あやしも

足つぼマッサージが得意です。男の子ふたりの母。 noteを読むこと、書くことが好きで…

あやしも

足つぼマッサージが得意です。男の子ふたりの母。 noteを読むこと、書くことが好きです。

マガジン

  • 私の貧血のお話

    夏休みの終わりに突然の激しい動悸が……救急車で搬送してもらい、重度の貧血と診断され入院した時のお話です。

  • 私の街

    私が生まれ、育ち、暮らす街のことについて書いたものです。

  • 電車の旅シリーズ

    電車好きな我が家の兄弟。今まで乗った電車とそれにまつわるお話です。

  • 「四角い布展」ご来場に感謝です

    2022年5/10〜5/12までの「四角い布展」(自由学園明日館)にご来場いただき、 noteに載せてくださった方々の記事です。ありがとうございます。

  • 屋上から天体観測

    小学生次男の理科の宿題や、その他にふと夜空を見上げた時の noteです。

記事一覧

固定された記事

ご覧ください!なCM

ヘッダーのイラストにこちらを選んだのは、中学生になった次男が、先日野球部に入部したからです。 こんばんは、あやしもです。 5/19(日)文学フリマ(通称:文フリ)東京に…

あやしも
9日前
74

おやきと文学 ー 微熱さんのブックカフェ ー

連休最終日、夜9時をまわった池袋の街はまだまだ元気いっぱいだった。 人の波をかき分けながら、微熱さんとふたりで歩いた。   「向こうから若者がいっぱい来るー」 ふ…

あやしも
11時間前
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【創作】歩道橋

子どもの日だからというのが飲み会の理由だなんて、おかしい。 リビングで陽気にはしゃぐ夫の同僚達を見て、弥生は心底そう思った。 「ごめん、湊人にどうしても会いたい…

あやしも
3日前
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こんなビッくらポン!があったなら

お昼、くら寿司に行ってきた。 我が家の三大外食は、「ジョナサン」「くら寿司」「サイゼリヤ」である。 くら寿司には三ヶ月に一度くらいの頻度で行っている。 「ねぇそ…

あやしも
5日前
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ハロー、5月

「こんにちは」と5月に挨拶したくなるような陽気だ。 青い空、風に緑が揺れていた。 我が家はカレンダー通りに過ごす息子ふたりと、昨日からバイクツーリング一泊旅に行…

あやしも
6日前
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【企画参加】あの日聴こえてきたものは

企画に参加させていただきます。 ②朗読部門です。 …………………… 雨が降っていた。 洗濯物を室内に干しながら、すまいるスパイスを聴いていた。 「ピリカ文庫」朗…

あやしも
12日前
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読書感想文『装幀のなかの絵』

アートディレクターという仕事を知ったのは、昔むかし働いていた店(日本の古布とアンティーク着物店)が本を出した時だった。 20年以上も前のこと。 この時一回だけの経験…

あやしも
12日前
52

読書感想文『はーばーらいと』

つばさとひばり。 幼馴染で、家族のようで、友達で、いとこのような男女。 ひばりの両親は新興宗教の信者で、娘は両親を「こちらの世界」に戻そうと試みる。 中学卒業後…

あやしも
2週間前
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【創作】くるくる

「風車の柄なんてあるのね」 湊人の着物をやさしく撫でながら、夏菜子が言った。 「そうよ、縁起がいい柄なの。風でくるくる回るじゃない?風車。まめに動くから、元気に…

あやしも
3週間前
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春の空に書くように

子ども達の入学式が終わりました。 八日が長男の高校の、九日が次男の中学校の式でした。 長男の入学式の日、式会場へ向かう時に桜の名所を通りました。 この noteのヘッ…

あやしも
3週間前
82

眼鏡オジサンになる日

2021年から始まった眼鏡オジサンになる日ですが、 事の始まりは、 だったと記憶しています。 確か、パクリ=愛のようなことをおっしゃってました。 そこからどういうわ…

あやしも
1か月前
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煩悩

まるで5月のような陽気だった。 一日前の春の嵐は嘘のようで、からり晴れた青空と、初夏の日差しがあった。 義母と家族と乗った中央線には、半袖姿の親子が目についた。 …

あやしも
1か月前
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【創作】不条理

「始まり、はじまりー」 突然の声に、オレと朋也は驚いた。 振り返ると、野球帽を被った爺さんが立っていた。 朋也はランドセルについた防犯ブザーを握りしめ、オレに身…

あやしも
1か月前
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卒業式に聴く

息子ふたりの卒業式が終わりました。 3歳差の兄弟なので、小学校には計9年間お世話になりました。 式の最中や式典後に聴いた音楽が、耳と心に残っています。 次男の卒業…

