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古い街並みを歩こう

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344 奈良・今井町 古い街並みに懐かしさを感じる。

344 奈良・今井町 古い街並みに懐かしさを感じる。

桜井市で紅葉見物をした後、少し時間に余裕ができました。
昨年も来たのですが、また来たいなと思ってふらっとやってきたのが橿原市の八木西口駅。ここから歩いて5分ほどのところに日本最大級の国の重要伝統的建造物群保存地区である今井町(いまいちょう)があります。

これが今井町の地図。東西600メートル、南北300メートルの地域の中に500棟もの伝統的建物が残っています。重要伝統的建造物群保存地区は全国にた

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349 冬の武家屋敷を歩き歴史を知る~秋田県・角館

349 冬の武家屋敷を歩き歴史を知る~秋田県・角館

秋田に来ました。北東北にやって来たのは息子が浪人生のときだったから、実に3年ぶりです。このときは主に白神山地をめぐりました。

今回は秋田駅からこまち号に乗って内陸に向かいます。

やってきたのは角館。前に来たのは30年以上前のこと。北海道から夜行で青森まで来て、そこから秋田経由盛岡行のエル特急「たざわ」でここまで来たのを覚えています。そのころは角館町でしたが今は仙北市。何から何まで変わってしまい

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306 「入り鉄砲に出女」を厳しく取り締まった歴史を知る~湖西市・新居関所へ

306 「入り鉄砲に出女」を厳しく取り締まった歴史を知る~湖西市・新居関所へ

こんにちは。
今日の名古屋の最高気温は35.7℃。朝8時台から外を歩いていたんですが、その時間から真夏を超えるような信じられない暑さ。数百メートル歩いただけで頭から汗が吹き出します。

そんな中やって来たのは静岡県最西端の町、湖西市。文字通り浜名湖の西にある町ですが、まさにその湖岸に位置するのが新居町(あらいまち)。今回の旅の目的地です。

駅のホームに降りると、北側の線路を新幹線が走り抜けていき

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270 磁器のまち・有田の街並みをあるく

270 磁器のまち・有田の街並みをあるく

約1年ぶりとなった九州旅行。鳥栖駅から特急みどりで約1時間で佐賀県の西部、有田町に来ました。

日本を代表する磁器、有田焼を産出する地として有名です。積出港が伊万里にあったことから伊万里焼とも呼ばれており、肥前地域全般の磁器を指すときは伊万里焼と称されます。

有田の磁器の歴史を知ろう

駅から少し歩いて突き当りの丘を登ると「佐賀県立九州陶磁文化館」に到着しました。わたしは磁器に関してずぶのド素人

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たくさん歩く(妻籠宿2) #204

たくさん歩く(妻籠宿2) #204

前回からの続きです。

今回は短め記事です。

日本で最初に宿場町を保存しようという活動が始まった妻籠宿。

その町並みを引き続き歩いて確かめます。
と言っても、ただ歩いてるだけですけどね。

妻籠宿本陣。ここだけなら300円。

しかし、歴史資料館と脇本陣奥谷という建物も合わせると700円。
いいお値段なので悩んだ上で諦めました。😅

脇本陣と歴史資料館は600円。
脇の本陣の方が本陣より高い

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たくさん歩く(妻籠宿1) #203

たくさん歩く(妻籠宿1) #203

前回からの続きです。

天竜峡大橋のそらさんぽ天竜峡を渡って飯田線を見送った後は、阿智村の昼神温泉の脇を通ってはなもも街道と呼ばれる道をぐんぐんと登り進んでいきます。

途中、清内路というところを走り抜けたのですが、読み方が分からず、なんて読むのだろう?と思ったのと、とてもいい地名だなと思いました。

清々しい気分になれそう。
途中には漬物屋があって思わず寄りたくなりましたが、先を急ぎました。

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181 金華山と長良川に育まれた町・岐阜を歩く

181 金華山と長良川に育まれた町・岐阜を歩く

愛知県出身で岐阜県には何度も旅をしている私ですが、岐阜市に観光に来たのは40年ぶり。小学校のとき、そろばん塾の遠足で金華山に登って以来です。仕事では何度も来ているんですがね。

