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名前(#54字の物語 ver.)

書こうと思っている物語がありまして。
ハイライト部分のみ、#54字の物語 ジェネレータで作成して、先行出ししてみました。

全文は monogatary.com で、公開予定です(お題:こらー!)。
なんとか今月中位には、がんばります。

ちなみに、monogatary.com と 「54字の物語」 に、関連性は全くありません。私が勝手がコラボしてるだけです。

「54字の物語」については、こちら

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この手紙は
昼間の酒を飲みながら書きたい

そんな想いに衝き動かされた20代終わり
向かった先は原美術館 Cafe d'Art

飲みながらテラス席で書き上げた手紙は
御殿山を下り駅前のポストへ

鳥の囀りと
昼酒

初夏のこの場所を訪れることは
もうできない

すこしだけ - my graduation -

すこしだけ - my graduation -

3年前の卒業式 泣きじゃくるみんなをよそに
独り 白けた気持ち
泣くことなんて別に無い 学生生活だった
一応 悲しいフリ はしておいた
最後までメンドクサイ思い出

新しい学生生活(ばしょ)
何かが変わる気がしたけれど
それはやっぱり 気のせいで
気づけばいつもの 独りポジション

みんなしてるし お腹すいちゃったし
早弁 してみたんだけど
やっぱり ワンテンポずれてるみたいで
食べ終わらないうち

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夜桜

夜桜

桜の蕾がほころぶ頃 大切なものを失った

時が止まったように感じた
けれど 日常に紛れ始めたなら 意外と前へ進んでいく

毎日働きに行き きちんと仕事に成っている
ちゃんと食べられて ちゃんと笑える

今年もまた 桜の花が咲いたね
桜(はな)の盛りは 今日明日
家路を急ぐには惜しい

じゃあ また後で
宛てのない約束

結局 皆には会えずじまい
川沿いの桜並木 独りの花見 
砂利道 踏みしめなが

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誰かのための 花束

誰かのための 花束

別に頼んだワケじゃない そう言い捨て 飛び出した
寒空のなか こんなにも 頬が熱い
胸の奥 鈍い痛み 見ないフリ
こぼれるため息

あの日の自分 いま 遠くから見る

誰かのためにと願う気持ちを
花束のように抱える幸せ

すぐそこにあって 見えてなかった
ここにある 誰かのための 花束

見つからなかったのは
探していたからだ

そんなの知ったことじゃない その理想 押し付けないで
勝手な理屈 怒

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