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作りたいものを作るにはツールから作る
自分の気になること、作りたいことを突き詰めていくとツールから作る羽目になることが多い。ちょっとしたプラグインから簡単なドローイングツール、 UIフレームワークもどきまで。
既存のツールは素晴らしくて一般的にクオリティが高いとされる表現に効率的にたどり着けるようによく考えられているが、時としてツールによって自分の作業や考え方が形作られてしまっているような気分になる。
Figmaは素晴らしいUIデ
問題を描く前にAIに頼らない
採用面接の課題で「5年後のデザインツールを考えてみて」という質問を試してみた時期があった。近い将来にどんなデザインの課題があって、それにはどんな方法で対応するのが良いか。今現在、たとえば音声UIをうまくデザインするツールやプロセスはないし、どんどん増えていく情報端末を家族とうまく共有する方法とか、手探りなUXデザイン手法しか存在しないエリアはあちこちにある。Figmaは在宅コラボレーション時代の神
もっとみる将棋になれるとルールに無い手は見えなくなる
最近音楽理論を勉強していて思ったこと。
将棋やチェスなどのボードゲームを覚える時、まず最初は何をして良いかわからない状態から始まる。フラットな盤面に置かれたそれぞれの駒を眺めてはどう動くのかをひとつひとつ思い出す。ああそうか、銀は横に進めないんだっけ。
少しゲームに慣れてくるとルール上挿せない手が全く発想に上がってこなくなる、見えなくなる。あり得ない手が見えない分効率的な思考ができるようなり、
Zoomはセロテープになるか
他には何が良い例だろう。ブランド名が一般名したやつ。100均で買ったテープでも3Mとか他のブランドでも、セロテープと呼ぶ(のかな今でも)。アメリカだと逆にみんなScotch Tapeだ。老人向けにはWalkmanとか。Googleは動詞にはなったけどbingでググるとは言わないな。
なんなく思うのはビデオチャット機能はもうすぐコモディティー化する気がするということだ。Zoomが大躍進して、Mic
簡単にしない、というデザイン
The push to redefine “good design” amid the Black Lives Matter movement という記事から。
In 2015, Nextdoor, the location-based social networking app, gained a reputation as a locus of racial profiling. Users
(漫画)信念を変えることの難しさとその事実を知ること
アメリカの奴隷解放記念日に関連して、人が信念を変えることの難しさと、だからこそその事実を知り、少しでも変化を起こすことについての漫画を紹介する。ひとつ前の続き。
元の漫画にはタイトルもなく「You're not going to believe what I'm about tell you」(これから言うことをあなたは信じないでしょう)から始まる。なんの先入観もなく読んでほしいと言う意図も感じ
Us vs Them
6月19日はアメリカの奴隷解放記念日だ。ジョージ・フロイドの事件もあり様々な議論やデモなどが展開された。自分が薄い知識と語彙しか持っていないことを再認識する機会でもあった。友人がシェアしてくれたものなど色々読んでみている。
日本でどんな報道や認知がされているのかはよく知らないが、目に止まったのはNHK『これでわかった!世界のいま』に対する抗議とアメリカ研究者13名が、6月12日にNHKに送付した
Local Minimaとイノベーション
マシンラーニングの理論で使うLocal Minimaという言葉がある。狭い範囲では良いように見えるけど、全体を見渡すとそうでもない状態のことだ。最近は日常(?)会話でも聞くようになった。
マシンラーニングの多くは何かを予想したり判別したりするために使われる。そのために大量のデータを使って学習を行う。マシンラーニングにとっての学習とはたくさんあるパラメータをちょっとずつ動かしては試して間違える確率
Letter Form Archive = 天国
サンフランシスコにLetter From Archiveというタイポグラフィやグラフィックデザインが好きな人のための楽園があって、そのことについて描こうと思ったけど、思うことがありすぎて面倒になったのでwebサイトのスクリーンショットを貼って終わりにする。
ここの凄いところは資料を全部実際に手に取ってみれるところだ。事前にこういうのが見たい、と要望を伝えるとテーブルに並べて待っていてくれるしその
Falsifiability 反証可能性は科学の条件
カール・ポパーは、反証可能性(Falsifiability)、つまり「否定あるいは反駁される可能性をもつこと」を科学の基本的な条件とした。
ポパーの本は一冊も読めていないので伝聞だし勘違いしてるかもしれないけど、この条件が好きだ。科学は真理ではない。真理に近そうだと思える考えに漸近するための手法だ。
何かを主張する際には反証を試みることができなければいけない。何かを言っては、反証できるかを厳しく