岐阜市役所に隣接する図書館「みんなの森 ぎふメディアコスモス」。ここに車を停めて岐阜の中心部を歩きます。

なお、今回参考にしたのは「月刊 旅色」。松本まりかさんが岐阜を旅した特集記事です。

岐阜県民の心に流れる「長良川

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168 「関の山」発祥の地、三重・関宿へ

168 「関の山」発祥の地、三重・関宿へ

「関の山」という言葉を聞いたことがあると思います。
「あのチームはせいぜい準決勝くらいが関の山だ」。
一生懸命頑張ってもせいぜいこのぐらいが限界だ、と意味に使われます。

さて、じゃあなんでそれが「関の山」なんでしょうか。

その語源となる場所があります。

それがこの関宿(せきじゅく)。三重県亀山市にある旧東海道の宿場町です。

この関宿の祭りの際に出される山車(だし)(山車のことを「山」ともい

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150 江戸と昭和の香り漂う伊予の小京都・大洲(前編)

150 江戸と昭和の香り漂う伊予の小京都・大洲(前編)

10月9日 松山を発った私は鉄路で西に向かい、大洲市の中心駅伊予大洲駅で下車しました。

大洲市は大洲城の下で栄えた城下町。町の中心部は駅からはやや離れていますが、バスもそんなに多くありません。

最近、わたしの本業の会社で、歩け歩けとケツを叩かれていることから歩くとそこそこある距離を徒歩で移動することにします。20分くらいなのでそこまで大変ではないですが、プラスそこからまた歩いて観光ということに

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137  【旅色】新型ハイブリッド特急で行く岐阜・飛騨高山の旅

137 【旅色】新型ハイブリッド特急で行く岐阜・飛騨高山の旅

本日、旅色の方で記事「新型ハイブリット特急で行く岐阜・飛騨高山の旅」が公開されました! 新型特急で行った高山の旅の記録を是非ご覧ください。

146 熱田&桑名 海の街道七里の渡し

146 熱田&桑名 海の街道七里の渡し

東海道五十三次は江戸・日本橋から京都・三条大橋を結ぶ江戸時代の大街道です。

この街道は陸路で江戸と京都を結んでいたわけですが、途中、人区間だけ海路を渡る必要がありました。

それが名古屋市の熱田神宮の南にあった宮宿(みやじゅく)と伊勢国桑名宿の間。その間七里を海路で渡っていたことから「七里の渡し」と呼ばれていました。

低地が多く、海と川が複雑に入り組んでいたこの地域。佐屋宿を経由することで当時

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124 まねき猫の街に新たな息吹を感じる・常滑「やきものの散歩道」

124 まねき猫の街に新たな息吹を感じる・常滑「やきものの散歩道」

愛知県尾張地方には全国的に有名なやきものの町が複数あります。
北部を代表するのが瀬戸焼で有名な瀬戸市。その北には美濃焼の多治見市もある陶器の一大産地です。

一方、南部を代表するのが知多半島の中部にある常滑市。中部国際空港のあるこの町は常滑焼というやきもので有名。今は合併してLIXILという名になっている住宅設備メーカーのINAXはここが本社です。

オリジナル「まねき猫」たちが旅人を歓迎

名鉄

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90 懐かしいにおいの海辺の町を歩く・牛窓市街

90 懐かしいにおいの海辺の町を歩く・牛窓市街

ずっと来てみたかった日本のエーゲ海、牛窓を訪ねています。

牛窓オリーブ園をあとにして、丘を車で下りることにします。

牛窓の街並みの向こうは瀬戸内海。ヨットで楽しむ人たちの姿が見られます。ヨットって、乗っている人だけじゃなくって眺めている人もなんだか楽しくなって心が弾んできてしまう不思議な乗り物ですね。

海からすぐの細い路地には古い民家や蔵が並びます。

ここは「しおまち唐琴通り」。江戸時代か

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91 山陽道の宿場町で日本初のアルベルゴ・ディフーゾに泊まる・岡山県矢掛町

91 山陽道の宿場町で日本初のアルベルゴ・ディフーゾに泊まる・岡山県矢掛町

矢掛(やかげ)という町のことを初めて知ったのは3月のこと。

旅を考えるセミナーに参加した際、今、アルベルゴ・ディフーゾ(分散型ホテル)というものが話題になっていて、その発祥の地、イタリアのアルベルゴ・ディフーゾ協会から日本で最初に分散型ホテルとして認定されたホテル、矢掛屋 INN & SUITESがこの矢掛町にあると知ったからでした。

アルベルゴ・ディフーゾについては過去にnoteでもいくつか

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