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夢の世界

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時々見るとても印象的な夢の記録
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#夢

三瓶山の噴火

三瓶山の噴火

ハイエースの後部座席、右側に座っている。後部左側には母が乗っている。運転席には父。助手席にも誰かが載っている。このハイエースは実家のクルマだ。

ハイエースは、とある山間のとある街の、小さな商店街のようなところに停車している。私は後部座席の窓から、ぼんやりと外の景色を見た。低い山並みの向こうに、大きな富士山型の山が見える。あれは島根県を代表する山とも言うべき、三瓶山だ。

と、その三瓶山が、突然雷

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洋館猫又爪裂都市

洋館猫又爪裂都市

暗い洋館の中を進む。床も壁も手すりもマホガニーで、木造の洋館。いや近代によく建てられたような、和洋折衷の建築かもしれない。とにかく、その洋館は大きく、果てしない。時折、暗闇に、原色をちりばめたステンドグラスのようなものが目に入るが、外の光は全く差し込んでいない。ただ、何がしかの室内照明がどこかに点いているのか、周囲の壁や床は、仄かに暗闇の中に浮かび上がっている。

その中を進む私は、猫又だ。雌の猫

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霊山登拝、雲の鏡

霊山登拝、雲の鏡

山の麓にいる。眼前には、切り立った崖があり、その手前に、何棟か、神社仏閣のような建築物が建っている。それは、見た事のないもので、日本で言えば神仏習合色が濃いが、海外の要素も入っている。実際、その建物の扁額には、「朝鮮○○○」と書かれている。○の部分は何と書いてあったか覚えていない。

その建物は、少し黒くくすんだような、赤い屋根の建物で、その下の壁は黒っぽい色であった。その下に、真っ白の基礎があり

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失くしたものを運んで来る川

失くしたものを運んで来る川

昨日note夢日記マガジン「夢の世界」にUPした「人の言葉を話す猫と宝石の川 」。

昨日は忘れていた、その夢の一部を、唐突に思い出したので、増補。

恐らくは、昨日書いたシーンの後だったと思うが、緑の絵の具のような川が流れる岩場の、胸の高さのあたりに、いくつかの、宝石出来た煌びやかな首飾りがあった。

そこには、赤、青、緑といった色の宝石で出来たものが多かった。メノウや、孔雀石や、ラピスラズリと

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人の言葉を話す猫と宝石の川

人の言葉を話す猫と宝石の川

とある場所に立って、前方の景色を眺めている。あまり深くはない、谷のような場所だ。やや離れた場所に、黒土の断崖がある。その上は、一軒家が建ち並ぶ住宅街になっている。自分の足元は、黒っぽい岩盤のようだ。

左を向くと、自分と同じように、猫が前方を眺めている。そして、猫が前方を眺めたまま、口を開いた。

「川澄 澄明」

カワスミチョウメイ、猫は人の言葉で、確かにそう言った。瞬間に、どのような漢字なのか

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鬼女紅葉神社と巫女

鬼女紅葉神社と巫女

街中で、母と話している。私は、しばしば名古屋の実家にある、父の形見のクルマに乗って、主に西日本へ出掛けており、いつものようにどこそこへ行くという話をした。

今回は、伊賀の山中に行こうか、そこはまた今度にするか、といった話で、そうした話をした後、街中で母と別れた。

私はこの後、結局伊賀の山中へ向かう。そして、かつて山岳修験で栄えたと思われる、神仏習合色を留めた神社へ参拝した。日はまだ高かったが、

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枝が龍になる諏訪明神の神事

枝が龍になる諏訪明神の神事

諏訪明神の神事を行った。

知人らしき人達と合計4人であった。仕事の関係の人達だったと思う。一人は女性だった気がする。

枯草の古道を踏み分け、異動しながら様々な場所で神事を行った。

高い石の台座に載る、やや苔むして緑がかった石祠の周りを、四人で回ったりした。石祠は人の身長より高かった。

道中には、立木の枝の一部に、目や口、角をつけ、龍のように作ってあるものがあった。枝の一部が伸びて、そのまま

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その時、ヒミコは(いやヒミコじゃないけど)

