#26 他愛もない話/エッセイ
昔は漫画家になりたいと思っていた。
メモ帳の束に絵を描きまくっていて、「メモ帳の消費量日本一!」と掲げたくなるほど。
しかしながら、その名誉とは裏腹に、メモ帳を購入する側の祖母から嫌な顔をよくされていた。(あいつにメモ帳を見せてはいけない)と私の前からメモ帳が居なくなる時期が多々あった。あの時期はきっと祖母が、メデューサのごとくメモーサにより、私が石になってしまうことを心配して、隠してくれていたのだと信じている。
そんなこんなで石にならずに済んだ私は、相も変わらず何かの紙を見