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「樹木の恵みと人間の歴史」読了
最近、家の庭を整備している。「庭の整備」といっても、我が家の敷地は500坪あり、森の中にある。しかし標高が高く、寒いために生えている樹木はもっぱら常緑針葉樹で、暗く、冬になっても葉が落ちないために地面の多様性はない、森としてはあまり状態も良くない。庭の整備はさながら森づくりだ。
今ある樹木を伐採し、広葉樹の苗木を植えようと計画しているのだが、あまりドラスティックに変えてしまうのも、その土地由来の
INNOVATION STACK 読了
最近、自分でも新たに事業を作ってみたいと思い、ビジネス本を読んでいる。自分がやりたいこともそうだけど、どのようなビジネスを作ったとしても競合は必ずいる。とりあえず競合に手っ取り早く勝つ方法ないかなと思って選んだ本。
本著は帯にもあるように、フィンテック企業であるスクエア(現在はブロックという名称に変更されている)がAmazonと対決して、勝ったというイノベーションの方法を述べている本だ。
イノ
ケヴィン・ケリーの「5000日後の世界」読了
WIREDは好きな雑誌だ。未来へのワクワク感を駆立ててくれる。ただ、創刊編集者のケヴィン・ケリーの本は読んだことがなかった。
ケヴィン・ケリーは極めて理系的な思考だと思った。「楽観主義」であり、「コップに水が半分『も』ある」と捉えることは実験をして、失敗から学ぶということが理系的な思考なのかと感じた。(宇宙兄弟でも確かそういう回があったような気がする)
印象に残ったのは、「5年ごとにできること
「決定版 デジタル人民元」読了
デジタル人民元について、技術面やこれまでの流れなどを詳しく知れるかと思って読んだが、思ったより政治経済的な話でまとめられていて、デジタル人民元そのもののに関して、ニュースで報じられている以上の踏み込んだ内容はなかった点が残念。
https://str.toyokeizai.net/books/9784492681480/
しかし、SWIFTから締め出されている中国が、一帯一路と合わせて、ドル覇
「日本列島回復論」読了
自分自身が地方に住み続けるにあたって、地域との関わり方、今後の生き方の示唆を得るために選んだ本。
中央志向が続くほど、とにかく働かなければいけなくなるという現在の社会について、「山水郷」に注目することで解消できるのではないかと提言している。
現在の中央志向型の社会構造では稼げば稼ぐほど、さらに稼がなければいけなくなる。稼ぐことに制限がなくなり、疲弊し、いつまでたっても安心を手に入れられなくなる
「くらしのアナキズム」読了
私は「個人主権」や「自律分散型社会」に関心がある。そのために本著のタイトルを見ただけで、分散型社会の構築の具体的な解決策につながるのではないかと期待を持って読み始めた。
一般的(かどうかは知らないが)に「アナキズム=無政府主義」というのは既存の政府をぶっ壊して、権力に対抗する革命家が作る次の社会をいうというイメージを持っている。大きな政治よりも小さく分割された社会という形だ。
3.11や新型コ
「デジタル化する新興国」を読了
デジタル化する新興国を読了。
各国のデジタル化や日本が特にネットワークやシェアリングで遅れていることなどが網羅的に書かれていてよかった。
コロナでデジタル化が加速しているという話や、デジタル化が可能性や脆弱性を両方ともに拡大させていくために、日本は可能性を拡大させ、脆弱性を抑える方向に進むべきだという主張は、わかりやすい。しかし、デジタル化でもはや世界に追いつけなくなってしまった日本ではVC投