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民間の「リハビリできますよ」「怪我・病気治せますよ」は注意!(アルアル面白い実例アリ)

アルアル事故ですね。
被害者が減りますように。
同じ事を思っている同業者がたくさんいるんですよね。

経営について勉強せずに、法律もおさえずに、各機関に確認せずに独立開業・起業する人が多いから・・・

間違えた宣伝・広告をして、クライアントからお金を取ることしか考えてないから、そういうことになる、と思う。
その宣伝内容ならクライアントも飛びつく。けど、良くないし、駄目だよ。

私、作業療法士というリハビリの資格をもっているので、なおさら思うのですが、
リハビリの資格をもって独立されているかたにも、
そうではないかたにも、本当に間違えたことをしないで欲しいと思う。

クライアントが間違えたことを、正しいと認識して弊社にも相談がくるのですが、
それ誰に聞いたの?と聞くと、だいたい同業他社。
「あ~・・・またか。またこの説明からか・・・」と、なる。

仮に、セラピストが白衣を着ていたとしても・・・
「リハビリができます」、「怪我、病気を治せます」と言っても問題がない立場の者かは別の話です。
要注意ですよ。

では、実際の出来事を交えて、なぜ注意が必要なのかお話していきます。

「リハビリできますよ」「怪我・病気治せますよ」と言ってはダメな場合

かなり、無法地帯化しているんですよね。
年々、無法地帯かしているんじゃないかと。ホワイト同業仲間とはよく話している。

だから、予防しよう、健康になっていこう、良くしていこうというのに、
逆に、よけいに体を壊すクライアントが増えている、という状況が起きているのだろう。

カイロプラクティックにいたっては、首の骨が折れて大量出血窒息死とかも多い。
一時、100%中、70%死亡とか。
ほんまにどないなってんねん、と。

同業者として、本当にやめてほしいし、
お客様も正しい知識を得て騙されないで欲しい。

と、思うのですが、
インターネットの情報化社会
なんでも無料で、本当か嘘か検証されたものかよくわからない情報が出回りすぎており、
なんや、フォロワーが多いからこの人は言っていることが間違いないだとか
インフルエンサーだから、有名だから間違いないとか
とりあえずネットに書かれているからとか。

そんな情報をうのみにして、また、口コミで広がるのがこの世の流れ。

正しい知識を得るのも素人のかたからすると難しですよね。


とりあえず、どういう場合に「リハビリできますよ」とか、「怪我や病気を治せますよ」と言ってはダメなのか?・・・と、言いますと

問題(あるある)

さぁ、問題です。
以下の1~5の中で、どの業種がリハビリできますよ、怪我や病気を治せますよ、と言うでしょうか?

  1. ジムのパーソナルトレーナー

  2. マッサージ屋

  3. 整骨院

  4. 整体師(整体院)

  5. リラクゼーションサロン

  6. エステティシャン

  7. 自費リハビリ施設(一部)

応えは・・・
全部。
特に1のパーソナルトレーナーには多い。
口から出まかせが多すぎて苦。

整骨院もなの?!と、思う人はいるかもしれませんが、
整形外科系の縛りがあるんですよね。

一般のかたには知らないかたも多いかと思いますが。
整骨院に関しては、柔道整復師の資格が必要になるので、
よっぽど悪徳でなければ下手な発言はしていないかと思います。

マッサージも、あん摩マッサージ指圧師の資格が必要ですが、
「マッサージできますよ」とか言うパーソナルトレーナーやエステティシャンの多いこと。

整体師も違うの?整体院も言っちゃダメなの?と、思いますよね。
だめですよ。
弁護士じゃないので、法律に踏み込んだ話はできないのですが、
ダメなんですよね。
それなのに、「この症状、この疾患治しますよ」、「この疾患を治しました!」と、言っちゃっている人が多い・・・。


自費リハビリ施設(一部)・・・
これはなぜ?と思うかたは多いかと思います。
これも適切な各機関に確認済みで、
他社調査をしていると、アウトなことをしているところが結構多くてビックリしました。
よくある共通NGポイントは・・・

