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ブログのようなもの

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記事一覧

ヘッドフォーン

 弘法筆を選ばず。でも、気に入った良い筆で物を書くのはとても楽しいことだろう。

 妻の誕生日。僕の兄から僕の妻にヘッドホンがプレゼントされることになり、日本橋(大阪)のイヤホン・ヘッドホン専門店に夫婦で連れて行ってもらった。
 新品、中古、3000円台のエントリーモデルから15万円以上もする高級なものまでずらりとヘッドホンが並ぶ。ほぼ全て試聴可能で妻は持ち込んだ音源(スマホに入れた圧縮された曲)

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ミーハー読書

 ノーベル文学賞をとったカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』(邦訳版)を読んだ。
 少し言い訳するとノーベル賞を取ってから本を買ったんじゃない。僕の本棚には買ったけど読んでない本が10冊以上あって、その中に『わたしを離さないで』があったので読む順番を繰り上げただけで・・・だからなんだと言う話ですね。
 さて、作品についてですが。この作品は、臓器提供のためにクローン技術で産まれた子どもたちの一人

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ニルヴァーナTシャツ

 ニルヴァーナ。
 洋楽ロックを聴く人ならその名前を知らない人はいないであろう伝説的グランジロックバンド。
 ただ、誰でも名前を知っているからと言ってエアロスミスとかコールドプレイみたいに大衆性のある音楽じゃない。一般的なイメージは「ネガティブ」「薄汚れた」「暗い」「狂気」というものだと思う。ボーカルのカート・コバーンはショットガン自殺で若くして亡くなってもいる。
 そんな、ニルヴァーナのバンドT

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救急車を拒む血まみれ男

 深夜3時、車通りの少ない道路を走っていると、倒れた原付と転がったヘルメットが視界に入った。
 数十メートル行き過ぎたが気になってバックする。見回すと一軒家の玄関前で座り込んで呻く男性。
 「大丈夫ですか?」車を降りて声をかけると男性はこちらを向く。左目瞼の辺りをゴルフボールくらい腫らし、鼻と口は血まみれ。周辺至るところに血の染みがついている。
 「救急車呼びましょう」それしかないと思い声をかける

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夏の香り

 毎日暑い。
 毎日結構な汗をかく。
 そして、時々やたらと汗臭くなる。
 二週間ほど前、電車に乗ったらちらほら立っている人がいるくらいで、あぁ今日は座れないなと思っていたら、一つシートが空いていた。
 ラッキーと思って座ったとたんに理由を悟った。
 見るからに体育会系の隣の若者から漂う刺激的なフレグランス。
 僕は悟られたら失礼だと思って自分の降りる駅まで座り続けました。辛さを忘れるために努めて

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(ひとり)善(がりな)行(い)

 イスラム社会では"物乞い"は堂々としており、お金や食べ物をもらっても感謝の言葉は無いという。
 イスラムの教えでは貧しい者を助けることは善行であり、天国に近づくことになる。だから"物乞い"は善行するチャンスを与えてくれる存在としてとらえられているという。 
 
 今日、都会を歩いていると道端に一目でホームレス生活をしているとわかるおばあさんが座り込んでいた。全体的に汚れて灰色で靴下は破れている。

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ドラムレコーディング

ドラムレコーディング

本日はドラムレコーディングでした。私がまさかのパソコンの電源アダプターを忘れるという失態につきミツダ氏の怒りのドラム。大変申し訳ございませんでした。絶賛レコーディング日記でした。
アキト

選択することの幸福と責任

 「幸せはお金じゃない」
 巷で溢れる言葉であり、事実だと思う。
 そして、お金があるということはどういうことかと考えて一つの捉え方を発見した。
 お金があるということは「選択肢が多い」ということでもある。
 昼御飯の予算が300円であれば、コンビニのおにぎりか、松屋の牛めし(並)ばかり食べることになる。がっつり弁当を食べたければスーパー玉出に限られる。
 でも、予算1500円出せる人は小洒落たパ

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ハローとグッバイ

ハローとグッバイ

本日は盟友ヒトリバンケットのレコ発イベントだった。彼との出会いは話すと長くなるので割愛するけど今となっては家族ぐるみの付き合いになっている。同じ年でお互い「生活」と「音楽」が行ったり来たりしているあたり会うとそういう話をしてしまう。
今日の彼のライブは良いところも悪いところも含め彼らしいライブだった。不覚にも最後の暮らしの歌でうるっときてしまった。彼の今の気持ちが表れていてこういう歌を聴きたいなと

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画面割れ

 左上の角から放射状に流れる数本のライン。

 右手からするりと逃がれた彼は重力からは逃れることができず、約1メートル分の重力加速度でもってコンクリートに体当たり。
 
 スマホ歴三年。
 初めての体験。
 今のスマホに替えて一年。
 本体代金完済まであと一年。
 残念無念。

 ショップに持っていくと「一万六千円くらいかかりますね」と無慈悲な一言。「あと一年逃げ切ります」
 
 全て僕が悪い。

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主人公

 子どもの頃、映画や漫画を見て、まるで登場人物の一人になったように恍惚とその世界に浸ることが多々あった。次に活躍するのは自分のような気がした。
 でも、知識や経験が蓄積されていくとこれは現実じゃないということをわかった上で、あえてそのことを忘れて作品を観賞するようになる。現実とフィクションの区別のない子ども時代に素晴らしい作品に出会えることはなんて素敵なことだろうと思う。まあ、大人になったらなった

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病院救急車

 昔の話ですが、付添人として救急車に乗る機会がありました。
 病院救急車という民間病院が所有している救急車ですが、サイレンも赤いランプもついていて、道路交通法でも緊急車両のカテゴリーに入るようです。
 何故こういう知識を得たかというと救急車に乗りながら色々違和感を持ってしまいネットで調べたからです。
 精神科病院に入院する予定の人を病院が施設に迎えに来て、施設から病院に搬送する時に僕も同行したので

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アンパンマンの問題解決手段

 この日本で育児をするにあたってアンパンマンは避けることができない。
 アンパンマンを知ることなく大人になることはほぼ不可能だというくらい、生活の至るところにアンパンマンがいる。
 つまり、アンパンマンは日本中の子どもか共有する知識であってアンパンマンの世界の価値観は日本の平均的価値観になっていると思う。倫理観と言ってもいい。
 前から気になっていたのはアンパンマンが最後はアンパンチという暴力によ

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靴を選ぶ。

 とある本を読んでから、靴の選び方が変わった。
 そして、今後滅多に靴を選ばなくなるだろう。
 物心ついた頃から靴を履き潰して捨てるというのは当然の感覚だった。両親も靴がダメになったら捨てて新しいのを買っていた。だから靴というのは消耗品だと思っていた。
 でも、ちゃんと修理できるもの、普遍的なデザインのものを選べば靴は古くならない。資源の無駄が減る。
 もちろん、靴底が磨り減れば交換するし、革が破

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