呼吸
生きていくなかで、
人間は呼吸をしないと生きていけない。
それは、酸素だけではありません。
毎日の教室や職場で忙しいのに、
やはり楽しみがないと生きていけません。
うれしいことや楽しいことが酸素のようなもの。
酸素があるから、また頑張れます。
プールで泳いでいると、息継ぎがあります。
小さい頃は、息継ぎが難しかった。
うまく息継ぎをしようとしても、
なかなかうまく呼吸ができない。
でも、地道に何回も練習をすると、
ある日、できるようになる。
そして、楽に呼吸ができるようになります。
酸素がもらえるように、地道に練習する。
楽しいことを心待ちにするために、
毎日の大変な仕事や勉強をおこなう。
人生はこのようなことの連続だと思います。
泳いでいるとき、ひとかきしては息継ぎする。
ひと仕事しては、楽しいことをおこないたい。
でも、ひとかき、ふたかきと、
ずっと水の中を潜っていては息ができないから、
苦しい。
だから、水面に顔を出して呼吸をする。
人間生きていくために、呼吸は必要で、
ずっと頑張っていては苦しいです。
水泳には潜水というものがありまして、
大会のときスタート台から飛び込んで、
水の中をもぐる潜水のほうが速いタイムになります。
ずっと潜水をしてしまうと失格になるのですが、
水泳でも人生でも、
ずっと呼吸をしないで活動をしていては大変です。
水泳の練習でハードなメニューをおこない、
乳酸値をアップさせると泳力が付くというものがあります。
これはかなり厳しい練習でつらいです。
でも、大会でいちばんになりたいから、
厳しくてつらい練習も頑張っていたときがありました。
子どもたちにとっては、
プールの場所は楽しい遊び場かもしれませんが、
選手になると、
食事管理からコーチの厳しい指示から仕事や勉強と、
それに加えていつもの暮らしやプライベートがあるので、
想像以上に厳しい環境で泳いでいます。
メダルだけがすべてじゃない、
他にも大切なことはたくさんあると思いますが、
泳いでいていつもの練習で体調が悪かったり、
タイムが悪かったり、
大会でいい結果を残せなかったりすると、
呼吸が苦しくなることがあります。
また、働いていても呼吸が苦しくなることがあります。
作業や仕事よりも人間関係が大変で、
人づきあいからお給料をもらっているようなものですね。
お金を稼ぐことは大変で、
生きるために、生活をするために、
将来の貯金のために働いてお金を稼ぎます。
でも、人間関係でつまづいて、
ふとした会話や言葉から、
死にたいくらいつらい思いをしたことがありました。
生きることは難しい、働くことは難しい、
呼吸をすることは難しい。
学校の教室がすべてじゃないんですね、
会社の職場がすべてじゃないんですね。
自分ではしっかりと取り組んでいたことでも、
つまづいてしまうことがありました。
そんなとき、呼吸が苦しくなりました。
けれど、そんなときに僕を助けてくれたのが、
本であり、音楽であり、映画であり、ストレッチであり、
大道芸人さんのパフォーマンスでありました。
なんか物凄い元気になります。
少し休んでから、このような文化にふれると、
呼吸が楽になり、また歩きたいと思いました。
不思議ですね、また歩きたいんです。
仕事や勉強は大変だけれど、
そこから気づかされることがありまして、
面白いです。
いままで文化という意識を持っていなかったのですが、
文化は大切だと思いました。
心を豊かにしてくれるのが文化だと思います。
自分らしくあるために、
楽に呼吸ができるように、
そのために文化があるように思えてなりません。
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