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あどけない話(夜のエッセイ)

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日々の暮らしから、あどけない話を綴ります。
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2018年5月の記事一覧

サンスクリット語の思い出

サンスクリット語の思い出

大学生の時、1年間だけサンスクリット語の授業を履修した。

記憶を頼りにかつてのシラバスを検索してみると、「初級サンスクリット語(思想)1・2」という講義。
小教室に、15人ほど学生がいただろうか。中には、聴講生と思しき高齢の紳士もいらっしゃった。

履修をしたきっかけは、恥ずかしながら「珍しい言語を学んでみたい」というものだった。そう、私は言語学習が趣味なのだ。

以下に、シラバスの記載内容を引

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自然遺産と歴史遺産

自然遺産と歴史遺産、どちらがお好きだろうか。

例えば観光などでどこかへ出かけた際、私はつい、歴史遺産(建物など)の方に惹かれてしまう。
自然は美しい。そんな美しさを前にすると当然、地球の神秘に対して畏怖の念を抱く。
だが、それにも増して歴史遺産は魅力的だ。そこにはかつて、確かに人間がいた。人間が造り、住み、祈り、権勢を誇っていた。
その人々の息吹を感じたいと思う。
同じ場所で、会ったこともない人

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モノに囲まれていたい

ある時ふと気づいた。
自分は、モノに囲まれていないと安心できない人間なのだと。
ガランとした部屋にいると、ソワソワしてくる。デスクの上も、すぐにモノだらけにしてしまう。
積ん読状態の本はどんどん増えるし、街で見つけた良さげなパンフなどもすぐに貰ってきてしまう。
デジタル家電も事あるごとに買ってしまうし、大して乗りもしないのに数年前に車も買ってしまった。
経済観念が崩壊していることは自覚している。

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じぶん・この不思議な存在

じぶん・この不思議な存在

今更ながら、少々自分のことを。

高校1年生だった2004年、現代文の授業の課題図書で、講談社現代新書に収められている鷲田清一著『じぶん・この不思議な存在』(1996年初版発行)を読んだ。

当時は講談社現代新書の装幀がリニューアルされる前だったので、杉浦康平デザインのモダンなカバーを身にまとっていた。

平たく言えば、「一番近くにいる『じぶん』だが、私は『じぶん』を見ることはできず、他者を通じて

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[新聞より]郵便番号50周年とのこと

[新聞より]郵便番号50周年とのこと

本日(2018年5月26日)付の日経新聞土曜版に、「郵便番号50周年 どう割り振り?」とのコラム記事が掲載されていた。
電子版へのリンクを探したが見つからなかったので、簡単に内容をご紹介したい。

・郵便番号制度の導入は1968年
・郵便物の増加に伴う、区分け作業の効率化が導入の目的だった
・当初3~5桁で始まった郵便番号は、上2桁が区分局(全国ネットワークの中継点。2018年3月末時点で全国に6

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本が好きです

本が好きだ。

読むのも好きだが、それだけではない。
眺めるのも、手で触るのも、内容について語り合うのも、そして(書籍の編集はしたことはないが)きっと作るのも好きだ。
そして何より、買うのが好きだ。

書店に行って、何を探すわけでもなく、ブラブラと歩き回るのは至福の時間。今より時間があった頃はよく、紀伊國屋書店の新宿本店に行き、一番上の階まで昇って、各フロアを一周しながら階段で降りてきたものだ。

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朝はパン?ご飯?

「朝はパン?ご飯?」

日本で生まれ育った人なら、一度はした/されたことがある質問ではないだろうか。
この質問が第一印象を左右することもあるのだから、簡単なようで奥が深い質問だ。

通勤で東京駅を使っているのだが、八重洲北口の改札前にはおにぎりを売るスタンドがある。そこは、朝はいつもなかなかの行列ぶりだ。
八重洲の皆さんは結構、ご飯派なのかもしれない。

かく言う私は、基本的に朝ごはんは食べない。

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定期券をなくすとどうなるか

通勤・通学の必需品、定期券。
まさかなくすことなどあるまいと思っていたが、先日うっかりやってしまった。

定期券をなくすとどうなるか。

結論:再発行してもらえる。しかも、チャージ部分の金額も込みで。

私が持っていたのはクレジットカード機能付きのものなのだが、その場合、カードが届くまで「代用磁気定期券」を使うこととなるようだ。
窓口で手続きすると、翌日には受け取れた。

ICカード式定期券全盛の

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