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徒然なるままに

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学生生活、本、人との出会いなど、日常生活で感じたことを書くシリーズです。(photo by hiroki yoshitomi)
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医療系学生の可能性を広げるコミュニティ、メディア10選

医療系学生の可能性を広げるコミュニティ、メディア10選

医療系学生は時間がない。

授業は基本全て必修フルコマだし、実習は何時に終わるかわからない。その上、テストは過酷で、部活やバイトもするともう自分の時間はない。

時間がなくても、僕は、医学以外の世界も知ってみたいとずっと思っていました。ただどこ行けば何見ればいいかわからないから、いろんなメディアやコミュニティに顔を出し続けました。初めは医療系の学生団体、そこから医療以外の学生団体や医療以外のコミュ

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責任を感じずに、落ち込む

責任を感じずに、落ち込む

ある日、僕が通うコミュニティスペースに行ってみると、ある女性が落ち込んでいた。

「本当にあの子に対する配慮が足りなかったぁって。私の責任だよ…」

と彼女はつぶやく。どうやら人間関係の問題らしい。

でも僕が二人の関係を見ていた限り、彼女は自分に出来る限りのことをして、その子を守ろうとしていたし、全く自分の関与しないところからの攻撃にその子がダメージをくらってしまったことは、彼女の責任ではないよ

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批判されたとしても僕が文章を書くことをやめない理由

批判されたとしても僕が文章を書くことをやめない理由

「なんでそんなにSNSや記事を書いたりしているんですか?」

とよく聞かれる。

そういう場合、大抵続いてこう聞かれる。

「敵作ったりしちゃいませんか?」

答えに悩んだ末に、僕は「そうですねー。確かに色々言われることはありますねー」と答えると、聞いてきた方は、色々言われるのにどうしてこの人は記事書いてるんだろうとますますいぶかしげな顔をする。

確かに発信していると、批判されることは多いし、悪

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プロフェッショナルである人とは

プロフェッショナルである人とは

僕はよくプロフェッショナル仕事の流儀を見ていた。

世界で活躍するスポーツ選手、人に夢を与える俳優、その人にしか出せない味を作る料理職人、世界を魅了する建築家、彼にしかできない手術が存在する孤高の外科医。

僕が見ていたプロフェッショナルに出ている人たちはいつだって輝いていた。それは彼らにしかできない仕事があるからだし、彼らは誇りを持ってその仕事をやっているからだと思う。

僕は、田舎で育った。だ

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地方に行って視野が広がった話

地方に行って視野が広がった話

都会に出て、視野が広がったという話はよく聞く。都会は、エンターテイメント、学問、ビジネス、人間関係、あらゆるものが多様で多くのコンテンツに満ち溢れているからだ。

でも僕は、地方に行って視野が広がった。

数日前、地方都市の古民家で、とある人と会話をした。

「老いと演劇というコンテンツは介護施設という場で認知症を演じるからこそリアリティが出るアート作品だと思うんだ。ただの観客だったはずなのに、も

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東京という街に救われた

東京という街に救われた

 羽田空港の第1ターミナルに降り注ぐ朝日に照らされた東京の高層ビル群がまぶしい。僕は伊丹空港行きの飛行機の搭乗を待っている。東京という街との別れを象徴するかのように、朝日がしみる。

(新しい街に行きたいって思ってたけど、東京にまだいたいなぁ……)

 僕は4月から新社会人として兵庫県豊岡市で働く。僕がこれまで屋台や地域診断などの地域活動を行ってきた街であり、知っている人もたくさんいるし、愛着もあ

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家族と家族じゃない人の違いはなんだ

家族と家族じゃない人の違いはなんだ

家族ってなんだろう。

ふとした瞬間に、いつも頭をよぎる。

先日、大学の友人の結婚式があった。赤の他人の二人が家族になる。不思議だ。亡くなった母を思い出すときもそうだ。僕たちはいい家族だっただろうか。

「家族とは何か」僕はずっと考えているが答えが出ない。あなたにとって家族とはなんだろう?

大切な人?

血が繋がっている人?

一緒に暮らしている人?

どれも正解だし、どれも間違いだ。血が繋が

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社会を変える文章に共通することは…

社会を変える文章に共通することは…

「おかげ様で研修医が集まりました。ありがとうございます」

僕が来年度、医師として、そして、社会人として初めて赴任する病院の事務からメールが来た。病院に来年度勤める研修医が募集定員に達していなかったので、僕がnoteで病院を紹介したところ、2日で定員を超える医学生が応募してくれたらしい。

医師国家試験の過去問を積み上げ、スタバで勉強していた僕は、思わず飛び上がった。それほど、嬉しかった。来年から

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もう社会は急に変わらない

もう社会は急に変わらない

うーん。難しいなあ。

思わず声が漏れる。医師国家試験まであと1ヶ月に迫り、僕は昨年度の国家試験の問題を解きながら、頭をひねる。

医師国家試験は9割が受かる試験なので、世間では、簡単だと思われている。でも、実は、思っている以上に医師国家試験は難しい。医師国家試験の受験資格は医学部の卒業生のみなので、医学部6年間の試験地獄を経て、生き残った勇者しかいない。つまり、国家試験に受かる可能性の低い学生は

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偶然性が世界をつなげる

偶然性が世界をつなげる

僕は頻繁にiPhoneを見る。

電車に乗ったとき、授業を聞いているとき、布団に入っているとき。ふと時間ができたときにiPhoneを見ないと落ち着かない。僕にとってiPhoneは体と一部と言ってもいいくらいだ。きっと僕以外の現代人も似たような状況だろう。iPhoneを開いてまず見るのは、Twitter、instagram、facebookなどのSNSだ。

SNSを見ていると、世界は自分側に近づい

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移住フェアは動物園ではなかった

移住フェアは動物園ではなかった

「ぜひうちの町への移住を考えてみてください!」

若手の自治体職員が威勢良く声を張り上げる。

都内某所での移住フェアには、移住者を心待ちにする全国各地の地方自治体と、移住を考える多くの人々でごった返していた。

地方自治体の各ブースには、のぼりやステッカーはもちろん、空き家情報や補助金情報など、あらゆる武器を使って、移住者を確保しようと必死そうなのが、自治体職員のビジネス笑顔から伝わってくる。

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