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人形師のお話

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真面目な話。
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中田英寿さんと中村弘峰さん(人形師)の講演を聴いてきました。前半戦

中田英寿さんと中村弘峰さん(人形師)の講演を聴いてきました。前半戦

 サッカー中田英寿といえば、僕が小学生の頃のレジェンドです。
当時の日本代表の試合でも明らかに異質で、僕が見ても他のJリーガーの選手と噛み合ってない印象を受けるほどでした。

 中田さんが引退後、世界を旅し、その後は日本の文化を発信する仕事をしているとは知っていました。
若手の職人を募って漆の技術を学ばせたり、留学させたりしていたと記憶しています。

そんな中田さんと、福岡を代表する人形師である中

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職人目線で、買ってよかったもの

職人目線で、買ってよかったもの

 前回は郷土玩具に関する本を紹介しました。

次にご紹介したいのが、職人をしていて、「これを買って生産性が上がった、買ってよかった」と言えるものです。

 私の仕事は基本的に手仕事なので、基本的にガジェットなどでは生産性は上がりません。
しかし、仕事用に買ったもので、違いが生まれて生産性が上がって、気持ちよく仕事ができる道具がありました。

職人ではない人(サラリーマン、フリーランス、主婦、学生等

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休業中に簡単DIYでショーケースを綺麗に

休業中に簡単DIYでショーケースを綺麗に

福岡県の緊急事態宣言で、5月中お店を閉めました。

普段できないことをやろうの精神で、店のショーウインドウをDIYで綺麗にしようと思います。 

問題こちらが店頭のショーウィンドウです。北向きですが、朝日が当たり、下に引いた赤のフェルトも色落ちしています。

こちらがフェルトを外した状態です。人形を置いていた箇所は日焼けていませんが、それ以外は白く日焼けており、ムラができています。

対策とりあえ

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休業いたします。

休業いたします。

休業いたします。

5/15(土)から6/2(水)まで、お店は休業いたします。
飲食店ではないので、補助とかはないけど、安全第一ということでおやすみいたします。

お取り扱い店さまへの納品を頑張ります。

新たなチャレンジをします。

ネットストアを充実させます。
#筑前津屋崎人形巧房 #津屋崎人形 #モマ笛 #絵付け体験 #旧型モマ笛

職人だけど商標の出願をしてみた

職人だけど商標の出願をしてみた

攻撃力と守備力仕事には2つの力が必要であると思います。

あたらしいものや価値を生み出し、お金に変える。
=攻撃力

生み出したものを守り、管理する。
=守備力

大企業では、
研究開発部・製造部・営業部=攻撃力。
法務部・総務部=守備力
となります。

個人事業主や小さな会社はそのような人員配置ができませんよね。

その代わりに個人がある程度の幅広い知識を持つ必要があります。

大企業は攻撃力3

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職人が新たなチャレンジをするにはどうしたらいいのか

職人が新たなチャレンジをするにはどうしたらいいのか

先日、「RANGE」という本を読んだのですが、ざっくり言うと、「知識や経験の幅がこれからの時代は必要ですよ」という本でした。

そこで、これからの時代の職人がどうしたらいいのかかんがえてみました。

一週間に一回、チャレンジをする時間を作るこれがいいと思います。

例えば私の場合、火曜日の午後に、新たな人形を作ってみたり、絵を描いてみたり、技術的な実験をしてみたりを習慣にしてます。

仕事をしてい

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お礼と、考えと、これからと。

お礼と、考えと、これからと。

お礼
前回の投稿から1週間ほど経ちました。

すでに多くの方に工房内でモマ笛絵付け体験を楽しんでいただいております。

これも皆様の応援のおかげであります。
ありがとうございました。

ものづくりされている方々へ
前回の投稿で、本当に多くの方にメッセージをいただきました。

