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自己紹介 Who I am
心打たれる絶景、山に咲く花々、野鳥や森の動物との出会い、そして何よりも下山後の温泉とビールを求めて山を彷徨っている者です。
I am in love with mountaineering, questing for magnificent views, scenery and flowers that strike my mind, also enjoying encounters with
高尾歳時記 2024年5月11日
先週5月5日の子供の日は、二十四節気の立夏。暦の上では、夏が始まりました。
本日5月11日、日本列島は高気圧に覆われ全国的に晴れの天気。八王子の市街地は最高気温26℃と夏日になったようですが、湿度が低く、日陰に入れば快適な気候。午前10時の高尾山山頂の気温は20℃で、カラッとした晴天。絶好の山行日和でした。
高尾山はゴールデンウィークに混雑するイメージがあると思いますが、実は本当に混雑する時期
高尾山ノスタルジア No.18:奥之院から高尾山山頂へ
御本社の脇を進み、石の階段を上がると小高いところにささやかな平地があり、そこには奥之院ならびに浅間社が鎮座します。現在の御本堂が建立される前にその場所にあった三棟のお堂のひとつである護摩堂が明治19年(1886)の台風による境内の被災後に移設され奥之院となったとのことですが、戦前の写真を見ると、その姿は現在の姿とだいぶ違います。そのあと、さらなる移設か建て替えがあったものと思われます。
奥之院の
高尾山ノスタルジア No.17:高尾山薬王院(2/2)
(前回からの続き)
黒門から道を引き返してお札授与所手前まで戻り、階段をあがって仁王門をくぐると、御本堂(大本堂)の前にでます。この御本堂が完成したのは明治34年(1901)。「八王子名勝志」の挿絵をみると、現在の大本堂が建っているところには護摩堂と薬師堂ならびに大日堂と三棟のお堂が並んで描かれています(資料①)。
これらのお堂ですが、明治19年(1886)の台風により境内に崖崩れが発生、薬師堂
高尾山ノスタルジア No.16:高尾山薬王院(1/2)
一礼し、四天王門をくぐるといよいよ薬王院の境内へと足を踏み入れます。
安政2年(1855)の髙松勘四郎による「武州髙尾山畧繪圖」(資料①)ならびに「八王子名勝志」に描かれた当時の伽藍の絵図(資料②)をよくみると、山門を過ぎて進んだところ左手に、五重塔が描かれています。以下、「八王子名勝志」にある説明(資料③)を引きます。
(表示できない文字は現代文字に置き換え)
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高尾山ノスタルジア No.15:浄心門から薬王院へ
日本の町の成り立ちには城下町や宿場町などいくつかのパターンがありますが、そのうちのひとつに、門前町があります。門前町は、伽藍の門前につながる表参道沿いに参拝者を迎えもてなす宿場や商業地が発達することで形成されます。お伊勢さんや金毘羅さんがそうですね。薬王院有喜寺においては、表参道(1号路)の起点である清滝周辺にまず門前町が形成されましたが、近代、高尾山ケーブルカーの開業に伴い霞台も商業開発されます
もっとみる高尾歳時記 2024年4月11日
西山峠のニリンソウの大群落が咲きそろってきました。
昨年はニリンソウに限らず花の開花のすすみが例年より早く、去年の今頃には見頃を迎えていましたが、現在の開花状況は七割ほど。ここまで来ると、気温と天候次第にはなりますが、見頃は間近です。
ニリンソウはその名のとおり、一株に二輪の花をつけます。多くの株は、まず最初の花をつけたあと、遅れてもうひとつの花を咲かせます。二輪が同時に開花しているタイミング
高尾山ノスタルジア No.13:表参道登山口から霞台へ(2/2)
「八王子名勝志」にある「七曲」の説明を読むと、おもしろいことが書いてあります(資料①)。以下に引きます。
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七曲
古瀑布より金毘羅物見䑓迄の坂路をいふ。左に琵琶の瀑布道あり
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これは、進行方向向かって左の方に琵琶滝への道があるという(つまり、左方向に琵琶滝への道が見えるという……地形を観察するに、七曲か
高尾歳時記 2024年3月30日
昨日3月29日、東京では桜の開花が発表されました。
NHKの報道によると、今年の東京のサクラの開花発表は平年より5日、統計を取り始めてから最も早かった去年(2023年)より15日それぞれ遅く、また、2013年以降で最も遅いとのことです(*1)。今年は3月に入ってから寒い日が続きましたので、桜の開花はだいぶ遅れました。
高尾山ケーブルカー山麓駅(清滝駅)前のソメイヨシノの木も開花しています。開花
高尾歳時記 2024年3月23日
高尾山では、タカオスミレが開花しています。
タカオスミレは、1928年植物学者中井猛之進博士が高尾山で発見し、ヒカゲスミレの変種として発表。そののち、変種ではなくヒカゲスミレの一品種、すなわち同種の色違いであると再分類されたものです(学名:Viola yezoensis var. yozoensis f.discolor (Nakai) Hiyama ex F. Maek = 「Nakai」は中
高尾山ノスタルジア No.10:蛇滝(1/2)
高尾山の行場としては琵琶滝がよく知られていますが、もう一つ、裏高尾にあるのが蛇滝です。
現在高尾山の表参道となっているのは、高尾橋から表参道商店街を通り1号路を登っていくルートです。高尾山にまつわるさまざまな記録は、この1号路が遅くとも江戸の後期には表参道であったことを前提としています(それより前は蛇滝道そして金毘羅道が表参道であったという仮説がある)。現在は国道20号線が大垂水峠の方へ通じてい