  • 「医師の指示書がなくとも自費リハビリを受けることができます」。(理学療法、作業療法、言語療法など。また、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の籍がない施設もある。)

  • 適切な施設基準ではない。

など、他にもあります。

とにもかくにも、アウトな事をしている企業様が多い・・・。

ん~・・・

言い出すとキリがなくなるので、一部にしますが。

いろいろと決まり・縛りがあるのですが、ぶっちぎりで広告・宣伝しているところが多いです。


リスティング広告やバナー広告、インスタ広告やFacebook広告、YouTubeを見ていても、
「おお~・・・クライアントから見ると、おいしい話か・・・魔法だなこりゃ。非現実的だ。
と、いうものに溢れている。

ビフォーアフターの写真にまどわされる人も多かったり。
演技か。加工か。サクラか、わからんが。

「いやいや、そんな瞬時にそんな回復の仕方しませんから」
「いやいや、治すとか、リハビリとか言うたらあきませんから」

アルアルだね~、なんて同業仲間と話すことが年々増えている気がする。

こういう美味しい話をするところが増えることで、
クライアントも最初は我々のようなところではなく、誇大広告のところに足を運ぶということは増えているのですが、

だからと言って、エセ宣伝をするつもりもないし、ブラックな事をするつもりもない。

どうにかならないか、と思っても、そういうセラピストもトレーナーも増える一方なので、
クライアントに注意を促すほか、方法はないのかなと現状は思っています。

「リハビリできますよ」、「怪我・病気治せますよ」と言っても良い場合

適切な各機関に確認済みです。

上記にも挙げた「自費リハビリ」という言葉も同様です。

まずは、怪我や病気を「治す」という言葉の意味が、医療行為をさす場合、
医療行為が可能な職種が医師や看護師に限られます。

「リハビリ」は、自費も保険も、私のような作業療法士や、理学療法士、言語聴覚士の医療国家資格を保有し、定められた施設基準の中、
医師の指示書の元で行われるものです。

