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多くのクローズドサークルの中で異彩を放つ作品
そして二人だけになった 森博嗣 新潮文庫
ミステリー小説の中で最も有名な作品と問わればアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」が上がるだろう。「そして誰もいなくなった」が特徴的なのは、閉ざされた空間で限定された人物・空間で殺人事件が起き最終的に誰もいなくなる=犯人となる人物がいないということである。ただのクローズドサークルだけでなく、犯人対象となる人物もいなくなってしまうという不可能性は
人口知能同士の推理バトル
探偵AIのリアル・ディープラーニング
早坂吝 新潮文庫
あらすじ
人工知能を研究する父が密室で不可解な死を遂げる。警察が事故死と決めつける中、納得がいかない息子の輔(たすく)は父の部屋を調査するとSDカードが見つける。SDカードの中には探偵のAI・相以(あい)がデータで入っていた。犯人を相以と追う過程で父が作ったもう一つのAI・以相(いあ)を奪って悪用するテロリスト集団の陰謀を知ることになる。
フランス革命を促した詐欺事件
ダイヤモンドの首飾り
1785年、当時フランス王妃マリーアントワネットはジャンヌ・ド・ラ・モットが企てた詐欺事件に巻き込まれた。
1772年、国王ルイ15世は愛人のために宝石商に首飾りを製作するように命じた。製作には数年かかり、合計2800カラットのダイヤが使われ宝石商は破産しかねないほどのリスクを負うものであった。しかし、完成したころにはルイ15世は亡くなり、愛人もルイ16世に追放されていた。宝
東野圭吾 作品中トップクラスのミステリ
ある閉ざされた雪の山荘で 東野圭吾 講談社文庫
東野圭吾は数多くの作品を書いている。どの作品も水準が高く、人によって東野圭吾 最高傑作が変わってくる。ストーリーが秀逸な「秘密」「白夜行」、映画化もされた「容疑者Xの献身」「聖女の救済」と東野圭吾 最高傑作候補は数多いが、私は是非とも「ある閉ざされた雪の山荘で」を候補としてあげたい。
あらすじ
劇団「水滸」の次回作のオーディションに合格した男女七名