宇治田エリ

デザイン・アートが専門のフリーランスライター。 C.S.パースの記号論を学んで、経験記…

宇治田エリ

デザイン・アートが専門のフリーランスライター。 C.S.パースの記号論を学んで、経験記述の研究をしていました。現在は、「表現によって生まれるいい循環」を大切にして、仕事をしています。 イラストは全てオリジナルです。

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    四字熟語をお題に書くブログです。

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    論理的なようでいて、右脳ばかり使って感覚的に物事をみているライター宇治田が、あらゆるシーンでのライティングプロセスについて、イラストを交えてフワッと考察していきます。

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固定された記事

改めまして、フリーランス5年目の宇治田エリです

こんにちは。 9月1日から、フリーランス生活がついに5年目に突入しました! 今年も4年目の振り返りと5年目の仕事方針について、語っていきたいと思います。 この1年、どう…

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守株待兎のジャブをくらう

三省堂の四字熟語辞典をいつものようにペラペラとめくって読んでいると、たまにグサっとくる言葉に出会う。 それが今日の四字熟語、守株待兎。 意味は、「いたずらに古い…

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お部屋探しの基準が全然定まらないから、悠悠閑閑と決めていきたい

6月までに引越しをすることにした。 2019年は、一人暮らしの部屋を引き払い、数ヶ月海外へ行ったのちに、ADDressやHafH、マンスリープランなどで住む場所を転々とする暮ら…

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一陽来復

ここ何日かの間、外に出るとたまに春の匂いがする。 それは湿気と埃が混ざったような匂いで、夜の植物の匂いも少し混ざっている。 一陽来復。冬が終わり春が来ること。 暦…

1

Clubhouseは一時流行か不易流行か

ここ数日でユーザーが爆増しているClubhouse。 私も数日前から参加し、探り探りだが今のところ楽しく使っている。 (熱中していてnoteの更新をまたサボってしまった。懺悔…

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時機到来

今や言葉の意味や類語、用法などのほとんどは、ググればわかる。仕事でも、紙の辞典は使わずに執筆していた。 そんな暮らしを3年以上続けていたのだが、ふと気づいたのだ…

3

noteでハウツーを書くのをやめて漫言放語になった理由

「もうちょっと頻繁にnoteを書こうと思って」 そんな相談を周囲にしていた2020年。 これを読んでいるみなさんの中にも、「文章を書こう!」と奮い立ち、そんな相談を周囲…

4

新旧交代にある妙味

毎日四字熟語辞典を眺めていると、四字熟語にも色々あることを知る。 そもそも四字熟語とは、漢字四文字で作られた熟語のことである。昨日書いた「確定申告」も、慣用句じ…

4

去年確定申告に負けまくったから、今年は捲土重来したい

毎日のように四字熟語を見ているせいか、何を読んでいても、漢字四文字の塊が目に飛び込んでくるようになった。 そして最近特に目に入ってくる漢字四文字がこちらである。…

1

胆大心小

昨日から武満徹のエッセイ集を読んでいる。 大学時代から彼の曲やスケッチなどには触れていたが、その時はそこまで興味を抱かなかった。まさか今になってその人物像を知ろ…

2

諸行無常

仕事が早めに片づいたので、午後は割れた花瓶と向き合うことにした。 先週の金曜日に買ったばかりの花瓶だったが、一度も使われることなく、紙袋の中のプチプチに包まれた…

3

多事多端

毎日noteを書いてるが、 今日ばっかりは多事多端、 書く時間があんまりない。 朝からずっとPCの前に座り、 とにかくキーボードを打っている。 寒くて足が浮腫むので、 今…

2

往事渺茫になる前に。尾道健忘録

昨年の7月、尾道へ行ったとき、瀬戸内海の島に住む友人に「紙片」という本屋を教えてもらった。 「紙片」は尾道の本通り商店街にある。このあたりは元々町屋が多かったよ…

3

これは不撓不屈っていうかレジリエンスだよね?