なので、その他もろもろ、様々な条件が揃っていない環境下でリハビリ治療を施すことはできません。

実際にあった面白いやり取り

これはですね、本当に面白かった。楽しかった。
よくあることなんですが。
内容は長くなり過ぎないように一部短縮します。

その1

まず、登場人物は以下の3人。
Aさんと、Bさんの盛り上がっている会話に途中で参加しました。
性別などの特定される情報は伏せます。

  • あるジムで働く青年:Aさん とする。

  • 鍛えたいと言う一般の人:Bさん とする。

最初、AさんとBさんは仕事の話で盛り上がっていました。
環境は、仕事ではなく、カジュアルな日常の場でした。

Bさん:「コロナの影響でリモートワークが続いて、ダイエットしないとプヨプヨで、どうにかしたいんだよね。」
Aさん:「私、ダイエット教えられますよ!パーソナルトレーナーなので!」
Bさん:「おお・・・そうなんですか?」
ここら辺からAさんのセールストークが始まる。
Aさん:「ビシバシ、ハードに筋トレをして短期間で体脂肪を落として、辛いと言ってもミッチリしますよ!」
といった感じで話が進む。
私:「Bさんは、元々基礎的に体力作りや筋トレはしていたんですか?または、経験がありますか?」
Bさん:「いや、全くないですよ。ド素人です。軽くスポーツしてたぐらいかな?」
Aさん:「ド素人でも問題ないですよ!私のところに来てもらえればガッツリ筋トレして一気に絞るので!」
私:「Aさん、今まで何もしてきていない人に、急激に過負荷な筋トレをさせてしまうと、どうなるか分かりますか?また、そうではなくとも、過負荷は逆に体を壊すのは知ってますか?」
Aさん:「問題ないですよ!」
私:「Bさん、今まで怪我など何かされたことあります?薬飲んでたり、治療中の病気やケガはあります?」
Bさん:「いろいろとありますね。少し前に、怪我もしていて、ちょっと○○も痛めているんですよね。」
私:「Aさん、トレーナーと言ってますが、Bさんのこと本当にみれるんですか?」
Aさん:「任せてください、私も、他のトレーナーも病気も怪我も治せるのでなんでもみれますよ!リハビリもできるので、任せてください!」
Bさん:「え?!本当ですか?心強いです!じゃぁ、お願いしようかな、どうしようかな」
Aさん:営業時間などの説明を始める。
私:「水を差すようですが・・・Aさんはそう言うのであれば、そこのジムは適した医療施設ということでしょうか?」
Aさん:「いえ、ジムですよ!ジムしかありません!」
私:「・・・Aさんは、必要な医学的知見や治療方法などご存じですか?その怪我や病気がどういったものかご存知ですか?または医療系の資格や経験をおもちですか?」
Aさん:「いや、ないですよ!」
私:「それでどうやって治療やリハビリをされるのですか?」
Aさん「・・・」、「いや、とりあえず、できるんです。」
私:「ちなみに、リハビリも、治療します、治せますも、言ってはアウトで、ジムではできないことをご存じですか?」
Aさん:「・・・え、あ、それは知らなかったですけど・・・でもできるんです!」
私:「その知識・スキルの状態で、Bさんの状態の人をみることの危険性・リスクはご理解されていますか?
Bさん:不安そうな面持ち。
Aさん:「いや、大丈夫でしょ!自分、トレーナーなんで。Bさん、私の所にくるべきですよ!」押し押し。
Bさん:たじたじ。

私:大丈夫では、ないよね・・・。

と、いろいろとお話して、
Bさんには、そんな簡単に引っかからないように注意を促して終わりました。


そして、なぜか同業他社の社員のマネジメント、教育をして終わるという。笑


誰に教えてもらったのかも確認しましたが・・・
教えている人が間違えた事を教えている
というオチの多いこと。

教えてもらったからOKではなく、
ご自身では適切な機関に確認を取らなかったのかと確認すると、
だいたいの人は確認をとっていない。

その状態で教えてもらった事を鵜呑みにして進めることの危険性をわかっていない。
必死だったから、ノルマ性なのかしら。
それで社員さんの焦燥感を煽る状態になるのであれば、やってはいけない事を、やっても良いと教えるのは避けようよ・・・。と思う。
けど、教えた人もまた、教わる人を間違えたのか、確認をしていないのか、できると思ったのか・・・。

その2

結論を申し上げますと、
以下のパターンがめちゃくちゃ多いです。

  • PT(理学療法士)で独立開業した人の起業家サロン・スクールで教えてもらいました。

  • 整体師のスクールで教えてもらいました。

とりあえず多い。
理学療法士のかたも、理学療法士や作業療法士、たまに看護師から独立して整体師を名乗られているかたも、
事前調べなく独立開業・起業しているかたが多く、

そういった業種のかたがされている起業サロン、経営サロンでも、
おおお、そんなこと教えているの?というケースは多く。
それでスクールです、アカデミーです、と言われると
怖い。というのが正直な感想。

間違えた事を・わかっていない人が、
分からない人に、分からないなりに分かっているとして教えていき、

分からない人が、間違えた事を、知識として取り入れて、
更に、周りに教えたり、スクール化・サロン化してお金を回収して間違えたことを拡げていく。

この連鎖を見ると
そっか、確かに無法地帯かにもなるのか、と。思うわけです。

もちろん、そういったかたばかりではなく、
私含め、ちゃんとされているかたもいらっしゃいますので、全てのかたに該当するわけではありません。

独立・開業・起業を目指されるかたも、クライアントも、間違えたことが正解と認識しないよう、
せめてご相談・ご依頼いただいたかたには呼びかけていくよう心がけております。

そんな私に、ちょいと相談したい、頼みたい、ということがありましたら
気軽にご相談ください。
福利厚生、健康経営を含む組織人事コンサル・労務も一部対応しております!

雰囲気も喋りもほんわかしているので、話しやすいと言われます(^^)/
これからも頑張っていくので、皆さまよろしくお願いします♪


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