AkaneMasuda

日本生まれ。 バンコクとソウルでの暮らしを経て、 東日本大震災後に帰国。 海の近くの山…

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日本生まれ。 バンコクとソウルでの暮らしを経て、 東日本大震災後に帰国。 海の近くの山の麓に移り住む。 季節の移ろいを感じ、 庭仕事・手仕事を楽しみながら暮らす。

記事一覧

金を蒔く

海のお店の小さなクラブ活動 「ZERO WASTE CLUB」 心を寄せていた金継ぎ 何度か通ってやっと金を蒔けた 木粉や麦漆でパテをつくってくっつけて乾かして 刻苧漆(こくそう…

AkaneMasuda
7時間前

プラムビレッジを訪れたふりかえりと今

タイのプラムビレッジを訪れたのは4年前。 母が旅立つ2週間ほど前のことだった。 1年ほどの闘病期間から母の余命宣告。そのことに対してどう向き合ったらいいかわから…

AkaneMasuda
3か月前
4

せっかくの年のはじまりに楽しいことを思い描いておきたい。

My 100 2022年末、友人たちと移動中の車の中でとりとめない話をしていく中で翌年のやりたいことの話をした。 忘れないうちにメモしたそれらは一年たってみると笑っちゃ…

AkaneMasuda
4か月前
10

あっという間に過ぎ去ったように感じる一年をみつめなおしてみる

2023のこと①資格 天職だと今も思っているし、大好きでずっと続けてきた専門職。 理想と現場のギャップやハラスメントから一歩離れてみた昨今。 「自分のやってみたいこ…

AkaneMasuda
4か月前
4

足のサイズを計測して皮を裁断し、世界でひとつの靴をつくる

自覚はしていたけれど どうやら私は一から何かをつくることが好きみたい。 SNSが過去の自分の靴作りを思い出させてくれた。 鎌倉・日用美での てのひらワークスさんのWS …

AkaneMasuda
6か月前
4

種を蒔いて収穫した麦からヒンメリをつくる

はじまりは2019年 未来の暮らしをつくる菜園教室で集った仲間と海の家の廃材をいただいてレイズドベッドを作って菜園をはじめた。 秋まきのもち麦は小型のレイズドベッ…

AkaneMasuda
7か月前
5

今日という日

震災がおきたあの日 私は日本にいなかった。 「日本で地震!家族にすぐに連絡を!」 という友人からのメッセージ。 「日本は地震が多い国だからねぇ。。」と悠長に構えて…

AkaneMasuda
1年前
7

寒仕込みと季節のしつらい

大寒 一年で一番寒いとされるころ 味噌や醤油 身体はうずうずと寒仕込みをしたくなる 大豆に 塩に水に こだわりがつよくて探求したくなる性分 あるとき麹にも目を向け…

AkaneMasuda
1年前
4

暮らしと移住

ここ数年で岡山に足を運ぶようになったのは、岡山に住む人々とのつながりができたのが大きい。 友人の1人は2017年に移住した。 場所は和気町(わけちょう)。 実際は彼に…

AkaneMasuda
1年前
10

フォレストガーデンの先にみえるもの

浜松のフォレストガーデンのことは度々耳にしていて、月日を重ねるにつれその評判は増していたように思う。 念願かなって訪れられた気持ちのよい秋晴れの日。 入口すぐか…

AkaneMasuda
1年前
6

種を蒔いて綿を収穫し紡いだ糸から布を織るとしたら

最初に和綿の種を蒔いたのは2020年5月 収穫はほんのすこし その次に蒔いたのは2021年の初夏 冬に山梨の博物館でわけてもらった和綿 庭のレイズドベッドを眺め アオイ科の…

AkaneMasuda
1年前
6

はじめてラジオに投稿したら採用されたおはなし

The story about I posted on the radio for the first time and it was adopted.I asked to Korean radio station about organic school lunch. はじめてラジオに投稿し…

AkaneMasuda
1年前
4

하자센터 (Haja center)と노리단(noridan)

数年前、ソウルにあるハジャセンターを訪れた。 ハジャセンターはソウル市と延世大学が運営する青少年センター。 この時の目的は土壁と土から作るアースオーブン。 カイ…

AkaneMasuda
1年前
8

パーマカルチャーの5つの心構え

1Problem is the Solution. 問題は解決。 2The yield is theoretically unlimited. 収穫は無限にある。 3Work with nature ,not against. 自然に逆らうのではなく、と…

AkaneMasuda
1年前
4

できるかできないかとやるかやらないか

20歳くらいのときマニュアル免許をとってから、ずっとペーパードライバーだった。 この半年くらいでポツポツと運転をするようになった。 父が一人になったことからはじめ…

