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2023/12/27

満足いかない。ちっとも満足行かない。
自分の置かれている状況にも、自分の能力とか不器用さにも、周りの状況とか景気とか、うまくいかないことだらけ。
誰かが悪いって言ってるんじゃない。そうせざるを得ない社会に満足いかない。
何かをやろうとした途端にうまくいかなくなる要因が生まれたり、計画通りにいかないし、全て全力を出しきれているような気もしない。
自分の力で満足できるような環境を作っていくこともできた

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本当は私の事なんてこれっぽっちも好きじゃないんだよね

本当は私の事なんてこれっぽっちも好きじゃないんだよね

陸君はさ、本当は私の事なんてこれっぽっちも好きじゃないんだよね。君は私のアイコンしか見てない。だってさ私って少しかわいいでしょ。それであなたと私、2人で、紫の上に対する構造的差別について、新宿通りを歩きながら話した事があったよね。紫の上が性的差別されてるかどうか、またその性質はどのようなものか。議論する人なんて他にいないじゃない?だからあなたは私に対して、愛じゃなくて、まずは物珍しいなぁ、希少だな

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この割れ切った世界の片隅で

この割れ切った世界の片隅で

コロナウイルスが社会に与えた最も大きな影響は、見えづらかった社会の分断を可視化したことではないでしょうか。

ステイホームできない、明日を生きるのすら精一杯な人。パソコンを持っておらず、家では完全に社会から隔離されてしまう人。勉強ができるような家庭環境でない人。外で遊ぶ自分を自慢げにSNSに載せる人。「クラスターフェス」と称し、コロナに積極的にかかろうとする人。感染者を引っ越しにまで追い込む地方の

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五体満足なのに、不自由な身体

五体満足なのに、不自由な身体

***ブザーが鳴り、幕が上がる***

1.わたしはわたしをインストールして家庭とか社会とかいう舞台をやる物心ついたら、お父さんという人とお母さんという人がいて、わたしはその2人の子どもというものらしかった。

お父さんという人はお父さんというよりも自由奔放に人間をやっているという感じで、お母さんという人は一生懸命にお母さんをやっていた。

お母さんは家族のからだに悪いからと言って、冷凍食品とかレ

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米津玄師のLemonを聴くと少女漫画のヒロインになってしまう

人間、誰だって聞かれたら困ることのひとつやふたつは抱えて生きている。もちろん、僕も聞かれたくないことがある。

「米津玄師のこと、好きですか?」

いま、こんな質問をぶつけられると非常に困る。視線をそらして顔を赤らめた挙句、「そんなの、わ、わっかんないよ…」と答えるだろう。思春期真っ盛りな少女になってしまう。「それめちゃくちゃ好きなやつじゃん」と思うだろう。でも、僕は本当にわからないのだ。好きなの

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10ヶ国語使えるけど語学の最強学習法自分なりに書くよ① 爆速語彙強化編

はじめにはじめまして、吉川飛空(よしかわひたか)です。慶應義塾大学文学部1年です。普段はCryptoLionsという慶應生中心のブロックチェーン研究会の代表をしたり、Edventureという株式会社でLoohcsというめちゃくちゃ新しい高校を建てたり、シンガーソングライターやったり、大量に詩を書いたりしています。

そんな僕ですが、これはそうそう人に負けることはないだろうという特技があります。それ

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しょうがないよ。好きになってしまったんだもの。

しょうがないよ。好きになってしまったんだもの。

私には夫がいる。仮に名前をSとしよう。

Sくんとの出会いは、友人の紹介だった。普段の私は、恋愛に関してはかなり感覚的に生きている。恋に落ちそうな人に関しては、出会った瞬間にピンとくる。顔がかっこいいとか服がおしゃれとかそんなんじゃなくて、第六感みたいなものが働くのだ。「この人、好きになりそう」と。

ただ、Sと出会ったときにはそれを感じなかった。「かしこくて、いい人そうだなぁ」可もなく不可もなく

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いつもとちがう、君のアメスピ

いつもとちがう、君のアメスピ

たばこの香りがすき。
たばこの香りがする男の人がすき。

ふとした瞬間、その人がいつもより近づいたその瞬間、目があって、なんとなく逸らせないとおもった瞬間、ふわりと感じるあの香り。
さっきまではあまり気にならなかったのに、今私をその瞳に誘い込むかのように漂う、あのすこし苦い香りが、すき。

いつもよりも早いペースで進んでしまうお酒はいつもよりもずっとカラフルで、私の心を無理やり色鮮やかにしようと

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孤独を愛す。

孤独を愛す。

孤独という概念に対しては、疾うの昔に諦めたはずだった。

気がついた時から、他人のいう”私”は、どうも私の思っている"私"とは違うくて、そこに孤独を感じていた。だけれども、どれほど他人のいう"私"と"私"がちぐはぐなのかなんて、計測するのも面倒で、ついには匙すらも投げてしまった。

そんなちぐはぐでも、呼吸はできるし、ご飯も食べられる。
ちゃんと生きてこられた。

よくわからない孤独もちぐはぐ

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聞こえない音楽

聞こえない音楽

聞こえない音楽を聞いてしまった。時速250キロで走行する新幹線の中で、僕は聞こえないはずの音楽を聞いた。聞くつもりはなかったし、まさかこんなところで演奏されているなんて思いもしなかった。どうやら、音楽は若い女性の車掌さんから漏れ出てくるらしかった。

「切符を拝見させていただきます」

そう告げた彼女を追いかけていた。今となってはどうでもいいような用件だけど、とにかく用があって車掌さんを探していた

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ここは人と人が生きる場所

ここは人と人が生きる場所

私は大学生になって、いわゆる田舎キャンパスと呼ばれるキャンパスに通うようになった。同時に住居もその町に移し、日々を送っている。

このキャンパスは多様性が偏る場所だ。

遊びやすい都会キャンパスじゃなくて、同じ大学の、勉強に集中できるアカデミックなキャンパスを選んで入学してきた大学生がここにはいる。

毎日をこのキャンパスで過ごしていると、みんなそれぞれにやりたいことや、将来のビジョンを多くの人が

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