向日葵文庫(創作)・アラサーOLの戯言

スライムメンタルのアラサーの創作本棚です!◆平凡アラサーの戯言/詩/日記/小説◆ノンフ…

向日葵文庫(創作)・アラサーOLの戯言

スライムメンタルのアラサーの創作本棚です!◆平凡アラサーの戯言/詩/日記/小説◆ノンフィクションとフィクションの混ざった文章を投稿中◆誰か1人の心に届いてくれることを願って今日も書きます

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これは、あなたの開放宣言/短編小説

PM3:00  公園のベンチでコーヒーを飲んでいた2人。 さっきまでアニメの話なんてしていたから笑顔の残る表情まま 今日の夜ご飯の提案をするかのように私は話した。   「無理に私に会おうとすることを辞めなよ」 風が吹き肌を撫でた。 やっと言えた言葉に私はどこかホッとしていた。 でも彼の顔を見ることはできなかった。 見てしまったら「おわる」事がわかっていたからだろうか。 少しでもこの時間を伸ばしたいからだろうか。 自分の感情がよくわからないまま私はコーヒーを一口飲んだ。

    • 多分逃げたくなかった。ただそれだけ。(短編エッセイ)

      4月1日。 例年より少し咲くのが遅く感じる桜の木を見ながら 私は慣れない土地を歩いた。 . 頭いたい。 解熱剤の効きは悪い。 何より胃がキリキリして気が重い。 理由はとっても簡単。 1週間前上司がとんだから。 それはもうとてもとても大きなイベントを 丸っ切り放り投げて。 イベントだけじゃない多くの途中業務を投げて。 . 当然ながら大きな混乱を招いた一件は その出来事よりその翌週に控えた 大きなイベントに目が向いた。 . 荒地の状態で逃げたくなった。 というか、もは

      • 日曜日の午後、東京行き片道切符

        "じゃあまたね!行ってきます" そう言って私は手を振りながら、 荷物を引き電車に乗り込んだ。 . みどりの改札口を横目に 携帯をかざし私は改札を通る。 もうこの感じも慣れはじめているのだった。 年に一回乗るか乗らないかの乗り物は、 いつのまにか定期的に乗るものに変わっていた。 往復切符を紙で買っていた私は もうどこにもいない。 . その現実が無性に悲しくなりながら、 私は慣れた手つきで座席を整え、 あの街へと戻るのだ。 . 何年いようと帰る場所にはならないあの街

        • よく生きた自分に花束を。

          カレンダーの印をつけていた時気づいた。 もう今年がおわる。 あぁ今年がおわるなんて言い出してから 何度目かの冬。 一年を振り返り来年を思う、そんな日。 確かに去年まではそうだったけれど、 今年はちがった。 あぁ、よく生きたな私。って 素直に思った自分がいた。 慣れない土地も 慣れない仕事も 初めての病気も 初めての感覚に ふがいない状況に 悔しい感情に 理不尽な言葉に 私はやられた一年だったから。 だから素直に振り返られている今を 褒めたいとそー思った。 どんな経

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        これは、あなたの開放宣言/短編小説

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        • 〇〇な誰かに向けた手紙
          2本
        • 短編小説
          9本
        • 自分を励ます独り言集
          3本
        • 短編エッセイ
          8本

        記事

          どうか勝手にお幸せに。 /恋愛小説

          昔から人をなかなか好きにはならないタイプだった。 でも、熱心に連絡をしてくれる人や、 その行動に優しさを感じる人、 不器用でも一生懸命な人と時間を積み重ねることで、 いつのまにか好きになる。そんな子だった。 だから、彼を一瞬でも好きかもしれないと思ったのは、 ただの気の迷いで間違いだったと今なら思う。 でもあの時の私は、誰でもいいから側にいてほしかった。 心が弱っていた。 だから大事にもされていないのに甘い言葉に勘違いしてしまった。 振り回されてしまった。 そう思う。

          どうか勝手にお幸せに。 /恋愛小説

          今日の努力が明日の自信になる

          「特別な才は私にはありません」 もし、私が私のための物語を文章に起こすとしたら きっとこの文章から始める事だろう。 その先にどんな文章が続くかは分からないけれど、 どんな内容でも、どんな結末であっても この文から始めたいとさえ思う。 それは何故かって? 私の取柄は努力を積み重ねるとだから。 1日に1分しかできなくても、 1年後には365分できていて、 それは日を追うごとに積み重ねっていく。 その過程の中で、できるようになることがあって、 不可能に思えた事ができるよ

          今日の努力が明日の自信になる

          視線に込めたおまじないの話

          「今、あなたの視線はどこを向いていますか?」 「今日の天気、知っていますか」 その問いが来たときに、私はハッとした。 だって見えていたのは、自分の足元と床だったから。 そして今、この瞬間だけではなく 今日ずっと視線を上げていなかったことに気づいたから。 傘はさしていないから、雨ではないと思う。 でもどんな天気か分からない。 どんな景色を見てきたかも分からない。 言われるまで現状に気づけなかった事が妙に切ない。 また涙が出そうだったけれど、 立て続けに話が続いたんです

          転職は怖い、でも留まることはもっと怖かった。

          転職したいけれど、不安だしなあ~~、って言う人とても多い気がする。 したいならすればいいと思うんだけれどなっていうのが、 個人的な独り言ではあるのですが、 各々おかれている状況が異なるので断定的に何かを伝える気は 毛頭ないです。 そもそも決めつけられる言い方されるのが苦手な人なので それを周りにするのは筋違いだと思っているので、 なので否定はしません^^ 自分の好きなように選択をするのが一番です。 ただ今置かれている状況を自分で選択していることは自覚することがおススメで

