マガジンのカバー画像

心が動いた記憶

73
日々感じたことを言葉にして表現する練習。心が動いたことを、そのままにしないように、書きたいことを書きます。
運営しているクリエイター

#企画

半年後、私は自分の心に「自信」と名付けた〈言葉の企画2020 最終回〉

半年後、私は自分の心に「自信」と名付けた〈言葉の企画2020 最終回〉

12月12日の朝。
シャッターを閉めたrootsの机で、
阿部さんへのお手紙を認めていた。

肌身離さず持ち歩いていた招待状。
少しくしゃっとなってしまっている。

半年間、通いきれたことに安堵しながら、
最後の課題にしようと決めていた
「自分の心に名前を付けよう」
を前にして、一息ついた。





今、私はどんな気持ちだろう。

思い返す。

よく晴れた午後。
まだ空席があれば申し込むと

もっとみる
幸せの超訳し方

幸せの超訳し方

朝7時。
強烈な朝日を浴びながら、
はじめての朝を迎えた。

引越の緊張から解き放たれて、
ひさしぶりにぐっすりと眠れて。

お布団で大の字になりながら、
昨日の夜からずっと考えを
めぐらせていたことに戻る。

あの「幸せ」という感情に、
名前をつけてあげたい。

そっと胸に秘めながら
また現れてくれるその日まで
日々を大切に生きられるように。

名前をつけてあげたい、と。

昨日、私は「京丹後市

もっとみる
企画者は、どんなときも主語を「私」にする 〈言葉の企画2020 第四回〉

企画者は、どんなときも主語を「私」にする 〈言葉の企画2020 第四回〉

なぜ、”みんな”でなら”遠く”へ行けるのだろう。

この数週間、ずっと考えていたことだ。

If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.

早く行くなら、ひとりで行け。
遠くへ行くなら、みんなで行け。

チームというキーワードで、思いだした人も多いだろうアフリカのことわざ。

私たちは、いや、「私」は、”

もっとみる
会ったことのない私たちはチームになっていた 〈言葉の企画2020 第四回の前に〉

会ったことのない私たちはチームになっていた 〈言葉の企画2020 第四回の前に〉

長い一日だった。8月31日がまだ続いている気がする。

今は、2020年9月1日の16時半。炎天下の京都で、横断歩道を歩きながら
青空を見上げて、心底ほっとしていた。

出せたんだ。完成したんだよなあ。

仕事がひと段落して、
やっと落ち着いて企画書の最終稿を読んで。

泣いた。

随所に、5人の言葉と関係性の軌跡がある。

この5人じゃないと、こうはならなかったという部分ばかりで、尊くてたまらな

もっとみる
#33 魔法にかかった最後の日に思うこと

#33 魔法にかかった最後の日に思うこと

この気持ちは、一体なんだろう。
「好き」と「感謝」と「さみしさ」が
絡み合っているような。

昨晩あまり寝付けず、
早朝から目が冴えている。
ついにこの日が、大切な場所の
閉店の日がやってきたからだ。

その場所は、京都の北野白梅町にある
誰でも店長になれるお店
「魔法にかかったロバ」。
通称「まほロバ」。

8年前、2011年11月1日に
オープンした。

立ち上げの事務局メンバーとして、
20

もっとみる
#25 話せば、新しいことは動き出す

#25 話せば、新しいことは動き出す

スターバックスで大学生男子2人が
(のちに同い年の3回生と4回生と知る)
隣の席でこんな会話をしていた。

就職活動を頑張っている3回生男子が
4回生男子に、
9月に主催するイベントの相談を始めた。

「ええやん」をひたすら言った後、
自分の経験を話しながら、
もっとこうしたら、こうなるかも
とアイデアを足していく4回生。

初めに3回生が想定していた規模が、
どんどん大きくなり
内容が濃くなって

もっとみる