記事一覧
【リーンスタートアップ#1】マインドセットを変える:ビルドファーストが起こす罪
このマガジンでは、世界中で実践されているイノベーションフレームワーク「RUNNING LEAN」を私自身の実践経験を踏まえて、わかりやすく、即実践していけるようお伝えしていきます。
私はスタートアップCOOとして事業立ち上げやプロダクト開発を行った後に事業開発の支援を行う会社を立ち上げました。実践トレーニングを受け、LEANSTACKCoach認定を持ちライセンスの許諾を得ています。
ビジネス
半径5メートルのアイデアの見つけかた:高校生とのアントレプレナーシップの1年
今週、県立高校で1年間講師を務めたアントレプレナーシップ講座の最終回でした。
「半径5メートルのアイデアの見つけかた」をテーマにケースを通じて学びを深め、最後は生徒たちに自らのビジネスアイデアを大勢の生徒の前でプレゼンをしてもらいました。
自分がするのと同じくらいドキドキしましたが堂々とした姿に感動しました。
この記事でお伝えするアイデアの見つけかたのプロセスは、高校生に限らず新しいことを生み出
問題を先送りしないためにCEOに必要な人リスクの備えと覚悟
初期フェーズのスタートアップCEOが気をつけておくべきこととして、人リスクの備えと覚悟をしておくということが挙げられます。
人リスクの備えと覚悟をしておくとは誰にいつ辞められても何とかなるようにしておくということです。
この備えと覚悟がないために人の問題で我慢したり苦しんでいるCEOたちを見てきました。
注意すべき兆候
本来意見をぶつけていくべき相手と本音で話せない、話す時に緊張してしまう、
MVP作成の迷走を回避:必要最小限を明確にするポイント
プロダクト開発におけるMVP(Minimum Viable Product)を作成する際には、「必要最小限のプロダクトにすること」という原則があります。
MVPを作成する目的は、顧客の課題が存在し、提案されている解決策(ソリューション)が本当に必要とされているかを検証することです。しかし、実際にMVPを作ろうとすると、この「必要最小限」をどう定義するか悩ましく、多くのCEOがつまずくポイントとなっ
検証したはずなのに、リリースしたら全然ダメだった理由
何度も使ってもらって検証サイクルを回し、いざ満を持してリリース。そうするとこのような壁にぶつかります。
使い始めてもらえない
全然使いものにならないと厳しい評価を受ける
熱心な雰囲気を醸し出していたユーザーが、全く使ってくれない
検証したはずなのに、なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
もちろん検証が不十分だったのではということは挙げられますが、それ以外にも私が遭遇した陥りやすい理由
プロダクトアウトの葛藤と課題が見つからないときの進め方
最近、CEOや起業準備中の方とお話する中で「もうプロダクトアウトでも良いのではと感じています…」と悲痛な声を聞きます。
ここでいうプロダクトアウトとは、自分の作りたいものをまず作ってみるということを指します。プロダクト開発では、最初から作らないこと、課題から探せということが定説であり、プロダクトアウトな進め方は避けた方がよいと言われています。
この記事では、課題を探すことに行き詰まりを感じている
目の前のコスパよりも大事にしたい選択
新卒から一貫しているのは「目の前のコスパで考えない」ということだと思っている。
新卒の時は、女性=一般職の価値観がまだまだ残っている時代だったけど、とにかく自分が一人前の営業になるべくお客さんの信頼を得るために、朝から深夜まで人とは違う努力をしようと頑張った。これだけしか給料もらってないんだから損じゃんと言っている同期の気持ちがよくわからなかった。
スタートアップのビジネスメンバー1号で飛び込
NPSを使いこなす!前提条件を考慮した質問設計の工夫について
プロダクトやサービスの検証を通じて、NPSの設問を聞かれることも、自分で設計することも多々ある中で、とりあえずNPSを入れておこうという人が多いと感じています。
NPSはサービスやプロダクトの内容に合わせて、考えて設計することをおすすめします。
これまでの経験で、以下は注意が必要と感じています。
かなり限定されたセグメントが使うサービス、プロダクト
ユーザーの手間やコストがそれなりにかかるサ
スタートアップCEOがぶつかるプロダクト開発サイクルの壁(長文2000字)
CEOと開発する人はいるけど、プロダクト開発の仮説検証サイクルを回せる人がいない。これは、初期フェーズのスタートアップがぶち当たる壁だと感じています。
最初は、とにかく必死にCEOがアイデアを形にしようとユーザーヒアリングに奔走し、それを開発できるメンバーがプロダクトにする。
そのプロダクトをターゲットユーザーに検証しにいき、ボコボコにされる。そこから開発メンバーが修正・追加実装し、また違うユーザ
トレンドが起こすスタートアップのジレンマ:手段が目的化しないためには
Xでこの投稿が流れてきて、我慢できずコメントしていました。
今から5年前くらい、ありとあらゆるものにtechをつけるといった急激な盛り上がりがあり、〇〇techごとのイベントが盛んに行われるなど、祭りのような状態でした。
私もその時代のど真ん中を生きてきたように思います。ソフトとハードを組み合わせたサービスであり、データから導き出すソリューションが、比較的最先端を想起しやすいポジションだったと
CEOの直感が導くスタートアップ成功への一歩
事業を進めるうえで、直感というワードを出すとネガティブに捉えられるケースが多いと思います。特に前々職の大企業にいた頃は、根拠無しに意思決定することは許されず、常にロジックを積み上げることを要求されていました。
一方で、スタートアップでは戦い方が変わると考えています。
根拠の積み上げの延長線上に必ずしも明確な解があるわけではない、積み上がりきるのを待つ猶予も無かったりします。
特に資金に余裕がな
CEOの判断スピードをアップ!時間泥棒にならないコミュニケーション術
COOをやっていた時、毎日様々な立場の人と沢山のコミュニケーションを通じて重要な判断を繰り返してきました。その中で、的確に迅速に判断していくために、日々のコミュニケーションで沢山の工夫をしてきました。
現在、私がCEOを支援する立場になり、時間泥棒にならないよう意識しているちょっとしたコツをお伝えします。
相手が取るべきアクションを一瞬でわかるようにする。
とても簡単。
メッセージの前に【共
CEOが陥るPMFのトラップ:間違った登り方になっていませんか?
多くのCEOや起業家は「PMF(Product-Market Fit)を達成したい」と口にして必死で行動しています。一方で、事業の壁打ちをすると、目標に向かう具体的なステップや現在の位置について、ゴチャゴチャになっている人が多いように感じます。具体的には以下のようなケースです。
まだPSF(Problem-Solution Fit)段階なのに、PMFだと思い込んで、顧客獲得や売上拡大ばかりを急ぐ
Adalo(ノーコード開発)で実装前に理解しておけばよかったこと
以前の記事で、非エンジニアが開発を理解するための効果的な方法として、ノーコードでまずはレクチャー通り作りきってみましょうという話をしました。
今年、私はAdaloというノーコードツールで数ヶ月でAppStore公開前の状態まで作り込みました。(実際はTestFlight配信までにしました。)
その中で、Adaloで実現が難しく最初に理解しておけばよかったことについてシェアしたいと思います。
当