特に全国のものづくりをされている方々にも似た事例があるようで、「私たちには、どうしたら良いか分からなかった」というメッセージ

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全国放送のテレビの力を数字でお見せします

全国放送のテレビの力を数字でお見せします

一週間前、テレビ朝日の「博士ちゃん」という番組にて、当工房のモマ笛が紹介されました。

土曜日の19時からという時間帯で、とても良い番組ということもあり、多くの方に視聴いただいたようです。

全国放送は本当にありがたい反面、注意すべき点が一つだけあります。

それは放送による反響を和らげる緩衝材が必要だということです。

上記のグラフが放送直後の工房のネットストアへのアクセスです。

(ちょっと見

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アート好きに郷土玩具をお勧めする3つの理由

アート好きに郷土玩具をお勧めする3つの理由

アート購入に興味があるが、購入にお金もかかるし、何を買ったら良いかわからない。という人も多いと思います。

私はそんな人に郷土玩具の購入をお勧めしています。

理由は3つあります。

①芸術性が高いものがある。郷土玩具の呼び名はもともと郷土芸術です。
古くから全国各地に根ざした特徴的なデザインは、海外にも認められている日本のキャラクター文化の原点ともいえます。
郷土玩具自体はまだ海外に認められてい

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職人こそネットストアを運営すべき3つの理由

職人こそネットストアを運営すべき3つの理由

 作ることができる能力と、売ることができる能力があれば、世界中どこでもどの時代でも生きていけます。

だから職人こそネットストア(ECサイト) を運営すべきだと思い、3つのストーリーをまとめました。

ものづくりをする人に参考にしていただけたら幸いです。

①売れるための努力をするようになった。 僕が人形のネットストア運営を始めたとき、まったくアクセスは無く、商品も売れませんでした。

悔しくて、

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津屋崎人形のごん太が本の表紙です

津屋崎人形のごん太が本の表紙です

津屋崎人形のごん太が表紙の「郷土玩具ざんまい」が淡交社より出版されました。
著者は福岡にある郷土玩具店「山響屋」店主の瀬川さんです。

歴史のある郷土玩具から新進気鋭の作家の作品まで、現代の文化にも親しむ瀬川さんの視点から紹介する本となっております。

年末年始に穏やかな郷土玩具の世界にゆっくりと浸かっていただけたらと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

転売YEAR

転売YEAR

マスクやユニクロの限定品まで、なんでも転売される世の中である。

転売について思うことがある。

私は人形づくりをして、自店舗で販売もしている。

ここ2〜3年、うちの人形がテレビやネットニュースで話題になったりした。すると販売した人形が何倍かの値段で転売されているを目の当たりにしてきた。(これは意識せずとも教えてくれる人がいる)

その度に、「仕方ないことだ、それだけ有名になったってことだ」と自

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粘土は奥深く、粘りの強いもの

粘土は奥深く、粘りの強いもの

【長文だけど読んでほしい】
今日は社会科見学。

津屋崎人形や博多人形、陶芸家や大分の人形師まで、さまざまな作家が使う土は、福岡にあるひとつの粘土製作所にて生産されています。

福岡市にある七隈粘土製造所さんから1年に1度粘土を配達してもらっています。でっかいトラックで。

しかし急に少量の粘土が必要になりました。

それで本日、七隈粘土製造所に伺いました。

せっかくなので製造所の大原さんに粘土

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にゃんぱく宣言

にゃんぱく宣言

ラジオcmのにゃんぱく宣言がすごく耳に残ります。歌詞を調べてみたら、さだまさしさんが作ったのですね。

以下歌詞↓

にゃんぱく宣言
お前、俺の飼い主ならば 俺の体、俺より管理しろ。

家の外に出してはいけない。飼えない数を、飼ってはいけない。

忘れてくれるな 俺の頼れる飼い主は 生涯、お前ただ一人

LA LA LA~

正しく飼って、ずっと一緒に。
日本動物愛護協会
ACジャパンはこの活動を

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