AkaneMasuda
1年前
8

U.P.Lab (アーバンパーマカルチャーラボ) at 東京都江東区

U.P.Lab (アーバンパーマカルチャーラボ) 東京都・有明にある武蔵野大学•有明キャンパスへ行ってきました。 目的は校舎の屋上菜園! 案内してくれたのは大学で環境シ…

AkaneMasuda
2年前
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金を蒔く

金を蒔く

海のお店の小さなクラブ活動
「ZERO WASTE CLUB」

心を寄せていた金継ぎ
何度か通ってやっと金を蒔けた

木粉や麦漆でパテをつくってくっつけて乾かして
刻苧漆(こくそうるし)で欠けをうめて乾かしてサンドペーパーでけずって
黒呂色漆(くろろいろうるし)を埋めた部分に塗る乾かすの中塗りを三度くりかえしてやっと金を蒔く

時間はかかるけど
接着剤で固めてしまわない天然由来の素材を使うことは

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プラムビレッジを訪れたふりかえりと今

プラムビレッジを訪れたふりかえりと今

タイのプラムビレッジを訪れたのは4年前。
母が旅立つ2週間ほど前のことだった。

1年ほどの闘病期間から母の余命宣告。そのことに対してどう向き合ったらいいかわからなくて私は深い悲しみに暮れていた。あの頃は毎日泣きながら眠りについていたし、今でも母を思い出さない日は一日もない。

毎週県をまたいで病院まで数時間の面会のために足を運ぶことや最期を迎えることへの畏れからパニックになりやすい彼女の容体にヘ

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せっかくの年のはじまりに楽しいことを思い描いておきたい。

せっかくの年のはじまりに楽しいことを思い描いておきたい。


My 100

2022年末、友人たちと移動中の車の中でとりとめない話をしていく中で翌年のやりたいことの話をした。

忘れないうちにメモしたそれらは一年たってみると笑っちゃうくらい実現できていないのだけれど、2022年に成し遂げたことを振り返ってみたら「あぁ、がんばってきたんだなぁ」って自分を労えることができた。

自分の思い通りになんか未来は描けないかもしれないけれど、一歩一歩を歩み進められて

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あっという間に過ぎ去ったように感じる一年をみつめなおしてみる

あっという間に過ぎ去ったように感じる一年をみつめなおしてみる


2023のこと①資格

天職だと今も思っているし、大好きでずっと続けてきた専門職。
理想と現場のギャップやハラスメントから一歩離れてみた昨今。

「自分のやってみたいこと」や「好きなこと」
さて何ができるかなって考えている中で、一つの資格に向き合った年初め。

人にみられたり何が起こるかわからない本番にめっぽう弱い私。実技も含まれる試験に向けてドキドキの連続で、本番も思わぬ事態が起こったけれど、

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足のサイズを計測して皮を裁断し、世界でひとつの靴をつくる

足のサイズを計測して皮を裁断し、世界でひとつの靴をつくる

自覚はしていたけれど
どうやら私は一から何かをつくることが好きみたい。

SNSが過去の自分の靴作りを思い出させてくれた。

鎌倉・日用美での
てのひらワークスさんのWS

私の足は足首が弱いうちだおれの足
両足のそくちょう(長さ)やワイズは両足のバランスが良いそう

ララパーやミンクオイル・柿渋のお手入れについて聞きつつ、
自分の足型を図り、皮を切断(今回は豚皮)
インソールやアウトソールでの調

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種を蒔いて収穫した麦からヒンメリをつくる

種を蒔いて収穫した麦からヒンメリをつくる


はじまりは2019年

未来の暮らしをつくる菜園教室で集った仲間と海の家の廃材をいただいてレイズドベッドを作って菜園をはじめた。

秋まきのもち麦は小型のレイズドベッドへ。

季節が移り変わると美しく輝く

2020年初夏 収穫と脱穀

大きく成長した麦を収穫して脱穀

それからは種を紡いではいたけれど
麦わらはてつかず

そして

2022年 冬

 

