(ライフ)日本人は、静かに感動する。
おはようございます!
こちらで↑100記事達成したらしばらくNoteを辞めるのか?と思っていたら
スピード出して走ってる車がすぐには止まれないように、
毎朝・毎晩、癖で思わず書いてしまっています。
「習慣」は3か月続けると、ついてしまうものなのですね。
これも面白い発見です。
最初は書くことが辛いときもありましたが、今となっては楽しくなっている。これも習慣のなせる業ですね。
せっかく身に付いた習慣ですので、しばらくは続けてみようと思います。
今日は、日本人のちょっとわかりにくい特徴です。
昔、社会学者である小熊英二さんの本にハマっており、アホみたいに単純にまとめると、「日本人というのは近代で作られたイメージであり、実は単一民族というのは神話である」
ということ、
「ついでに言うと愛国も作られたものである」こと、というのを、分厚い本とにらめっこしながら学びました。
「民主と愛国」は本当に辞書より分厚いので、今なら枕にでもして倒れそうになるくらいの力作なのですが、暇だった学生時代に熱心にマーカーをひきながら3回読みました。
ミシェル・フーコーじゃないですが
「すべては構築されたものだ」
とか思う一方で、
「いや、そうはいっても、すべてはあとから構築されたわけではないよね?」
という疑念が年を追うごとに湧いてくるようになりました。
そこでさらに、海外生活を経て、
「いや、でも確実に日本人っぽさってあるよね?」
と思うようになった、自分の経験によるところだと思います。
そこで、私はアメリカに住んで
「おお、自分はこの国だと楽なのだな」とか
「おお、自分に合う環境だな!」
と初めて感じたのですが、
その中でも思うのは、「日本人は、とにかく静かに感動する」ということです。
菊と刀にある「恥の文化」ではないのですが、おそらくアメリカ人風に
「オーマイガッ!素晴らしくて!感動して仕方がないわ!」
「オーマイガッ!Amazing!!」
というようなストレートな喜び方をするとちょっと恥ずかしいのが日本人。
映画館やフレンチレストランなどでも、「じわー」っと静かに、ひっそりと感動していることに気づきました。
ピアノの演奏会でもオペラ鑑賞でも、
静かにじわーっと感動しているのです。
私はかなり感情を表に出して騒ぐ方なので、
「何この国民!何考えてるのか、分かりにくっ」
と思うことが多々あるのですが、「大谷選手ホームラン」とか、「有名人が亡くなった」ことなど、おそらく半分くらいの日本人がYahooニュースを見てじわっと感動したり、悲しんだりしているのです。
しかも、真顔の下では
「こいつ死ぬほど嫌い」とか
「こいつ生意気でむかつく」とか、
「この姉ちゃんセクシーで綺麗だな」とか
そういうことを静かに勝つ真剣に考えているのです。
(たまに、無記名で過激yahooコメントを書いて、その鬱憤を発散する人もいます。)
この国で30年以上生きている中で、いまだに国民性が分からなすぎて怖いのですが、海外の人はこの日本人の性質を押さえておかないと、日本での生活は難しいと思います。
この「国民性」を書いた本というジャンルは、偏見に満ちているようで的を得ており、意外に面白いのです。
日本人が「菊と刀」を読んだら深く納得してしまうように、比較的客観的に書かれた国民性の本は以外に当てはまっていることが多いです。
例えば、中国人の性質を書いた日本人向けの本。
道端で物乞いをしている人だろうがトイレの清掃員だろうが、
中国の人は絶対に「無視」してはいけないそうです。
それは「個」を尊重する文化であるから。
この知識は現地でとても役立ちました。
アメリカ人でもすれ違うときに「無視」はありえません。笑顔を見せ、握手する必要があります。
「日本人は静かにじわってます」
ということをどこまで的確に書いている本があるのかわからないのですが、
日本人はとにかくわかりにくい、
かつ、海外の人について学ぶには、国民性ハウツーが役立つ、
ということを言いたいのでした。
「この人何考えているんだろう」と思うような海外の方がいた場合、
じわってる日本人に一生アメリカ人が気づかないように、
考えても仕方がありませんので、ぜひ一冊でも「国民ハウツー本」を読みましょう。
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