山羊アキミチ

詩/作詞/エッセイ/詩小説/1983年生/石川県/執筆、作品提供、その他お問い合わせや…

山羊アキミチ

詩/作詞/エッセイ/詩小説/1983年生/石川県/執筆、作品提供、その他お問い合わせやご依頼等はTwitterのDMにて受け付けております🐐。Twitter:@ yagimichi83

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固定された記事

【朗読】ウグイスが鳴いた日

https://youtu.be/L52Tu4BnZq4?feature=shared 2022年5月、人生ではじめて自身の作品を朗読化していただき世の中に発表したのがこの「ウグイスが鳴いた日」でした。 詩の…

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贅沢!『MROアナウンサー朗読会&松本俊明ピアノコンサート』

太陽フレアに世界がざわついていた令和6年5月11日土曜日。 この日間違いなく石川県で一番賑わっていたのが野々市市であったろう。 というのも能登半島地震チャリティ企画で…

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【掌篇】十月の流れ星

銀という名の猫がいた。 実家で飼っていた茶トラのオス猫であった。 熊に立ち向かう狩猟犬の漫画に登場する秋田犬の名前を付けたのは、その猫に強くたくましく育ってほしい…

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【感想】谷川恵一アナと「四月物語」

北陸放送(MRO)の谷川恵一アナがメインパーソナリティを務めるMROラジオ土曜朝9時の番組『谷川恵一そろそろ。』 前番組『モリラジ』最終回からメールを送り始め新体制で…

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【作詞】夜よ

翳りゆく部屋 ひとりなんて 慣れてしまった もう今では 窓の隙間から 吹いてくる 頬を冷やす 涙の轍 星よ 自由になりたい この身 こころ すべてを 星よ ひとつに…

山羊アキミチ
2週間前
24

【詩】ぶっ

ぶっ叩く ぶっ潰す ぶっ放す ぶっコロす ぶっ刺す ぶっかける ぶっとばす ぶっちぎる ぶっ それだけなら 間抜けなのに 頭にくると 物騒な ぶっ

山羊アキミチ
2週間前
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【短歌】最後の春3首

●時の河めぐる鶯喉ならす衝動ほぐし卒アルひらく ●ひとごとと言う事なかれ春疾風民放が煩すぎる夜は ●桜舞う桜散るのも同じ雨変換キーは勝手なもんで

山羊アキミチ
2週間前
13

【自由律俳句】2024/04/23

●春と呼べるのは四月だけだった ●物心つく頃から橋爪功は橋爪功 ●マスクの下で歌うLet It Go

山羊アキミチ
2週間前
12

【自由律俳句】2024/04/22

●あの人がフォローしてるなら安心 ●イヤホンなしでは生きていけない ●首タトゥーが選んだ着物は紫だった

山羊アキミチ
3週間前
11

【エッセイ】水色の洗面器

今でも僕は水色の洗面器を見ると条件反射で拒絶してしまう。 嘔吐した場面を思い出してしまうからだ。 幼稚園、もしかしたらそれ以前から小学生くらいまで使っていた洗面器…

山羊アキミチ
3週間前
18

【自由律短歌】2024/04/15

●エアコンの送風口の隙間からことばたちが顔をのぞかせる ●冷房つけると待ち望んでいたことばたち羽根ばたつかせ翔んだ

山羊アキミチ
4週間前
10

【自由律俳句】2024/04/14

●メンマ臭い筍近い春急行 ●リクルートスーツ親子とすれ違うパーカーが重い ●信頼回復という意図がまだ反省の手前側

山羊アキミチ
4週間前
10

【作詞】春のせい

ふわふわ浮つく かすみのあかり ふわふわ揺らつく ぬるい世界 首に吹く風 ふと冷たい 見開く目にうつる 淡い色と声たち 足並みそろわない 春のせい ふわふわ浮き立つ めく…

山羊アキミチ
1か月前
14

【自由律俳句】2024/04/12

●銀座の消印もう関わらないでのサイン ●温もりは水銀に微睡んで葡萄酒のコルク溶かす ●みつをなみの出現率の魯山人 ●音も無く弾ける桜ポップコーン

山羊アキミチ
1か月前
8

【短歌】2024/04/11

ありがとうと言ったら本当にさよならになった桜の雨止まず

山羊アキミチ
1か月前
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【自由律短歌】2024/04/09

あの人がわたしを嫌いとわかるまで十三回春を見送った

山羊アキミチ
1か月前
13
【朗読】ウグイスが鳴いた日

【朗読】ウグイスが鳴いた日

https://youtu.be/L52Tu4BnZq4?feature=shared

2022年5月、人生ではじめて自身の作品を朗読化していただき世の中に発表したのがこの「ウグイスが鳴いた日」でした。
詩のような短編小説を書いてみたく当時の自分には少し実験的な試みで挑戦でした。
夢を追いかける主人公のモデルは僕自身でもあり縁あって出会った友人でもありました。
この作品はとても不思議な歩みをたど

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贅沢!『MROアナウンサー朗読会&松本俊明ピアノコンサート』