あやしも
1か月前
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【創作】雨上がり

桜色の服を着たくなったのだ。 「春だからではなくて、気の持ちよう」 誰に言い訳する必要もないくせに、香子はそう思っている。 紺、ブラウン、グレーが中心なワードロ…

あやしも
1か月前
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眼鏡オジサンになる日2024のお知らせ

今年も、この日が近づいてまいりました。 4月1日は眼鏡オジサンになる日です。 なんのこっちゃな方も、 こういうのはちょっと……な方も、 最後までお読みいただけたら幸…

あやしも
1か月前
70
ご覧ください!なCM

ご覧ください!なCM

ヘッダーのイラストにこちらを選んだのは、中学生になった次男が、先日野球部に入部したからです。
こんばんは、あやしもです。

5/19(日)文学フリマ(通称:文フリ)東京に、おだんごさんが出店されます。

この日、私はおだんごやの売り子になります。

おだんごさんご本人は当日ブースにいらっしゃいますし、くまさんも売り子をされます。

着ぐるみさんが、おたんごやのアニメーションCMを制作されました。

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おやきと文学 ー 微熱さんのブックカフェ ー

おやきと文学 ー 微熱さんのブックカフェ ー

連休最終日、夜9時をまわった池袋の街はまだまだ元気いっぱいだった。
人の波をかき分けながら、微熱さんとふたりで歩いた。  

「向こうから若者がいっぱい来るー」

ふたりとも、先ほどの打ち上げでいただいたごはんでお腹がいっぱい。

同じ方向だったので、行けるところまでご一緒しましょうという流れ。

「若者が多いね、若者のエキスを吸おう!」

雑踏のなか笑いあっていた我々だが、実は年齢差は20くらい

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【創作】歩道橋

【創作】歩道橋

子どもの日だからというのが飲み会の理由だなんて、おかしい。

リビングで陽気にはしゃぐ夫の同僚達を見て、弥生は心底そう思った。

「ごめん、湊人にどうしても会いたいって言うからさ。本当にごめん、弥生、せっかくの休みの日なのに、申し訳ない………」

会いたいものか。
そんなわけないだろと思ったが、口には出さずにいた。

夫には夫の事情、こうなってしまった流れがあるのだろう。

人見知りが落ち着いてき

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こんなビッくらポン!があったなら

こんなビッくらポン!があったなら

お昼、くら寿司に行ってきた。

我が家の三大外食は、「ジョナサン」「くら寿司」「サイゼリヤ」である。

くら寿司には三ヶ月に一度くらいの頻度で行っている。

「ねぇそろそろ、くら寿司に行かない?」

言い出すのは、中1の次男であることが多い。

次男にとっては、「大好きなお寿司を食べること」と同じくらいの熱量で、

ビッくらポン!を何回できるか?
がある。
回る寿司をチェックしながらも、次男の目は

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ハロー、5月

ハロー、5月

「こんにちは」と5月に挨拶したくなるような陽気だ。

青い空、風に緑が揺れていた。

我が家はカレンダー通りに過ごす息子ふたりと、昨日からバイクツーリング一泊旅に行っている夫。

今晩には夫が帰ってくるし、息子達も明日から連休。
ゴールデンウィークの後半が始まる。

今日は楽しいことがあった。

幼児とパパらしき人が、一緒に道端に立っているのを見た。

風が吹くと、ちびちゃんが首に着けているスタイ

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【企画参加】あの日聴こえてきたものは

【企画参加】あの日聴こえてきたものは

企画に参加させていただきます。
②朗読部門です。

……………………

雨が降っていた。

洗濯物を室内に干しながら、すまいるスパイスを聴いていた。

「ピリカ文庫」朗読の回。
ピリカさんが読み始め、思わず手が止まった。

あの日聴こえてきた『カーディガン』に、打ちのめされた。

ピリカさんの朗読に吸い込まれ、気がつくと物語のなかに居た。
さっきまで靴下やパンツを干していたのに。

「ピリカ文庫」

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読書感想文『装幀のなかの絵』

読書感想文『装幀のなかの絵』

アートディレクターという仕事を知ったのは、昔むかし働いていた店(日本の古布とアンティーク着物店)が本を出した時だった。

20年以上も前のこと。
この時一回だけの経験であり(私が関わったのはこの時のみ。店は以降も着物本を出している)現在とは違うだろう。

出版社の編集者、フリーのライター、カメラマン、そしてアートディレクターというメンバーが、本づくりのメンバーだった。

編集者は全体の構成を考え、

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読書感想文『はーばーらいと』

読書感想文『はーばーらいと』

つばさとひばり。
幼馴染で、家族のようで、友達で、いとこのような男女。

