えられてしまうと、二度と戻ってこれない。というなんとも恐ろしい全国的に語られる伝承だそうです。

すこし、背筋がススっとする日本の民話ですね。

だけどなんだか、木を数えるなんて棚卸し

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