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創作大賞2022『赤いほっぺ』
○ 校舎・全景
○ 教室
生徒たちがいくつか机を寄せ合って昼食のお弁当を食べている。竹乃灯里(15)と落合加奈(15)は隣に並んでいる。
加奈「じゃーん! 見てみて。これ何だと思う?(手に持って見せるように)」
灯里「……手紙?」
加奈「ただの手紙じゃないんだな。なんとッ推しからファンレターの返事が届きました!」
灯里「(驚いて)すごー」
加奈「(興奮して)でしょ? 私のコウ様に対する愛が伝わっ
USJを劇的に変えた、たった一つの考え方 #自己用書籍要約
価格弾力性……1%の値上げに対して、何%売上が減少するかという反応度を分析する。
ちょっとの値上げでガーンと売上が下がる状態を「価格弾力性が大きい」、
その逆が「価格弾力性が小さい」
値段を最終的に決めているのは市場であり、消費者である
→先にブランド価値を顕著に高めておき、価格弾力性をできるだけ小さくしておく
◆マーケターの仕事
会社のお金の使い道や
デジタルマーケティングの定石 #自己用書籍要約
◆デジタル4つの限界
✱3秒以上の営業トークは無視される
✱ユーザーの顔がまったく見えない
✱爆発力がなく、少しずつしか伸びない
✱大量データを集めただけでは何もわからない
◇3秒以上の営業トークは無視される
✱ユーザは自分の好きなもの以外、一切見ない
✱企業に「カスタマジージャーニー」は操作できない
✱デジタルでブランディングはできない
Webサイトのロゴやデザインを変えただけではNG。
商
飲み終わるまでそこにいて
沙央理はここまで来るまでの記憶がなかった。いや、考えたくなかっただけかもしれない。
慎太郎に話があると言われ、昼前の待ち合わせに指定されたこの場所は、かつて彼と初デートをしたカフェだった。給仕係に案内されたテラス席は、台風一過のあとの晴天だからか、いつもより賑やかだった。あまり会話が弾んでいない、大学生になりたてのような若い男女、スーツ姿で電話をしている男性、なかにはペットを連れて過ごしている客も
君だけのファッションショー
気づいたときには小一時間経っていた。可奈子は自分の部屋にいた。壁には高校の制服がかけられている。母親が近所の中古品店で適当に見つけてきた姿見の前でああでもない、こうでもない、と次々と服を放り投げた。それでもぜんぜん決まらない。
可奈子はどちらかというと直感でモノを決める性格であった。かつて家族でファミレスに行ったときも、弟は優柔不断でいつまでも悩んでいるのに対し、可奈子はすぐに決めることができた。
君の後ろ姿は神様のもの
男の子の後ろ姿。
あー木野くん今日もかっこいいな。あのフッサフサの髪の毛に、ちょっと寝ぐせが残ってるとこ。身体は華奢なのに肩幅は広いとこ。きれいな顔してるのに声は低いとこ。授業であてられてもすんなり答えて正解するとこ。お兄さんと仲良いとこ……
「……き! ……さき! 起きて!」
どこからか声がした。ちょっと今いい気分なんだから話しかけないでよ、と思っていると、突然、パシっと頭を叩かれた。顔を上げる