ついにヒンメリになりました

3年もの

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今日という日

今日という日

震災がおきたあの日
私は日本にいなかった。

「日本で地震!家族にすぐに連絡を!」
という友人からのメッセージ。

「日本は地震が多い国だからねぇ。。」と悠長に構えていた。
しばらくしてからニュースで事の重大さを知った。

家族の安否はすぐに確認できたけど、画面の向こう側の現地の様子が気になって、生中継のウェブニュースをPCで眺めては心配や不安からあまり眠れずに過ごした日々。

復旧は進んでいると

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寒仕込みと季節のしつらい

寒仕込みと季節のしつらい

大寒

一年で一番寒いとされるころ
味噌や醤油
身体はうずうずと寒仕込みをしたくなる

大豆に

塩に水に

こだわりがつよくて探求したくなる性分

あるとき麹にも目を向けた

季節の移り変わりを味わう日々
今年は季節の室礼(しつらひ)も意識していきたい

さて何を仕込もうか

暮らしと移住

暮らしと移住

ここ数年で岡山に足を運ぶようになったのは、岡山に住む人々とのつながりができたのが大きい。

友人の1人は2017年に移住した。
場所は和気町(わけちょう)。
実際は彼に聞くまで耳にしたことがなかった地名で、おためし移住や移住促進のキーパーソンがいて年間100人ほどの移住者がいるというのを知ったのはまたしばらく経ってからのこと。

彼は『蒔く』という屋号で季節の移ろいを観察しながら、自然と向き合うこ

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フォレストガーデンの先にみえるもの

フォレストガーデンの先にみえるもの

浜松のフォレストガーデンのことは度々耳にしていて、月日を重ねるにつれその評判は増していたように思う。

念願かなって訪れられた気持ちのよい秋晴れの日。

入口すぐから目に入った葡萄棚はバークレーのエディブルスクールヤードのラマダ(集会場)を彷彿させて、ウェルカムされた気分。
産まれて数ヶ月の赤子を含めた子どもたち5人と大人11人が大きな輪となった。

「緊張するとしゃべりすぎちゃうんだよね〜...

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種を蒔いて綿を収穫し紡いだ糸から布を織るとしたら

種を蒔いて綿を収穫し紡いだ糸から布を織るとしたら

最初に和綿の種を蒔いたのは2020年5月
収穫はほんのすこし

その次に蒔いたのは2021年の初夏
冬に山梨の博物館でわけてもらった和綿

庭のレイズドベッドを眺め
アオイ科の花の美しさに見惚れ
巾着みたいな蕾が膨らむのに心躍らせ
綿が姿をみせると希望を感じた

そして2022年のこの夏
葉山コットンプロジェクトをはじめ葉山和綿のプロダクトを作っているneem に相談して篠(しの・棒状の綿)にしま

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はじめてラジオに投稿したら採用されたおはなし

はじめてラジオに投稿したら採用されたおはなし

The story about I posted on the radio for the first time and it was adopted.I asked to Korean radio station about organic school lunch.

はじめてラジオに投稿したら採用されたおはなし

라디오에 처음으로 투고했을때 채용된 이야기.
친구가 KBS의 퍼스널리티

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하자센터 (Haja center)と노리단(noridan)

하자센터 (Haja center)と노리단(noridan)

数年前、ソウルにあるハジャセンターを訪れた。
ハジャセンターはソウル市と延世大学が運営する青少年センター。

この時の目的は土壁と土から作るアースオーブン。

カイル・ホルツヒューター(左官職人)によるレクチャー。

何日かかけて重なり合っていく土の美しさに目を奪われた。

フィル・キャッシュマンによるアースオーブンWS

時には手足を動かしながら楽しく、時には対話を大切に自分とみんなとのつながり

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パーマカルチャーの5つの心構え

パーマカルチャーの5つの心構え

1Problem is the Solution.
問題は解決。

2The yield is theoretically unlimited.
収穫は無限にある。

3Work with nature ,not against.
自然に逆らうのではなく、ともに働く。

4Everything gardens.
すべての生き物には適した生き方がある。

5Least change for the

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できるかできないかとやるかやらないか

できるかできないかとやるかやらないか

20歳くらいのときマニュアル免許をとってから、ずっとペーパードライバーだった。
この半年くらいでポツポツと運転をするようになった。

父が一人になったことからはじめた地元へ行ったり来たりな二拠点生活がきっかけでもある。

この間初めて市内をでて自然豊かな場所まで遠出した。

それまでは近くの大きな駐車場をぐるぐるしたり、あまり大きすぎない道路での運転だった。

その時の会話。

父『ここの道は難し

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U.P.Lab (アーバンパーマカルチャーラボ) at 東京都江東区

U.P.Lab (アーバンパーマカルチャーラボ) at 東京都江東区

U.P.Lab (アーバンパーマカルチャーラボ)

東京都・有明にある武蔵野大学•有明キャンパスへ行ってきました。
目的は校舎の屋上菜園!

案内してくれたのは大学で環境システム学科の教授を務める明石修くん。

オンライン化が進んだこの2年の中でひさしぶりに屋上を訪れると、葉は生い茂り自然に育った桜の木は大きく成長していたそう。
世情が落ち着いてからの毎週の活動には他学科の学生や卒業生まで足を運ん

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