ひばりの両親は新興宗教の信者で、娘は両親を「こちらの世界」に戻そうと試みる。

中学卒業後に、家族と共に消えたひばり。

ひばりの居ない町に慣れてきた19歳のつばさの元に、彼女からの手紙が届く。

…………………………

宗教二世のひばりと、彼女を助けるつばさの物語である。

助けるという言葉が適切なのか、分からない。
助け

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【創作】くるくる

【創作】くるくる

「風車の柄なんてあるのね」

湊人の着物をやさしく撫でながら、夏菜子が言った。

「そうよ、縁起がいい柄なの。風でくるくる回るじゃない?風車。まめに動くから、元気に育つという意味があるらしいよ。あとね、風車がカラカラ回る音が、邪気を払うとも言われてるんだって」

「ふふっ。弥生ちゃん、店員さんみたい」

1歳の誕生日祝いに、着物を着せたいの。
完全に親のエゴだけど。
湊人は嫌がるよね。着物、嫌いに

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春の空に書くように

春の空に書くように

子ども達の入学式が終わりました。

八日が長男の高校の、九日が次男の中学校の式でした。

長男の入学式の日、式会場へ向かう時に桜の名所を通りました。
この noteのヘッダーは、お花見の人と人の隙間から一枚だけ撮れた写真です。

新品のローファーと履き慣れないハイヒール、親子共に痛む足を気にしながら歩きました。

式後、立ち寄った駅ビルでお昼ごはん。
見目麗しきオムライスにデミグラスソース。
長男

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眼鏡オジサンになる日

眼鏡オジサンになる日

2021年から始まった眼鏡オジサンになる日ですが、
事の始まりは、

だったと記憶しています。

確か、パクリ=愛のようなことをおっしゃってました。

そこからどういうわけか、4月1日にみんな一斉に自分のアイコンを眼鏡オジサン(3パパさんアイコン)にしたら面白いよね?

エイプリルフールだし、みなさんきっと許してくれるよね?

なノリ(ノリ紀香)だった気がします……。

れおさんが2年主催してくれ

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煩悩

煩悩

まるで5月のような陽気だった。

一日前の春の嵐は嘘のようで、からり晴れた青空と、初夏の日差しがあった。

義母と家族と乗った中央線には、半袖姿の親子が目についた。

黒やグレー、白の服を着た我々は、これからお寺に向かうのだ。
義父の一年早い七回忌、義父の叔母さんの、一年遅れの二十七回忌のために。

突然の暖かさに、息子達のニットのセーターやカーディガンが不要だった。

真白いシャツを着た彼らは、

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【創作】不条理

【創作】不条理

「始まり、はじまりー」

突然の声に、オレと朋也は驚いた。

振り返ると、野球帽を被った爺さんが立っていた。

朋也はランドセルについた防犯ブザーを握りしめ、オレに身体を寄せてきた。

「おふたりさん。学校のおつとめ、ご苦労さんでございました。わたしの戯言に、少しばかり耳を貸してはくれないか」

下校途中の小学生に声をかけるなんて、不審者オブ不審者じゃないか。

家に帰ってお母さんに伝えれば、はい

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卒業式に聴く

卒業式に聴く

息子ふたりの卒業式が終わりました。

3歳差の兄弟なので、小学校には計9年間お世話になりました。

式の最中や式典後に聴いた音楽が、耳と心に残っています。

次男の卒業証書授与のときは、1年生から6年生の時までの思い出の曲メドレー。
証書の受けとりに合うテンポで、音楽の先生がピアノで弾いてくださいました。

これは1年生の学習発表会で演奏した曲。
これは4年生の運動会の時のだ。
小学校最後の運動会

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【創作】雨上がり

【創作】雨上がり

桜色の服を着たくなったのだ。

「春だからではなくて、気の持ちよう」

誰に言い訳する必要もないくせに、香子はそう思っている。

紺、ブラウン、グレーが中心なワードローブに、見慣れない色が加わる。
そう思うだけで、なんだか愉快な気持ちになるのだった。

10年付き合った航との別れは、関係してないとも言えない。

でも、それだけじゃない。

新しい自分になりたい?
冗談じゃない、今の私が大好きだもの

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眼鏡オジサンになる日2024のお知らせ

眼鏡オジサンになる日2024のお知らせ

今年も、この日が近づいてまいりました。

4月1日は眼鏡オジサンになる日です。

なんのこっちゃな方も、
こういうのはちょっと……な方も、
最後までお読みいただけたら幸いです。

文末に、私の音声がついてます。

4月1日の一日限定で、 noteのアイコンを眼鏡オジサンにして遊びませんか?という企画です。

参加方法やルールは、くまさんの noteをご参照ください。

くまさんがされているというこ

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