お勉強週間となった先週。読書やらなんやら、自分のプロジェクトの下準備やら、結構充実した1週間を過ごすことができた。 しかし週末。久々に頭を使ったせいか自律神経が…

2

鏡花風月

今日は「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考(末永幸歩 著)という本を読んだ。 タイトルの通り、「自分なりの答え」を“つくる”能力を育むことが美術の本…

3

蜿蜿長蛇で連想すること

今日は蜿蜿長蛇をテーマに書こうと思う。 これはうねうねと長く続くものを例えた四字熟語だ。 うねうねと長いもの、というところから、なにを連想するだろう? 蛇や龍、コ…

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改めまして、フリーランス5年目の宇治田エリです

改めまして、フリーランス5年目の宇治田エリです

こんにちは。
9月1日から、フリーランス生活がついに5年目に突入しました! 今年も4年目の振り返りと5年目の仕事方針について、語っていきたいと思います。

この1年、どうだった? まず、この1年間をたとえるならば、緩急激しいジェットコースターに乗っていて、気づいたら違う景色の場所にたどり着いていたような年でした。

こういうご時世ということもあり、取材日が決まったと思ったら延期になったり、進めて

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守株待兎のジャブをくらう

守株待兎のジャブをくらう

三省堂の四字熟語辞典をいつものようにペラペラとめくって読んでいると、たまにグサっとくる言葉に出会う。

それが今日の四字熟語、守株待兎。

意味は、「いたずらに古い習慣やしきたりにとらわれて、融通がきかないたとえ。また、偶然の幸運を当てにする愚かさのたとえ」と書いてある。

この四字熟語の出典は『韓非子』であり、ある日農夫が切り株にぶつかって死んだウサギを見て、また同じことが起こるかもしれないと、

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お部屋探しの基準が全然定まらないから、悠悠閑閑と決めていきたい

お部屋探しの基準が全然定まらないから、悠悠閑閑と決めていきたい

6月までに引越しをすることにした。

2019年は、一人暮らしの部屋を引き払い、数ヶ月海外へ行ったのちに、ADDressやHafH、マンスリープランなどで住む場所を転々とする暮らし。
2020年は、緊急事態宣言で実家に引きこもることになり、落ち着いたらまた数ヶ月のホテル暮らしとGoToトラベル三昧。
そして2021年、また緊急事態宣言で実家に引きこもっている。

正直、実家は快適に過ごせる上に、金

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一陽来復

一陽来復

ここ何日かの間、外に出るとたまに春の匂いがする。
それは湿気と埃が混ざったような匂いで、夜の植物の匂いも少し混ざっている。

一陽来復。冬が終わり春が来ること。
暦の上では明日の2月2日が立春となり、春がスタートするのだが、今年はちょっと早い、気がする。

そう感じるのは、風の匂いのせいだけじゃない。
ここ数週間悩まされている鼻のムズムズや目の痒みだ。

これはあからさまにアレルギー症状。まさか、

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Clubhouseは一時流行か不易流行か

Clubhouseは一時流行か不易流行か

ここ数日でユーザーが爆増しているClubhouse。
私も数日前から参加し、探り探りだが今のところ楽しく使っている。
(熱中していてnoteの更新をまたサボってしまった。懺悔しておく)

今のところ面白そうなテーマのルームに入ってラジオのように話を聴いたり、たまにちょろっと乱入して知らない人に自己紹介をしたり、お坊さんによる瞑想ガイドでリラックスしたり、知り合いだけで集まって使い方の情報交換をする

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時機到来

時機到来

今や言葉の意味や類語、用法などのほとんどは、ググればわかる。仕事でも、紙の辞典は使わずに執筆していた。

そんな暮らしを3年以上続けていたのだが、ふと気づいたのだ。
語彙力が少ない、と。

知り得たことをわかりやすくまとめるのはそこそこできても、言葉を上手に使いこなせてはいるわけではないんだよなぁと改めて思う。

個人的な見解だが、書くことを上達させる方法は、絵を上達させる方法と非常に似ていると思

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noteでハウツーを書くのをやめて漫言放語になった理由

noteでハウツーを書くのをやめて漫言放語になった理由

「もうちょっと頻繁にnoteを書こうと思って」
そんな相談を周囲にしていた2020年。

これを読んでいるみなさんの中にも、「文章を書こう!」と奮い立ち、そんな相談を周囲にした方もいるのではないでしょうか?

私の場合、こういう話をすると、大体2種類の反応が返ってきました。

パターンA「いいね。ライターならではの視点を知りたいよね」
パターンB 「いいね。普段考えていることとか、感じていることが

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新旧交代にある妙味

新旧交代にある妙味

毎日四字熟語辞典を眺めていると、四字熟語にも色々あることを知る。

そもそも四字熟語とは、漢字四文字で作られた熟語のことである。昨日書いた「確定申告」も、慣用句じゃないからと四字熟語扱いしなかったが、広い意味でいえば四字熟語である。

今までテーマにしてきた四字熟語も、「慣用句」の他に、中国の古典から生まれた「古事成語」、仏教の教えを表した「仏教語」、知恵や教えが詰まった「ことわざ」と、色々ある。

