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納棺師のお志事

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納棺師である私がお志事で学んだこと、体験したこと。
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お志事(納棺師)で初めて泣いた日

お志事(納棺師)で初めて泣いた日

お久しぶりの投稿になってしまいました。
30代に入ってから色々なことがありますね。

20代とは違う視点で考えられる自分が
成長したなぁと俯瞰して見れることが出来ました。

そういえば、20代始まった時も
たくさんの事が降りかかってきて
それでも乗り越えた自分が居て
生きている限り前を進まなきゃいけない。

30代はまだ始まったばかり。
どんどん新しいことを直感で行動していこう!

さて本題に入り

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海辺で2つのデトックス体験と納棺師のお話

海辺で2つのデトックス体験と納棺師のお話

春の爆風が過ぎ去って海辺で開催した
海辺で癒しとデトックスを体感するクレイセラピー
現役納棺師が教えたい、死生観について

ご依頼をいただいた方は
「納棺師へ転職を考えている…」
ということで実際に私の話を聞きたいと連絡をもらいました。

noteに書いてる記事も読んでくれていたそうで
ありがとうございます😭(励みになります)

今回は2つのデトックス体験をさせていただきました。

1つ目は身体

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知られていない志事だけど"忘れられるべき志事"

知られていない志事だけど"忘れられるべき志事"

今絶賛放映中で
Amazon Originalドラマ
「エンジェルフライト - 国際霊柩送還士 -」

大切な人を異国で亡くした。
そんな人々の引き裂かれるような悲しみに向き合い、“最後のさようなら”をしてもらおうと奮闘する人々がいる。

そんなキャッチコピーのこのドラマの

国際霊柩送還士

聞いたことありますか?
ちなみに実在する職業。

遺体の修復をするエンバーマーとも似ていますし私の職業で

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大切な人を亡くしても強がらなくていいんだよ

大切な人を亡くしても強がらなくていいんだよ

納棺師のお志事で心に残ったことを書き留めます。

ちなみにこちらのマガジンからも
納棺師のお志事についてまとめてあります↓

40代/女性/病死
髪の毛は全て抜け落ちていました。
きっと抗がん剤治療をしていたんでしょうね。
ウィッグを被せたら違和感ない。

生前の写真を拝見した時よりも
少し痩せていたのが見受けられました。

立ち会う人が約10名くらい居て
ママ友らしき人たちの前で死化粧。

自分

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いつ、何処で、どんな風に死ぬか分からない

いつ、何処で、どんな風に死ぬか分からない

韓国・梨泰院/雑踏事故
インドネシア/暴動事件
インド/吊り橋崩落
日本/観光バス横転事故

いずれも10月に起こった事故、事件。
人が死にすぎている(生存者もいる)

韓国・梨泰院事故は
圧死で死ぬとか想定外ですよね。

偶然にも居合わせた場所で事故が起き
それが運命の分かれ道となる。

いつ、何処で、どんな風に死ぬか分からない

いつも心の隅では思っているけど
実際に起きてしまってからは遅い。

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本当に大事な仕事は見えない方がいい

本当に大事な仕事は見えない方がいい

2022年も終わりになります。
どんな一年だったでしょうか。

私は納棺師として一年走り続けました。
納棺師である時間はとても濃く、充実していて
あっという間に時間が経過してしまう。

前職とは比べものにならないくらいでした。
やりがいを感じるお志事って中々ないですよね。

それを実感した一年だった。

私が今年一年で納棺させていただいた故人様の数は、約550人。

もちろん一期一会。
初めて会う

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納棺師のお志事をして一年。

心不全や敗血症など💉を接種したがために、亡くなった人を数えきれないほど納棺した。

今年の死亡者数は2011東日本大震災を超えたらしいではないか。

私は直感と興味でこの志事を選んだけれど、必然的に呼ばれていたんだなぁと感じる。

やっと緩和した!会えない葬儀から会える葬儀へ

やっと緩和した!会えない葬儀から会える葬儀へ

繁忙期真っ只中の納棺師です。

去年から人が死に過ぎているので
例年にないくらい忙しい日々を送っています。
まぁ、寒くなる季節は通年増えますが…
火葬場も順番待ちが発生していますね。
(年末年始は休業しているのも関係あり)