その時、ヒミコは(いやヒミコじゃないけど)

昨日マガジン「夢の世界」に書いた夢日記「ヒミコよ、いやヒミコじゃないけど」の夢を見ていた頃、当のヒミコ、いや魔女の谷崎榴美氏は、こんな夢を見ていた。

谷崎氏のこの夢の続きが、私の夢なのだろうか。私の夢で、私が谷崎氏にヒミコと呼び掛け、共に戦うことになった相手とは、この人身売買組織なのだろうか。

自分の夢で見た現実世界の人物が、同じ時に見ていた夢を、つなげて考えたりしていると、今にも眠りに落ち、

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ヒミコよ、いやヒミコじゃないけど

ヒミコよ、いやヒミコじゃないけど

古代の装束を着た人達が座っている。二列になり、向かい合って座っている。
弥生時代か、古墳時代か。白を基調とした、幾何学模様が描かれたような服を、皆着ている。

場所は部屋の中であり、床は木だ。

列になり、向かい合って座るからには、何かを討議しているはずなのだが、その議題は重いものなのか、皆、口をつぐんでいる。
場を、重苦しい沈黙が包んでいる。

その時、私は片膝をついて立ち上がった。私も古代の装

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魔法の小動物

魔法の小動物

家の中を荒らしている小動物がいる。

食品を入れてある、胸の高さくらいまである棚の、扉が開いている。

いくつかのビニール袋が、棚の外に出て、ガサガサという音が聞こえる。

ネズミか?!と思って棚の扉がをもっと開けようとした瞬間、小動物が素早く飛び出て来てヒラリと宙を舞い、台所の、自分の目よりも上の高さに渡してある、物干しロープの上に飛び乗った。

その小動物と目が合う。それは、狸

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フルドゥガー

フルドゥガー

イランの空港。親兄弟達と飛行機搭乗の列に並んでいる。手続きが終わって、搭乗口へ向かう。
搭乗口はプラットフォームになっており、列車がやって来る。空港は遠いらしく、ここから列車で向かうようだ。

ここで、母がまだ来ていないことに気付いたので、一本列車を見送ることにした。先に行ったはずの兄に伝えておいたほうがいいと思ったが、見当たらない内に列車が発車した。

次の列車はすぐにやって来た。扉が開いて内部

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南洋航路

南洋航路

フェリーに乗って南方に向かって旅をしていたら、夜中に難破した。

友人とともに、夜の海を泳ぎ、ノッポな感じの、男根がいくつか繋がったような形の岩礁にたどり着いた。

しばらくすると、救援が来て、荷物とともに、近くの有人島へ移送された。

すると、そこが目的の島で、結局半日遅れくらいの到着で、無事レンタカーも借りられた。

友人はもういなかった。確かに友人なのだが、誰なのか分からなかった。

到着

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凍てつく格子

凍てつく格子

窓ガラスに、巨大な氷が張り付いている。
マンションのベランダへ出るような、大きな窓ガラス。その全面に氷が張り付いて、氷が白くなってしまって、窓の外の景色はあまり見えない。

その窓の上の、天井との間に、日本建築の欄間のようなものがある。欄間には、ガラスがはまっていない。外の寒気が直接入り込んで来る。

欄間には、鉄格子のようなものがはまっている。ただし、一般的な鉄格子と違って、横に長い長方形の欄間

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竹の王 サハ

竹の王 サハ

さる地方の集落。アスファルトが敷かれたそこそこ狭い路地に面して、一軒家が建つ。

塗装もない灰色のコンクリートの壁に、アルミのサッシ。それも「打ちっぱなし」などと呼べるような、洒落たところなどまるでない壁。灰色のブロック塀も、これまた洒落っ気のかけらもない。

しかしその塀の向こうには、こんもりと樹が茂り、家の形がしかとは分からない程、深緑の葉に覆われている。また、家は路面よりもいくらか高い位置に

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