贅沢!『MROアナウンサー朗読会&松本俊明ピアノコンサート』

太陽フレアに世界がざわついていた令和6年5月11日土曜日。
この日間違いなく石川県で一番賑わっていたのが野々市市であったろう。
というのも能登半島地震チャリティ企画で地元の放送局のMROのアナウンサー4人による朗読会と日本のみならず世界の音楽業界でも活躍されている作曲家でピアニストの松本俊明さんによるピアノコンサートが野々市市文化会館で開催されたからである。

雲一つない青い空。容赦なく照りつける

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【掌篇】十月の流れ星

【掌篇】十月の流れ星

銀という名の猫がいた。
実家で飼っていた茶トラのオス猫であった。
熊に立ち向かう狩猟犬の漫画に登場する秋田犬の名前を付けたのは、その猫に強くたくましく育ってほしいと願ったからだった。
なぜ勇敢な主人公にあやかったのかも含め、その理由といきさつの経緯を銀と出逢う少し前まで遡ってみたい。

祖父母の家の裏庭に一匹の野良猫が現れた。当時二十二歳の私は家業を手伝いにほぼ毎日祖父母の家へ通っていた。いつしか

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【感想】谷川恵一アナと「四月物語」

【感想】谷川恵一アナと「四月物語」

北陸放送(MRO)の谷川恵一アナがメインパーソナリティを務めるMROラジオ土曜朝9時の番組『谷川恵一そろそろ。』

前番組『モリラジ』最終回からメールを送り始め新体制でスタートした今番組には初回から欠かさず拝聴&メールを送っている。これが僕の最近の土曜のルーティンとなっている。ラジオにメッセージや企画応募、曲のリクエストをすることは中学以来でとても新鮮である。寄稿や賞レースの投稿とも違って気軽に徒

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【作詞】夜よ

【作詞】夜よ

翳りゆく部屋 ひとりなんて
慣れてしまった もう今では
窓の隙間から 吹いてくる
頬を冷やす 涙の轍

星よ 自由になりたい
この身 こころ すべてを
星よ ひとつになりたい
今は どんなに 離れていても

タオルにくるまった 夜の闇に
とけて消えれば 楽なのかしら
伏せてから季節は 移り変わり
写真のあなた 口を塞いだ

月よ 声をきかせて
耳に 胸に 届けて
月よ 影を伸ばして
生まれ かわれ

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【詩】ぶっ

【詩】ぶっ

ぶっ叩く
ぶっ潰す
ぶっ放す
ぶっコロす
ぶっ刺す
ぶっかける
ぶっとばす
ぶっちぎる

ぶっ
それだけなら
間抜けなのに
頭にくると
物騒な
ぶっ

【短歌】最後の春3首

【短歌】最後の春3首

●時の河めぐる鶯喉ならす衝動ほぐし卒アルひらく

●ひとごとと言う事なかれ春疾風民放が煩すぎる夜は

●桜舞う桜散るのも同じ雨変換キーは勝手なもんで

【自由律俳句】2024/04/23

【自由律俳句】2024/04/23

●春と呼べるのは四月だけだった

●物心つく頃から橋爪功は橋爪功

●マスクの下で歌うLet It Go

【自由律俳句】2024/04/22

【自由律俳句】2024/04/22

●あの人がフォローしてるなら安心

●イヤホンなしでは生きていけない

●首タトゥーが選んだ着物は紫だった

【エッセイ】水色の洗面器

【エッセイ】水色の洗面器

今でも僕は水色の洗面器を見ると条件反射で拒絶してしまう。
嘔吐した場面を思い出してしまうからだ。
幼稚園、もしかしたらそれ以前から小学生くらいまで使っていた洗面器が水色の乗り物のイラストが描かれた子供用の洗面器だった。
僕が最後に吐いた(嘔吐した)のは小学校低学年くらいだったろうか。
吐き気に負けて涙しながら嘔吐する時は決まってその洗面器にだった。
風邪や体調を崩した時によく気持ち悪くなっていた僕

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【自由律短歌】2024/04/15

【自由律短歌】2024/04/15

●エアコンの送風口の隙間からことばたちが顔をのぞかせる

●冷房つけると待ち望んでいたことばたち羽根ばたつかせ翔んだ

【自由律俳句】2024/04/14

【自由律俳句】2024/04/14

●メンマ臭い筍近い春急行




●リクルートスーツ親子とすれ違うパーカーが重い
●信頼回復という意図がまだ反省の手前側

【作詞】春のせい

【作詞】春のせい

ふわふわ浮つく
かすみのあかり
ふわふわ揺らつく
ぬるい世界
首に吹く風
ふと冷たい
見開く目にうつる
淡い色と声たち
足並みそろわない
春のせい

ふわふわ浮き立つ
めくった袖に
ふわふわ漂う
甘い世界
無駄に青い空
雲ひとつない
逆さの心にうつる
固い蕾重たい
足並みそろわない
春のせい

ふわふわどこまで
つづくのだろう
ふわふわどこから
現実だろう
軽やかであれば
幸せであれば
浮き彫りに

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【自由律俳句】2024/04/12

【自由律俳句】2024/04/12

●銀座の消印もう関わらないでのサイン
●温もりは水銀に微睡んで葡萄酒のコルク溶かす
●みつをなみの出現率の魯山人
●音も無く弾ける桜ポップコーン

【短歌】2024/04/11

【短歌】2024/04/11

ありがとうと言ったら本当にさよならになった桜の雨止まず