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去年確定申告に負けまくったから、今年は捲土重来したい

去年確定申告に負けまくったから、今年は捲土重来したい

毎日のように四字熟語を見ているせいか、何を読んでいても、漢字四文字の塊が目に飛び込んでくるようになった。

そして最近特に目に入ってくる漢字四文字がこちらである。

確定申告

この四文字が、郵便、テレビ、ネット広告、いろんな媒体を駆使して、
「もうすぐ確定申告が始まりますよ〜2月16日からですよ〜」とお知らせしてくる。

サバンナで無我夢中でテントを立てていたら、ハイエナの群れがジリジリと距離を

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胆大心小

胆大心小

昨日から武満徹のエッセイ集を読んでいる。
大学時代から彼の曲やスケッチなどには触れていたが、その時はそこまで興味を抱かなかった。まさか今になってその人物像を知ろうとするとは。

エッセイを読んでみると、文章だけでも面白いし、人柄が伝わってくる。同時にこの人がどうやって喋って、どういう雰囲気を持つ人なのかも知りたくなった。そこで武満の過去のインタビュー映像などを漁り始めたのだが、改めてYouTube

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諸行無常

諸行無常

仕事が早めに片づいたので、午後は割れた花瓶と向き合うことにした。

先週の金曜日に買ったばかりの花瓶だったが、一度も使われることなく、紙袋の中のプチプチに包まれたままバラバラになった。完全に私のせいである。作家がつくった一点ものの花瓶なので、替えはきかない。

幸いカードで購入したので、補償を受けられることになった。カード会社から「商品の状態を確認したいので、写真を送ってください」と言われたので、

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多事多端

多事多端

毎日noteを書いてるが、
今日ばっかりは多事多端、
書く時間があんまりない。

朝からずっとPCの前に座り、
とにかくキーボードを打っている。

寒くて足が浮腫むので、
今はベッドの上で布団に足を突っ込んで、
とにかくキーボードを打っている。

一日中文字を打っていると、
盤面がテカテカと黒光る。

気持ち悪い、けど、
キーボードを打つ手は止められない。

指先も指紋の1本1本がジンジンする、か

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往事渺茫になる前に。尾道健忘録

往事渺茫になる前に。尾道健忘録

昨年の7月、尾道へ行ったとき、瀬戸内海の島に住む友人に「紙片」という本屋を教えてもらった。

「紙片」は尾道の本通り商店街にある。このあたりは元々町屋が多かったようで、うなぎのねどこならぬ「あなごのねどこ」という名のゲストハウスがあるのだが、その脇に通る小路に入り、薄暗い中を奥へ奥へと進む。これがまだかまだかと思うほど長い。

小路を抜けると、そこは奥庭になっていて、「本と音楽 紙片」と描かれた小

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これは不撓不屈っていうかレジリエンスだよね?

これは不撓不屈っていうかレジリエンスだよね?

お勉強週間となった先週。読書やらなんやら、自分のプロジェクトの下準備やら、結構充実した1週間を過ごすことができた。

しかし週末。久々に頭を使ったせいか自律神経がバグったようで、ひどい目眩とのぼせ症状が発生した。首の後ろが火照り、書こうとするとPC画面がマイムマイム的に動いて見えてたいへん。動悸もある。たまに訪れる更年期症状的なやつだ。(まだアラサーなのに。)

Noteも途中まで書いていたが、投

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鏡花風月

鏡花風月

今日は「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考(末永幸歩 著)という本を読んだ。

タイトルの通り、「自分なりの答え」を“つくる”能力を育むことが美術の本来の目的だと唱え、ものの見方を培うことの大切さ、探究の大切さを、ワークを交えながらわかりやすく伝えている書籍である。ビジネス書としても人気らしい。まだ読了したわけではないが、読んでいてちょっと思い出すことがあったので、メモがてら書いてお

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蜿蜿長蛇で連想すること

蜿蜿長蛇で連想すること

今日は蜿蜿長蛇をテーマに書こうと思う。
これはうねうねと長く続くものを例えた四字熟語だ。

うねうねと長いもの、というところから、なにを連想するだろう? 蛇や龍、コードなどの紐類、プラレールの上を走る列車のおもちゃあたりだろうか。

巷で人気の鬼滅の刃でも、「蛇の呼吸 伍の型」の流れで 「蜿蜿長蛇」というかっこいい技を繰り出せるキャラクターがいるらしく、ファンはそちらを連想するかもしれない。

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