          転職は怖い、でも留まることはもっと怖かった。

          椅子取りゲームの敗者の話 /短編小説

          人生はまるで椅子取りゲーム。 恋愛できる人、結婚できる人、大企業に就ける人、お金持ちになれる人… 一般的に”幸せ”と呼ばれるレールに乗れる人は 椅子を勝ち取ったものではないだろうか。 じゃあ、椅子に乗れなかった者はどうなる? 考えた時には既にいろいろ遅かった。 これはそんな私の脳内の話。 ============================= 昔からクラス全体の行事や学校全体の行事が苦手だった。 あんなもの「孤独」をあぶりだす儀式 そうとしか思えなかったから。

          椅子取りゲームの敗者の話 /短編小説

          早期退職に踏みきった私の独り言

          休職して約1ヶ月半ほどが過ぎて安定剤をほとんど飲まなくなりました。 時々、頭は痛くなるのだけれども、 それはもともと片頭痛もちなので目を瞑ってもいいかなって、、、 それを病院の先生に相談したところ、 「どうしたい?」という問いかけだったので(自分で決めていいの(笑)) 勤務復帰したいと言って就業許可を頂いてまいりました。 それと同時に、現職に「やめます」と連絡をし、 こっそり進めていた転職活動で頂いた内定先に「受諾します」と連絡をいれました。 リセットして再スタートで

          早期退職に踏みきった私の独り言

          あなたはまるで"遅延性の毒" /短編小説

          ”これは私の恋愛物語。” そんな見出しとともに私は携帯に文字を打ち込んでゆく。 なかなかまとまらない言葉を打っては消してを繰り返しながら 少しずつ進めていく。 でも、あまりにも進まないから私は画面を切り替えてインスタを開いた。 思わず手が止まる。 彼が新しいストーリーを上げていた。 すぐに見たい気持ちと、 絶対に足跡をつけたくない気持ちが交差する中、 一度画面を閉じた。 「はぁ。。」 ため息が漏れる。 彼はよくあるマッチングアプリで出会った同い年の男の子だった。

          あなたはまるで"遅延性の毒" /短編小説

          変わりゆく正解と日常

          1+1=2 この答えがもし変わる未来があったら あなたは受け入れられますか? 上記はあまりにも極端だけれど、 日常に散りばめられた正解は いつも時間とともに変化している。 そう思うのは私だけでしょうか? 時間だけじゃない、 環境によっても正解がない。 仕事への向き合い方や、 人付き合いの仕方。 ダイエット方法や運動の仕方。 多分、細分化すればもっと出てくると思う。 小さな頃には正解だと教え込まれていた 価値観が、 間違いだと訂正される。 問題集の答案のように

          青いイチョウ並木は、これからの私のようだった

          a.m.9:00 電車の窓にはスーツ姿の自分が写っていた。 この時間の電車に乗ることも、 スーツに袖を通したのも随分と久しぶりな気がする。 嫌、違う。 スーツ姿で電車に乗るのが久しぶりだった。 なんか変な感じに思えたけれど、 クスっと笑えるくらいには余裕があった。 その事実がとてつもなく嬉しかったんですよね。 だって、ずっと朝の電車駄目だったんですよ。 立ってられないくらい体調がおかしくなり、 動機が激しくなって、 途中駅で飛び降りる。 その状態だった人間が、 電

          青いイチョウ並木は、これからの私のようだった

          私の取り柄は、平凡であること。

          私は特別な人間ではない。 特別何か秀でているわけではないと自覚している。 例えば、スポーツをしたとしても 地方戦は勝ち抜けてもその先にはすすめない。 どれだけ勉強をしても中堅レベルどまり。 初見で何かを完璧ににこなす器用さもない。 テレビや雑誌に出れるような美貌もなければ、 誰かの心をつかめるような歌声も音程もない。 カリスマ性もないので出世が早いわけでもない。 私は私の事をそう理解しています。 でもこれが私の取柄なんですよね。 理解していること、そのものが。

          私の取り柄は、平凡であること。

          白には戻れないグレーな夜/短編小説

          「ごめん、、俺はクズだ。ごめん、、、。」 数時間前までパートナーになる可能性のあったこの人は、 お酒に溺れて呆気なく”ただのセフレ”に成り下がった。 だから言ったのに。 ”少しでも真剣に考えているなら家に帰って、 遊びのつもりなら最初からそう言って家に来ればいい どっちつかずで綺麗ごと言うのが一番質悪いからやめて” 無駄に傷つきたくもないし、 気持ちを消費したくない。 そして自分は遊びのつもりでも相手が違った時には、 その気持ちを弄ばないように対応しよう。 そう決めて

          白には戻れないグレーな夜/短編小説

          家族が増えました、、、、!

          今日に関しては、本当にただの日記なのですが なんと家族が増えました、、、、!!! と、いうのも実家から 「愛犬、むかえいれました」って連絡がきたからです。 待望の家族を再びむかえいれることが出来たのです。 嬉しすぎる、、、、。 約6年前に15年近く一緒に育ってきた愛犬が空に住み始めてから ずっとむかえいれたかったのですが、 なかなかご縁というのは難しかったのです。 なぜなら保護犬を迎え入れたからです。 全然知らなかったのですが、 保護犬を迎えいれるためには様々な制