新年早々に葬儀業界にビックニュースが飛び込みました。

コロナ感染者の葬儀
制限を大幅緩和…「納体袋」は不要に

どういうことが緩和されたかというと
コロナ以外の死亡者と同様

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日本とは違う死装束の考え方

日本とは違う死装束の考え方

納棺師のお志事での出来事。

皆さんは亡くなった時
どんな格好(死装束)で旅立ちたいですか?

日本では白い着物と呼ばれる白装束(経帷子)

最近では愛用した洋服に着せ替えることも多いです。
高齢の方は白装束で若い方は洋服の比率が高いです。

昨今ではエンディングドレスなどもあります。

ちなみに海外にも死装束はあります。

今回納棺させていただいた故人様は韓国人の女性でした。
しかも105歳とい

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突然居なくなっても生きていける?

突然居なくなっても生きていける?

先日あった納棺師のお志事での出来事。

40代前半男性、くも膜下出血で突然亡くなった故人様。

例の注射が国民に打たせるようになってから
血液系など血管が詰まって亡くなるケースが
非常に増えていることはご存知かな。

心不全も一時かなり居ました。(今も多いが)
突然死する事は当たり前の世の中にありつつある。

私が身近で感じる違和感です。

さて、本題です…

亡くなった故人様には奥さん、子ども3

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死人にマスク着用!?

死人にマスク着用!?

納棺師のお志事にて疑問点というか
こんな社会になってしまったんだなと思う出来事がありました。

70代女性の納棺式。
湯灌のため、棺に入った故人様を一度出すのですが、蓋を開けたらビックリ。

マスクをしてるではないか・・・

口も空いていたし、痩せていることが
気になってマスクしている模様。

ちなみにお参りに来る人にも
ビックリさせないためにマスク着用したまま
ご対面していたそうな・・・

孫が

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死期が近いていても、自死を選ぶ選択とは?

死期が近いていても、自死を選ぶ選択とは?

久しぶりに納棺師のお志事で感じた事を書きます。
※心苦しい事も書くので、嫌な気分になったらごめんなさい。

80代女性の湯灌、納棺を担当させていただいた。

事前に現場に来るまでに発注書が葬儀屋から来るんですが、死因が書いていない時が多々ある。

実際に現場に行った時
今日の故人様の死因。
「首吊り」と聞いた時ビックリ。

事前に発注書に"顔が赤いので化粧で隠して下さい"と要望がありました。

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死後すら苦しめられた結果が現れる医療

死後すら苦しめられた結果が現れる医療

これは私が納棺師として体験している話です。

医療とは?正しい治療法とは?
と考えさせられた話をしようと思います。

故人様の中で圧倒的に多いのは病死。

病死の中でも痩せ細っている人、黄疸の人、水疱が出てる人、変色がある人・・・

これは様々です。

点滴痕・注射痕が所々にあるのを見たり
出血・体液が流れ出ていることもよくあります。

特に大量に摂取した点滴量。
これが亡くなった後、排出出来ずに

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キュン❤︎とする納棺式

キュン❤︎とする納棺式

人生の最期である締めくくりが葬儀。
その亡くなった人と触れ合える最期の機会が納棺式。

葬儀が始まると厳かな雰囲気に変わるから
納棺式くらいは笑って語って触れて送り出す場所であってほしい。

そんな笑顔溢れるキュンとした納棺式を綴ります。
(うろ覚えのところもあるので、言葉のみを書いてるものもあります)

男性の死化粧

男女問わず死化粧はします。
(遺族がそのままが言いと言われればしない)
そん

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