Daydream theater

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ノート

無告知延長オリエンテーション

その人は大学入試に無事合格し,晴れて大学生となった。

 しかしその教室には中学の時の同級生がずらりと並んでいたのである。

 その人,せめて大学はいいところに行こうと高校はかなり頑張って進学校に進んでいた。しかしいざ大学に入ってみると自分よりも勉強量がないと思っていた人と同じ教室にいたことから自分の高校時代は甘かったのかと反省した。

 おまけに大学の教室は予想以上に狭い。詰めて座ってようやく全

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バナナテニス

生まれてこの方テニスは授業でしかやったことがない。
 運動部に入ったこともない人間である自分が今日の夢の中ではテニス観戦をしていた。ただその試合がなんとも特殊だったので残しておきたい。

 そのテニスはよく分からない点が二つあった。
①片方は1人でもう片方は2人。1対2の構図だった。
②点数をいれた方はその都度バナナを食べることが許される。

 現実にこんな試合あったら不可解極まりないだろう。しか

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教える側

タイトルを見て変な自分語りを想定した方はとりあえずその身構えを一度解いてほしい。

 と言うのも今回も夢物語である。とは言え今回の夢物語は少々現実味を帯びている。

 なんと自分がある講座を開いているという恐ろしい夢である。題材は身バレの危険性が言うので細かいことは控えるが
…はっきり言ってここで下手なことを言うと受講者の命に関わる題材である。

 その夢ではとにかく下手なことは言わないこと,そし

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仕切りの見えない水槽

すっと前にみた寝覚めのいい夢の話をしよう。

 数年前,水族館に行く夢を見た。水族館と言えばたいていの場合,暗い通路に照明のついた水槽越しにうみの生き物たちを眺めることが多い。この水族館も順路の最初はそんな感じだった。

 水族館にはアザラシも色鮮やかな熱帯魚も,ユニークな顔した深海魚もいた。ただ,その水族館の目玉は屋上だった。

 屋上に上ると柵の向こうには見渡す限り水,水,水。そう,海とつなが

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燃えるグッズ達

今日の夢劇場は少し物騒かもしれません。

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 その人の部屋にはアニメグッズやポスターを飾っている棚があった。

 その人はどうやら一人暮らしのようで,料理や洗濯などの家事も一人でこなしていたみたいだ。その家はIHがないため,料理では唯一の火の気であるガスコンロが必要になる。

 あるとき,ガスコンロの火が食材に燃え移り,危うく火事になるところだった

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駅のなかでの「会話」

ある老婦人に何かを尋ねられた。

 現代の駅舎のベンチに座っているときだったので,おそらく初めて会う老婦人だろう。

 道を聞かれるように何かをきかれたのだが何を尋ねられたかを思い出せないのだ。人生がかかった重要なことの気もするし,他愛ない些細なことの気もする。
 珍しく自分のペースで話し,老婦人にもきちんと聞いてもらえた気がする。笑い合ったりすることはなかったが,特に諍いもなく別れた。ただ相手の

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廊下でのひとりごと

「私は優れた人間しか認めない。」

 廊下に落ちたつららが砕けるようにその声は響いた。

 その女の声は誰もいない廊下の気温を下げ,そして薄暗い廊下の影の一部となった。

 

 この女,今日から10代の子供を30人受け持つ教師である。それまでも10代も子供は受け持っていたが彼女の受け持つ生徒は徐々に減っていくという都市伝説があった。

 

 それもそのはずだ。この女,受け持つことが決まったその

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