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#コラム

代案の必要性と希望を知ること

代案の必要性と希望を知ること

著名人でも一般のひとでも、政治関連の発言は控えるひとがけっこういる。それは賛同することにも否定することにも危険が伴うからなのかしら。今の時期、声を上げるひとが多い一方で、そういうところから徹底的に距離を置くひともいる。強い。

わたしも政治にかんしてはあまり意見を言わない、というか言えない。それはひとえに、自分が政治に対してなにかを言うほどには勉強していなくて、こんなわたくしめが……という引け目か

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矛盾を抱えて生きる

矛盾を抱えて生きる

あれこれあれこれ考えすぎて、なかなか一本の筋が通らない。

最近の書籍は誤植が多いなー⇔いやいや、意味がわかればいいんじゃね?
同僚とのランチは時間のムダ⇔雑談から思わぬアイデアが生まれるかもよ
自分で原典にあたって調べるべきだ⇔ググる、Wiki or そこらへんのひとに聞け
自炊はするべきだ⇔コンビニやスーパーが冷蔵庫代わりになる時代だよ
あいつは仕事ができない⇔人はよくてみんなに好かれてる

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あなたのコンビニエンス

あなたのコンビニエンス

先だって15年ぶりにパーマをかけたとき、久しぶりに雑誌を読んだ。いつもはカットだけなので雑誌も読まない。
今は電子デバイスを渡されて、たくさんの雑誌から好きなものを選べるようになっている。
わたしは好奇心も購買意欲も衰退しているお年頃で、ファッション誌なんて読む気もしないので、『天然生活』だったか、それ系のをパラパラ(とは電子書籍だからできないのだが)読んだ。

そのなかに、80いくつというご婦人

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けなす能力も持ち合わせていない

けなす能力も持ち合わせていない

今回の新型コロナウイルスにかんして、日本政府はその対応について国内外から批判を浴びているようで、なんだか大変そうですね。

わたしは伝染病にかんする専門性はもちろん持ち合わせていません。
加えて、素人だといっても、どんな分野においても素人以下の素人なので、ひとの言っていることにあーだこーだは言い得ない。
「えっ」と思うこともあるけど、そういうときは、言っていることが、首尾一貫していないときぐらいで

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5分前行動は平和をもたらす

5分前行動は平和をもたらす

冷蔵庫の調子が悪くて、修理を頼んだ。
土日に頼むとなると、時間指定ができる予約は何週間も先になり、何時でもいいよというのであっても2週間ほど先になった。
ブーンという音がし始めて変だなと思っていたけど、冷凍室に入っている食材は明らかにやわらかくなっている。
寒いからわからないけど、冷蔵室も冷えていなかったんだと思う。
真夏だったらと思うとぞっとする。不幸中の幸い。

他人に対しては、不幸中の幸い的

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あなたの知らない世界

あなたの知らない世界

もともとあんまり人間を信じていないたちで、でも人間不信というのともちょっとニュアンスがちがうのだけど。
べつに常にひとを疑ってかかるというわけでもなく、逆にひとを信用してしまうところがあるかも。
信用してしまうのは、そのひと自身をというよりも、そのひとの発したことば(のまとまり)のほうだ。ひとが嘘をついているとあんまり思わないのだ。相手の言ったことをそのまま受け止めてしまう。
で、あとからほかのひ

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お金と自由と優しさって関係あるのかな

お金と自由と優しさって関係あるのかな

改札を出て地上へ続く階段をみんなが一斉に上っていくなかに、両親らしきひとたちと小さな子どもの3人連れがいた。
子どもと手をつないで登っていたらほかのひとたちに迷惑だと思ったのだろう。両親のどちらかが子どもをだっこをしようとしたら、その子は途端に泣き始めた。
その子はたぶん大人たちと同じように自分の足で階段を上りたかったんだろう。だけど、その選択肢を一方的に奪われそうになったことに理不尽さを覚えて怒

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Twitter、今日もありがとう

Twitter、今日もありがとう

可能性としてものすごく低いけれど、とても信頼できる家族ができたとしても、あるいはなんでも話せるパートナーと一緒にいるようになったとしても、わたしは相手に自分の気持ちを共有、あるいは理解してもらおうとすべてを話そうとはしないんだろうなと思う。

先だって、昔勤めていた職場の後輩が連絡してきた。話したいことがあるから会わないかとのことだった。
話したいことというのは、べつになにかお願いしたいことがある

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できない理由

できない理由

できないのがわかっているので、年始の誓いを立てることはもう長いことしていない。このnoteにしたって、今年はもう少し書きたいわ〜なんて元日に書いておいて、1月5日にしてこれでまだ2本目だ。
それにわたしの場合、今年はこうするぞ! って新年の誓いを立てるときはそこにだいたい前年の否定が漂っている。やなことから目を背けがちなわたしには、そのことがいやでもある。
月初にわりに低い目標を立てていたこともあ

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なかなかひとりにはなれない

なかなかひとりにはなれない

なんだか今年は街がクリスマスっぽくないなと思った。例年こんな感じだったか、それともこういうのが今の“トレンド”なのか。
商売する方もされる方も、クリスマスというよりも年末に向けての動きの方を重視しているように見える。日本の経済のやばさの現れなのかしらんと思いつつ、そこらへんのことを自分ごととして理解できない自分は頭が悪いなあと思う。

多くのサラリーマンは今週が終われば休みに入るから、年末に向けて

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ちゃんと言うこと

ちゃんと言うこと

「人の悪口を言っているときのきみのお母さんはほんとうにきれいだった」みたいな内容のセリフが出てくる小説があった。タイトルも忘れちゃったけど、大崎善生さんの作品だったかなあ。違ったらすいません。今は亡くなってしまったある女性と若いころに付き合ってた男性が、何十年か後にその恋人の娘に言ったセリフだったのは確実。たぶん。

15年くらい前にそれを読んで、一般的によろしくないとされている行為もそんなふうに

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柔らかくなるといい

柔らかくなるといい

あるチェーンのコーヒーショップでお茶を飲んでいた。この店は1階がカウンター席だけで、テーブルが置かれた本格的な客席は2階以上にある。だから、混雑しているときは、注文の前に上の階に行って確認しないと席があるかどうかわからないし、お店のほうもそれを勧めている。
わたしも昼休みという限りある時間に来るので、あいていれば1階を使う。

この日は、いつもよりすいていた。いつもほぼ満席の1階のカウンター席にも

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空を見る

空を見る

台風が通り過ぎた東京の日曜日は、何事もなかったかのようなお天気だった。

前の日は一日中家にいて運動不足だったので、久しぶりに近所の森に行くことにした。森と言っても、所詮東京23区にある緑地なので森とは言えないかもしれないけど、わたしにとっては森である。

乾燥と日差しのせいなのか、あれだけの雨が降ったのにいつもぬかるみがちな地面はわりにからっとしていた。
昔はよく溢れたらしい小さい川の水位はいつ

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ただの猫自慢

ただの猫自慢

え、自慢していいの? いや、むしろ、どうぞ自慢してくださいってか! じゃあ、お言葉に甘えて自慢しちゃうよ! (←句点がない=テンション高い)

うちの猫、わたしの文章にちらほら登場はしてくるけど、あんまり系統的に語ったことはなかった。
自分でも、この子のことを整理して考えたことってあんまりなかった。なにせ誕生日(推定)も毎年忘れてしまうくらいだから。

猫を飼ったのは今の猫が初めてなので推測ではあ

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