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野党“共倒”時代

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#立憲民主党

瓦解した共闘 台頭する第三勢力

萩生田政調会長(自民)が内閣不信任案の提出を「解散の大義になる」と発言したことで、一時下火になっていた解散の機運がふたたび高まってきた。

政権内では、広島サミットの成功や混乱なき5類移行によって支持率が安定基調に乗っていることを背景に確実な勝利を手に入れられるとの観測が広がっている。

ただ、長年集票源となってきた公明党との選挙協力体制に軋みが生じていることから、自民党がひそかに行っているとされ

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野党“共倒”時代 #2:野党共闘というしがらみが増税議論を停滞させる

野党第一党の立憲民主党(代表:枝野幸男)は、6月24日参院選に向けた公約を発表。最低賃金の引き上げ、同性パートナーシップ制度の拡大、法人税や金融所得税に累進制を導入するなど格差是正の立場に立った政策を掲げた。

立憲民主党の参院選特設サイト

◇後退する増税議論 背景に増税推進の連合しかし、肝心の消費増税に対しては少し腰が引けている。公約では消費税の10%引き上げを「凍結する」という表現にとどめて

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野党“共倒”時代 #1:共産、捨て身のステルス作戦 衆参ダブル選は見送りの公算高まる

野党“共倒”時代 #1:共産、捨て身のステルス作戦 衆参ダブル選は見送りの公算高まる

与党自民党がうわてだったのか、それとも野党に先見の明があったのか。

安倍首相らの悲願である憲法改正を前に、衆議院が解散され、参院選とダブル選挙になるのではないかとの憶測が昨年末ごろから永田町を駆け巡っていたが、与党は見送る方針を固めた。

野党はダブル選を警戒して、参院選の1人区(1人だけが当選する選挙区)での候補者一本化だけでなく、衆院選での候補者一本化でも合意。野党間の共通政策策定も合意目前

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